2020年2月の星空情報です。

みなさん、こんにちは。
スコープタウンの今村です。
今月から、大沼から担当を引き継ぎました。
よろしくお願い申し上げます。

2020年2月の天体観測情報をメール配信します。

2月7日〜14日頃は水星を見るチャンスです。
また19日・20日・21日の夜明け前には細い月と惑星たちが近づきます。

☆望遠鏡・双眼鏡におすすめの天文現象

2月7日頃〜2月14日頃の夕方、西南西の低空で水星が見頃となります。

一番高い位置に見えるのが2月10日で、日の入り30分後で地平線から11度の高さになります。
7日〜14日は日の入り30分後で10度以上の高さに見えています。

太陽の近くにいていつもは見づらい水星が高度を上げるので、日の入り後に見える絶好のチャンスです!
ただし、望遠鏡・双眼鏡は日の入りの時間(東京では17時20分頃)に必ず注意して、太陽を絶対に見ないようにしてください。

参考になるページを下記にご紹介します。

・水星が東方最大離角(国立天文台)
 https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2020/02-topics01.html

また、19日・20日・21日の夜明け前には東南東の低空で、細い月が火星・木星・土星に近づきます。
朝5時30分の時点では火星が地平線から約20度の高さに見えていますが、木星は15度程度、土星は10度以下の低空にいるため、
大気の揺らぎの影響でユラユラした姿になります。
来月3月中旬の朝5時には3惑星とも高度が20度以上になるので、望遠鏡や双眼鏡ではその頃の方が見やすいでしょう。

・水星:2月7日頃〜2月14日頃の夕方、西南西の低空で見やすくなります。
    明るさは0.8等〜0.1等です。

・金星:日没後の、南西〜西の空に「宵の明星」としてとても明るく見えます。
    明るさはマイナス4.1等〜マイナス4.2等です。

・火星:夜明け前の空、南東方向の低空に見えます。
    明るさは1.4等〜1.1等です。

・木星:夜明け前、南東方向の低空に見えます。
    明るさはマイナス1.9等〜マイナス2.0等です。
    夜半前の22時頃に見えるようになるのは、2020年7月以降です。

・土星:明け方、南東方向の低空に見えるようになります。
    明るさは0.6等〜0.7等です。
    夜半前の22時頃に見えるようになるのは、2020年7月以降です。

☆望遠鏡・双眼鏡を使わずに楽しめる天文現象

27日・28日、日没後に西の空で細い月と金星が近づきます。
どちらも肉眼で十分わかりますし、最近のスマートフォンならその模様を撮ることができるかもしれません。

また、19日・20日・21日の夜明け前には東南東の低空で、細い月が火星・木星・土星に近づきます。
3月下旬の夜明け前に火星・木星・土星の3惑星が近づいて見えますが、2月から見ていると火星が木星・土星に徐々に近づいていくのがわかります。

参考になるページを下記にご紹介します。

・月と火星が接近(アストロアーツ) https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11065_ph200219
・細い月と木星が大接近(アストロアーツ) https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11066_ph200220
・細い月と土星が接近(アストロアーツ) https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11067_ph200221

東京から見た2月10日夕方17時50分頃の西南西方向の空、2月15日夜20時00分頃の南方向の空を弊社画像掲示板にアップしましたので、アクセスしてみて下さい。

・2/10、夕方17時50分頃の西南西方向の空
https://scopetown.co.jp/bbs2/bbsdata/2100.jpg
・2/15、夜20時00分頃の南方向の空
https://scopetown.co.jp/bbs2/bbsdata/2101.jpg

☆天文現象詳細

2020年2月

2日 上弦の半月 日没の時南中(南の空で一番高い位置に来ます)
   月の観測のおすすめ時間帯は日没から夜9時位まで。地平線に近くならないうちに見ましょう。

9日 満月(日没時に東の地平線からのぼってきます。)

10日 水星が太陽の左側に一番離れて見える位置にきます(東方最大離角)。

16日 下弦の半月 深夜に東の地平線から上ってきます。観測のおすすめ時間帯は午前2時くらいから。

24日 新月(月が太陽方向にあり観測出来ない)。

27・28日 日没後に西の空で細い月と金星が近づきます。

・株式会社スコープテックのフェイスブックアカウント
https://www.facebook.com/scopetech.jp/
天文情報、観望会情報ほか、写真、天気など色々情報を流しています。

・乙女高原星空観望会
http://otome.sblo.jp/
山梨市牧丘町柳平で毎年10回開催している星空観望会のご案内です。天の川の見える最高の環境と豊かな自然に恵まれた場所でくつろぎながらみんなで星を見ませんか?

・その他星空観望会情報
弊社の近所で毎月行われてる観望会をいろいろ紹介しています。
http://www.scopetown.jp/kanbokai.html

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2020年1月の星空情報です

2020年1月の星空情報です。

みなさん、こんにちは。
今年も一年間ご愛読頂きありがとうございました。
来年は、火星の準大接近など、たくさんの天文現象があります。
また、オリオン座に異変が起きています。オリオン座の赤い一等星が記録的に暗くなり、
二等星の仲間入りをしています。今までは全天で9番目の明るさで輝いていたのですが、
今は20番目以下の順位まで下がってしまっています。
今月も盛りだくさんな内容です、詳しくは記事内でご確認ください。

〈目次〉
★1月の惑星たち
★1月の天文現象カレンダー
★1月の星空情報



★1月の惑星たち
水星 ×1月10日に外合になり太陽に近く観測できない。
金星 ○夕方の西空でぐんぐんと高度を上げています。今年の金星は年始から6月4日の内合まで、形と大きさの変化を観察してみてください。
火星 △日の出前低空に上がってきます。
木星 ×太陽に近すぎて観測不適
土星 ×1月14日に合となり、太陽に近すぎて観測できません。
天王星 ○1月19日東矩 宵の口に南西の空。
海王星 △夕方、南西の空低い位置。

★1月の天文現象カレンダー
1月1日(水)元旦 初日の出
1月4日(土)しぶんぎ座流星群
1月10日(金)ふたご座η(イータ)とふたご座μ(ミュー)の星食が起こる
     水星が外合


1月11日(土)満月。半影月食が起こる。満月の時は、クレーターはあまり見えませんが、海の部分の色や、クレーターから四方八方に広がる光条が良く見えます。
1月13日(月) 成人の日
1月17日(金)下弦の月 深夜過ぎから明け方に見える半月です。月のクレーター観察の好機です。

1月25日(土)新月 前後数日は一晩中月明かりの影響がなく、星空の観測に絶好。
1月28日(火)変光星はくちょう座χ(カイ)が極大光度



★1月の星空情報

※全ての図版は、クリックやタップをするとさらに大きく表示できます※
☆オリオン座に異変が!
この冬なんといっても一番の話題は、冬の星座の代表格オリオン座でしょう。まずはオリオン座を実際の星空でご覧になってみてください。オリオン座にはベテルギウスとリゲルの2つの一等星があり、普段はほぼ同じ明るさで見えていますが、今年はベテルギウスがリゲルと比べて明らかに暗くなってしまっています。ベテルギウスは不規則変光星で、これまでも明るさが変わる星として知られてきました。そのベテルギウスがこれまで観測されたことがないほど暗くなっています。

☆ベテルギウスはどんな星か?
ベテルギウスは赤色超巨星に分類される巨大な星です。星の一生のうちの最後の段階にあります。太陽や星座を構成する星たちは、中心付近の高温高圧の場所で、核融合反応が連続的に起こり、核融合反応で生み出される莫大な熱と光で自ら輝いています。こうした星を恒星と言います。ちなみに恒星の周りを回っているのが惑星です。地球も太陽のまわりを公転する惑星のひとつです。

ベテルギウスは、星の一生のうちの最後の段階にあると書きましたが、核融合反応が最後の段階まで進み、燃料がなくなりつつあります。核融合反応がとても不安定になっているのです。そのため中心部で産み出される光や熱も不安定に変動していて、年単位の時間の流れの中で見ると、不安定に明るくなったり暗くなったりするのです。まるで古い車の調子の悪いエンジンのようでもありますね。

ベテルギウスは、太陽の約1000倍も直径がある巨大な星です。地球を直径1センチのビー玉とすると、太陽はその100倍の大きさ、例えると直径1メートルのトラックのタイヤの大きさの星です。さらにその1000倍……ということは、地球1センチのビー玉に対して、ベテルギウスは、直径1キロメートルもの大きさということになります。

ベテルギウスは現在は一等星ではなく、2等星に分類されるほど暗くなってしまっています。長年の観測結果から予測すると、1月中旬からは明るさが回復してくるはずなのですが……。

☆明るさの観察の仕方
普段からオリオン座を余程じっくり観察していない方は、今日いきなりオリオン座を見てもベテルギウスが暗くなっているとは分かりません。
まずオリオン座のベテルギウス、ベラトリクス、サイフ、リゲルの明るさをじっくり観察してみてください。今までならリゲルとベテルギウスがほぼ同じ明るさか、じっくり見るとベテルギウスが少しだけリゲルより暗いかな?という感じで見えていました。
それが、今オリオン座のベテルギウス、ベラトリクス、サイフ、リゲルの4つの明るさを比べてみると、リゲルがその4つの中では明るく、ベテルギウスの明るさは、ベラトリクス(1.6等)の明るさとほぼ同等まで暗くなっているのが分かるでしょう。
今後どこまで暗くなるか、これも注目のポイントです。
オリオン座の三つ星、アルニタク1.7等 アルニラム1.7等 ミンタカ2.3等、それとサイフ(2.1等)と比べて継続的に観察してみてください。
これまでの長い間の観測から、1月中旬ごろには、明るさは戻っていくと考えられていますが、今回は今までよりずっと暗くなっていますから、今までとは違う光度変化をする可能性がありますし、果たして今までのように明るくなってくれるのか、それも分かりません。

将来の予測はできませんが、今のこのベテルギウスの暗さはこれまでは無かったことですし、一生に一度の体験かもしれないと思って楽しみながら観察を続けるのが良いと思います。
望遠鏡を持っていなくても、都会でもくっきり観察できる観察対象ですから、本当に誰もが楽しめるという意味でも価値があるのです。
そして、これまでそこまでオリオン座をじっくり観察したことがない人も、今、ベラトリクスと同じ位の明るさになっているのを実際の空で確認さえしておけば、もし普段通りの明るさ(すなわちリゲルと同等の明るさ)に戻ったのを夜空で再度確認できれば、いかに今冬のベテルギウスが暗かったか後で改めて認識できることになります。
ぜひ見逃さないようにしてください。千載一遇のチャンスと言えることは間違いのない事ですから。

オリオン座の他の恒星と見比べて観察すると良いでしょう。下の星図に比較対象の星の明るさを表示しておきましたので観察に使ってください。

オリオン拡大減光比較small
オリオン広域減光比較マップsmall




☆日の出前の星空と初日の出時刻
関東付近で日の出1時間前の星空が下図です。夏の星座であるさそり座の頭部が上ってきています。今年秋に準大接近となる火星が1.6等級の明るさで見えています。日の出の位置は概ね図版下の↑の場所です。気象予報では、日本海側をのぞく場所では概ね初日の出が見られる天候のようですが、今年一番の冷え込みとなりそうですから、しっかり防寒して初日の出観望にのぞんでくださいね。

元旦日の出1時間前の星空small



元旦 初日の出時刻は、場所によって違います。日本国内で一番初日の出が早いのは、南鳥島午前5時27分ごろになります。反対にもっとも初日の出が最も遅いのは、日本の最西端 与那国島の午前7時32分ごろになります。

各地の初日の出時刻は、札幌 午前7時06分ごろ 仙台 午前6時53分ごろ 東京都内 午前6時50分ごろ 東京都小笠原村 午前6時20分ごろ 富士山山頂 午前6時42分ごろ 名古屋市 午前7時00分ごろ 金沢市 午前7時5分ごろ 大阪府 午前7時5分ごろ 岡山市 午前7時11分ごろ 広島市 午前7時16分ごろ 福岡市 午前7時23分ごろ 鹿児島市 午前7時17分ごろ 那覇市 午前7時17分ごろ 石垣島 午前7時27分ごろ となっています。

☆しぶんぎ座流星群
※観測のポイント
しぶんぎ座流星群は、8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群とともに三大流星群のひとつです。今年のしぶんぎ座流星群は月明かりの影響も受けず好条件ですが、残念ながら極大時間(流星が最も流れる時間)が1月4日の午後5時で夜間ではないため、1月4日の未明から明け方にかけての流星の数は1時間に15から20個程度と予測されています。観測は上弦の半月が沈んだ後、1月3日深夜過ぎから4日早朝、翌日の1月5日深夜過ぎから6日早朝の二日間になります。

☆しぶんぎ座流星群の流れ星の特徴
対地速度は秒速41km/秒程度で、対地速度が速いペルセウス座流星群秒速59km/秒や、しし座流星群71km/秒に比べると、ゆったりとした流れ方が特徴です。

☆流星観測のこつ
1.市街地であれば街灯が直接目に入らない場所で
2.上弦の月が夜半に地平線に沈んで月明かりの影響のない夜半過ぎから観測することをおすすめします。

☆可能であれば、星空の綺麗に見える海や山へ遠征して見てください。市街地での観測では、流星の数が予想されている数の数分の1の数になってしまうでしょう。

☆流星群の流れ星は、流星群の放射点(下記図版に図示)を中心に四方八方に飛びます。出来るだけ空を広く見て観測するのが、沢山の流れ星を見る秘訣です。

しぶんぎ座流星群ガイドマップ
しぶんぎ座流星群010405amsmall


☆冬の星座に親しむ(先月号と同じ内容です)
○冬の星座たちが見頃です。
冬の星空は夏とは逆に、天の川銀河の中心と反対方向を見ていることになります。そのため冬の天の川は、夏の天の川ほど濃くは見えません。しかし多くの1等星が散りばめられた冬の星座の中を横断しているので、星空のきれいな場所であれば淡いながら見つけるのはかんたんでしょう。

○冬の星座のさがし方
冬の星空は一年中でもっとも1等星が多くきらびやかで、太平洋側では空気も澄んで星座観察にはとても適した季節です。冬の星座さがしは、まず「オリオン座」を見つけます。オリオン座の左上に輝く赤い1等星ベテルギウス、全天で一番明るい恒星の「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」の黄色みがかった1等星プロキオンを結ぶと、大きな逆正三角形ができます。これが「冬の大三角」です。冬の大三角を目印にさらに大きな「冬の大六角形(別名:冬のダイヤモンド)」を見つけてそれぞれの1等星を含む星座をひとつひとつたどってみましょう。シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバラン リゲル。色も輝きもさまざまな個性豊かな一等星が形作る見事な姿をぜひ観察してみてください。冬のダイヤモンドを見つければ、冬の代表的な星座を見つけるのは簡単です。

冬の星座ガイドマップ



☆冬の1等星の色を比べて見よう。
冬の星座たちの1等星をよく見てみると、さまざまな色で輝いている事がわかります。赤い星、オレンジ色の星、黄色い星、白い星、青白い星。肉眼で観察すると、はっきり色が分かるのは、せいぜい2等星まで、それより暗い星は、白くしか見えません。それはなぜかというと、肉眼の感度の問題です。網膜の光を感じる細胞は、暗い星の色を見分ける事ができません。そこで登場するのが、双眼鏡や望遠鏡です。口径30mmの双眼鏡を使えば、3等星であれば色が分かります。口径50mmのラプトル50であれば肉眼の50倍の光を集めるので、4等星や5等星の星の色が分かります。

☆夜空に見える恒星の色はカラフル!
さて、星座を構成する星の色は何で決まるのでしょうか。それは星の表面の温度です。
赤い星の表面の温度は2500度から3000度 オレンジ色の星は4000度 黄色い星は5500度から6000度 白い星は8000度から10000度 青白い星は1万5000度から数万度にもなります。
ちなみに私たちの太陽の温度は6000度、光が強すぎて色を感知できませんが、星座の星たちと同じように遠くにあるとすると、黄色い星として夜空に輝くでしょう。

※※※重要なお知らせ※※※
大沼が担当してきた、この星空情報メールやフェイスブック、ツイッターでの星空情報、新製品情報の発信ですが、今月が最後になります。今後は、スコープテックの今村や他のスタッフが発信していく事になりました。

これまで長期に渡りご愛読頂きありがとうございました。来月からは、担当は変わりますが引き続き星空情報メールやSNSで発信される天文情報、星空情報をよろしくお願い申し上げます。

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※『重要なお知らせ』※
台風15号や19号などで被害に遭われた方へのご連絡。
9 月に台風15号の首都圏への上陸で、千葉県や伊豆諸島を中心に大変な被害が出ました。その被害からの回復がなかなか進まない中で、台風19号が再び列島を襲い、東日本を中心に記録的な降水量を記録し多くの命が失われてしまいました。その後の21号の接近でも予想外の降雨により大きな被害が再びでてしまいました。19号では、都心を流れる大河川も氾濫危険水位を超え、ぎりぎりの状況でしたが、堤防の決壊は免れ最も恐れていた人口過密地域での大規模な冠水は免れました。地球温暖化による極端な気象変化は今後ますます激しくなるとの学説もあり、こうした激甚災害に対する備えは急務です。普段からハザードマップを確認し、どこの道路が寸断するのか、土砂災害警戒区域や浸水区域内に住んでいなくても良く考えておく事が普段からの備えと早めの避難に結びついていくことになるのでは、と考えています。今回一連の暴風や洪水で被害を受けた皆様には、心よりお見舞いを重ねて申し上げる次第です。

台風や洪水被害で望遠鏡の被害に遭われた方は、特別に修理費を割引して対応いたしますので、弊社のフリーダイヤル0800-600-5759もしくは、メール(webmaster@scopetown.jp)でご連絡ください。災害適応の割引修理には罹災証明書のコピーが必要になりますのでお手元にご用意頂けますよう宜しくお願い申し上げます。
ご用意出来ない場合でもご相談ください。

修理は生活状況が落ち着いてからという方もいらっしゃると思いますが、修理時期、望遠鏡の修理のタイミングなども、ご都合に合わせられますのでご相談ください。

また台風被害で望遠鏡を逸失してしまい、今は望遠鏡自体が無いもしくは、処分してしまった方もできる範囲ではありますが、出来るだけの対応をいたしますのでご連絡ください。

●詳しくは下記リンク先をご覧ください。
ご愛用の弊社製品が地震、津波、台風、豪雨等の災害により不具合となった場合、修理料金を特別割引させていただきます。(適用地域に関しまして、災害救助法適用地域に準拠しますが、域外の方でも自然災害で望遠鏡が壊れた方はご相談ください。)

http://scopetown.jp/attention3.html


メールマガジンご意見などございましたら、下記のメールアドレス宛に感想など頂けると幸いです。

webmaster@scopetown.jp

よろしくお願い申し上げます!

2019年12月30日   
スコープテック 大沼 崇


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ブログをヤフーブログからFC2ブログに引っ越しました。ヤフーブログが廃止になるためです。過去記事を含め全コンテンツを移動しております。
https://solunarneo.blog.fc2.com/
さまざまな天文現象のお知らせや解説。自身で撮影した天体写真などや、おすすめの本など紹介しています。星空情報メールでは案内しないマニアックな天文現象も紹介しています!

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2019年12月26日(木)に全国で部分日食が観察できます!

2019年12月26日(木)に全国で部分日食が見られます。
食分は東京で0.39 太陽面の27%が月に隠されます。午後2時半ごろから始まり午後3時半ごろに最大食となり、16時30分ごろ日食が終わります。静岡から新潟より東の地区では、太陽が欠けたまま日没となる『日入帯食』となります。そこより西側では、日食の全経過が見られます。欠けたまま山並みに沈む太陽は、良い被写体になるでしょう。

この日食、日本では部分月食ですが、中東からインド、東南アジアでは金環日食となります。その地域にお住まいの方は特に見逃さないでください。アラブ首長国連邦の首都ドーハや、シンガポールなど、人口密集地域を通るので多くの人が金環日食を楽しむ事でしょう。
金環日食は、太陽と月が地球から見て完全に重なりますが、月の方が太陽より小さいため太陽が月の淵からはみ出て、輪ゴムのように見える日食です。皆既日食のように、太陽面が全て月に覆い隠されて、光がほとんど完全に遮られ空には星が輝きだし、真珠色のコロナや鮮紅食のプロミネンスが見えるようなドラマッチクな感動はありませんが、それでも見える地域の方にとっては、とても印象深い天文現象になるでしょう。

日食の観察には特別な注意が必要な事を書き加えておきます。日食メガネ(太陽を安全に観察するための専用の遮光メガネ)をお持ちでない方は、肉眼での観察は絶対にやめましょう。また日食メガネをお持ちの方も、古いものは遮光フィルターが劣化し濃度が薄くなっている場合もありますので、できれば望遠鏡販売店や量販店で新しいものを買い直した方が安全です。

日食メガネを入手することが出来なかった方でも、安全に観測する方法があります。

国立天文台の『日食の観察方法』をご覧ください。注意点とともに、日食メガネなしで安全に観察する方法が書いてあります。
https://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/obs.html

『警告』
また弊社の天体望遠鏡、ラプトル50、ラプトル60、アトラス60、アトラス80、SD-80ALでは、いかなる太陽観察もしてはいけません。望遠鏡本体が
樹脂製なので、火災の恐れがあります。また失明の危険もありますので絶対に天体望遠鏡で観測を行わないでください。
望遠鏡で直接太陽を覗いたら、一瞬で失明するほどの熱と光が望遠鏡の焦点に集まります。弊社はいかなる望遠鏡や双眼鏡
での日食観察をお勧めしません。


どうしても望遠鏡で日食観察したい人は、科学館やプラネタリウムへ行きましょう!
博物館や科学館の先生が、望遠鏡で太陽を見せてくれる時は、何重もの安全策が取られていますから、望遠鏡で太陽の観測をしたい時は、そうした場所で見せてもらうのが一番安全です。

大沼 崇20191226日食修正





誰からも愛されキャラの望遠鏡 ラプトル50とラプトル60

誰からも愛されキャラの望遠鏡 ラプトル50とラプトル60

弊社のベストセラー商品である
ラプトル50が発売されたのが2007年9月5日
ラプトル60が発売されたのが2010年7月3日

ラプトル50は発売開始からもう12年
ラプトル60も発売開始から9年


両方合わせると数万台を販売した文字通りのベストセラー天体望遠鏡です。低価格品は、外国製品が幅を利かせる中で、全てのパーツを日本で生産し組み立てする製品が、アマゾンでの販売で独走し、ここまで長きに渡って売れているのは、珍しい事ではないでしょうか。

ラプトル50
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ラプトル60
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低価格帯の望遠鏡の中で、圧倒的な性能と使いやすさ、手抜きの無い光学機器として基本を全て押さえた作り。はじめて天体望遠鏡を使う子どもたちが、何を必要として、なにを必要としないか。どうやったら使いやすくなるかを徹底的に追求した結果がベストセラー製品となったポイントであると私は考えています。ラプトル50とラプトル60は、初めて望遠鏡を使うこどもたちが、こどもたちだけで、出来るだけ簡単に、自分たちだけの力で月や土星や木星(操作になれてくれば重星や星雲、星団も)視野に導入し、ピントを自分で合わせて、星空観察ができることを最優先に考えて作ったのがラプトル50やラプトル60という天体望遠鏡です。


こども用望遠鏡の条件をリストアップしてみます。

1.使用前にセットアップや調整の必要がない。

2.重量はできるだけ軽く

3.装備はシンプルに

4.振動は抑える(100倍程度で)

5.ガタやブレのない滑らかな動き

6.直感的な操作だけで使える単純な構造でこどもが理解できる単純な構造

7.良好な見え味

8.できるだけ安価に。理想的には1万円程度、高くても2万円まで


8つのポイントがあります。

しかしベテランの天文家から見ると、光学式ファインダーがないのはだめかもしれません。微動装置がないのも失格。そもそもそんな小口径で低倍率でははなんにも見えない。色々言われたこともあります。そうでしょうか?
それらの指摘は、大人にとっては、半分当たっているとも言えない事もないですが、半分が完全な的外れと言えます。はじめて望遠鏡を使うこどもにとっては100%的外れとも言えます。

光学式のファインダー(ちいなさ照準用の低倍率の望遠鏡)には大きな欠陥があります。観測まえに光軸合わせという調整作業が必要になります。光軸調整に慣れたベテランであれば、1分もあれば調整は終わりますが、光軸合わせは大人でも習熟に時間がかかります。最初は10分も20分も格闘する羽目になります。そして問題なのは、光学式ファインダーの光軸調整が出来なければ、視野の狭い望遠鏡本体の視界に見たい天体を入れる事も困難で、月のクレーターすら見ることができません。望遠鏡で星空観察するに当たって最も大きな挫折のポイントなのです。

○結論 調整の必要がなく、だれでも直感的に使える覗き穴ファインダーがこどもにとって一番使いやすい。

微動装置の装備。まともな微動装置があると望遠鏡が重くなります。反面、望遠鏡の台に多少のガタや緩みがあっても、ごまかしが効くという製造側の言い訳のメリットがありますが、小学校低学年のはじめて望遠鏡を使うこどもにとっては、望遠鏡全体が重くなってしまうデメリットと、一部の片持ちフォーク式マウントを除き、微動装置を動かす前に、上下軸、水平軸のクランプの操作が必要になり、操作の煩雑性が増すというデメリットがあります。大人目線で見ると、微動装置の装備は、メリットもありますが、デメリットも多いのです。

○結論 微動装置を装備しない代わりに、ブレやガタのない滑らかに動くフリストップマウントが軽量化、低価格化、直感的な操作を低価格で実現する現時点での一番の方法である。


『閑話休題』
滑らかな動きでガタがないフリーストップで微動装置を装備した片持ちフォーク式経緯台は、そういう意味ではどんな初心者にとっても理想的な架台であるのは、100パーセント同意できます。良質な望遠鏡や付属品を含めたフルセットで、2万円を切る販売価格を実現できればという前提条件が付きますが。NEXTジェネレーションラプトル望遠鏡で実現したいものです!

3.装備はシンプルに

バローレンズや延長筒など、使い方が難しくなる付属品を必要としない設計とする。天頂プリズムを付けると、延長筒を外さないとピントが出ない望遠鏡はダメ。天頂プリズムや天頂ミラーを使用する時でも、使用しない時でも、ドローチューブのストロークを長くして延長筒の取り付けや取り外しはなしに、ピントが合うようにしないとダメです。
大人でも当たり前のことでも、こどもでは理解が難しいこともあるのです。
また良くある天頂プリズムや天頂ミラーを付けないとピントが合わない望遠鏡ももちろんダメです。

4.振動は抑える(100倍程度で)5.ガタやブレのない滑らかな動き

振動を抑えるのは重要です。架台の強度を増せば増しただけ振動を抑えられる。しかし架台の強度を増そうとすると、重量もコストもどんどんと上がって行きます。販売価格や重量を抑えなければならないこども用の望遠鏡では、どこかで諦めなければなりません。
そこで、ラプトル50やラプトル60を開発するにあたり、『100倍程度』で観察した時に、快適に使える、観察に支障のない強度を備える事を目標としました。『ガタやブレのない滑らかな動き』に関しても100倍程度で快適に使える、支障なく使える事を目標にしました。

6.直感的な操作だけで使える単純な構造でこどもが理解できる単純な構造

手を添えて望遠鏡を見たい天体の方向へ向けて、覗き穴ファインダーで狙いを付けると、望遠鏡の視界に見たい天体が導入できている。これだけの単純明快な操作だけで天体望遠鏡が使える。そういう望遠鏡がなかなかラプトル50やラプトル60以外にないのが現状です。単純な構造のおもちゃ並みに操作が楽でないと、こどもは飽きてしまうのです。

7.良好な見え味

良好な見え味を実現するには、どうすれば良いのでしょうか。
いくつかのポイントがあります。

・高精度な光学系
高精度な日本製のレンズが必須です。
・正確な組み立て
組み立て時にレンズの配置や、部材ひとつひとつが正確に作られていなければ、組み立てた時に光軸がずれてしまいます。どんなに高精度なレンズでも、組み立てても出来るのは、よく見えない望遠鏡になってしまうのです。
・徹底的な内面のつや消し、遮光環の正確な配置
望遠鏡の筒の内側は、外からはなかなか見えません。それだけに入門用望遠鏡では手抜きされたものも多いのです。ラプトル50やラプトル60は、良好な見え味を実現するために、『高精度な光学系』と『正確な組み立て』にとても多くのコストを割いています。価格の安いラプトル50に関しては、望遠鏡の外装の塗装を全て諦めなければならないほどでした。その証拠に、三脚は塗装より安い金属メッキ。望遠鏡の筒は無塗装だったりします。塗装を塗った方が高級感がでますが、それで価格が上がったり、内面のつや消し塗装を省いたのでは、本末転倒であると考えたのです。実際ちまたで売られているこども用望遠鏡の多くが、外装はメタリック塗装で見栄えだけは良くしているのですが、外観からはわからない内面のつや消し塗装や遮光環を省いてしまったものがとても多いのも事実です。内面のつや消し塗装や遮光環を省くとどうなるか。月を見ても、明るい惑星を見ても、視界のコントラストが上がらず、白浮きしてしまい、クリアなすっきりした見え味にならず、せっかくの感動が薄れてしまうのです。

ラプトル50やラプトル60を売り始めて、以外だった事があります。それは、大人の入門者にも人気になった事。女性に人気の望遠になった事、そして何より、天体観測を何十年も楽しんでいるベテランの皆さんが自ら普段使いの望遠鏡として購入頂いていることです。
こどもにとって使いやすい望遠鏡というのは、大人やベテランにとっても使いやすいということだったのです。

ベテランの皆さんは、大きな天体望遠鏡を持ちそれを使いこなされている方も多いのですが、普段仕事をされている平日に、寝る前にちょっとだけ星が見たいなと考えたとしても、大きな望遠鏡は、見る前にセットアップするのにも時間がかかります。数十キロも重量がある望遠鏡を、外に出す労力は大変なものです。もう少し小型で軽量な望遠鏡でも、重さが五キロも十キロもある大人用の入門機でも、平日の夜のわずかな時間、夜空に見えている月や惑星を見るのに、それをベランダや庭に出すのは結構大変です。
ラプトル50は、重さが1.5kg、ラプトル60でも2.5kgしかありません。玄関の隅や部屋の隅に普段は置いておき、使いたい時にパッと持ち出し、軒先に持ち出して、5分か10分だけちょっとだけ見てすぐに撤収するデイリーユースの望遠鏡として、こどもたちだけでなく、この道何十年のベテラン勢にも愛されている望遠鏡。それがラプトル50とラプトル60という天体望遠鏡なのです。

国立天文台の副台長の渡部潤一先生は、世界最大級の望遠鏡であるすばる望遠鏡(口径8.2m)で太陽系内の小天体の研究をしているような先生ですが、ラプトル50の熱烈なファンで、枕元にラプトル50を置いているそうです。そして見たい時に軒先にラプトル50を持ち出して様々な天体を楽しんでいるとお聞きしました。

また星に関わる民俗や伝承の研究者の北尾浩一先生は、ラプトル60を普段使いの望遠鏡として使って頂いていて2019年12月5日放送のNHKの宇宙番組『コズミックフロントNEXT』で、愛機のラプトル60が登場します。みなさんもぜひ番組をご覧になってくださいね。

コズミック フロント☆NEXT選「占星術に魅せられて~星座をめぐる物語~」
https://www4.nhk.or.jp/cosmic/x/2019-12-05/10/17768/2120245/

NHKのBSプレミアム コズミック フロント☆NEXT
12月5日22時から23時です。北尾先生とラプトル60が登場するのは、22時40分すぎくらいからとのことです。 


朝日新聞のインタビューでも、北尾先生の背景にラプトル60が写っています。
https://book.asahi.com/article/11714982

ラプトル50とラプトル60がどのような経緯で作られ、どんなコンセプトで作られたのかを今回改めてブログ記事にさせていただきました。楽しんで頂けたら幸いです。さらにベテランの天文ファンの多くに指示され、初心者用の望遠鏡として、弊社製品を長年に渡り推薦頂けていることに心より感謝しております。

今後ともスコープテックをよろしくお願い申し上げます!


2019年11月29日
株式会社 スコープテック 
大沼 崇

2019年12月の星空情報

2019年12月の星空情報

●今月のハイライト
12月15日のふたご座流星群(月明かりを避けて観察しましょう!)と12月26日に部分日食が全国的に観察できます。史上初の恒星間彗星 2I/2019 Q4ボリゾフ彗星が太陽系を高速で通り抜けますが、上級者でないと撮影は難しそうです。

〈目次〉
★12月の惑星たち
★12月の天文現象カレンダー
★12月の星空情報
★おすすめテレビ番組 コズミックフロントNEXTに弊社のラプトル60が北尾浩一先生と一緒に登場します!12月5日22時から23時です。
★イベント情報


★12月の惑星たち
水星 初旬△ 11月28日に西方最大離角になり、明け方の日の出前の東の空低空で観察できます。
金星 ○夕方の西空で高度を上げてきました。
火星 ×9月4日に合、引き続き太陽に近く観測は難しい。
木星 ×初旬金星と並んで見えますが、見える位置が地平線に近すぎて望遠鏡で覗いても良く見えません。12月28日に合(地球から見て太陽と同じ方向)になります。
土星  △宵の南西の空低くなりました。今シーズンの観測も終盤です。
天王星 ○夜半前に南の空に見えています。
海王星 △夕方南西の空低い位置。



★12月の天文現象カレンダー

12月4日(水)上弦の月、夕方に見える半月です。月のクレーター観察の好機です。

12月8日(日)史上初の恒星間彗星 2I/2019 Q4ボリゾフ彗星が近日点通過

12月11日(水)海王星が東矩

12月12日(木)満月。満月の時は、クレーターはあまり見えませんが、海の部分の色や、クレーターから四方八方に広がる光条が良く見えます。
12月15日(日)ふたご座流星群が極大(月齢18.5)
11月18日(月)しし座流星群が極大
12月19日(木)下弦の月 深夜過ぎから明け方に見える半月です。月のクレーター観察の好機です。
12月22日(日)冬至
12月23日(月)こぐま座流星群が極大
12月26日(木)新月 夕方に部分日食が全国的に見られる。太陽の一部分が月にかくされる。東京で39%、那覇で47%、札幌で27%が欠ける。前後数日は一晩中月明かりの影響がなく、星空の観測に絶好。
前後数日は一晩中月明かりの影響がなく、星空の観測に絶好。
12月28日(土)木星が合
12月31日(火)大晦日

★12月の星空情報

※全ての図版は、クリックやタップをするとさらに大きく表示できます※


☆ふたご座流星群とこぐま座流星群

三大流星群ので最大の活動規模を誇るふたご座流星群ですが、今年は、満月過ぎの月齢18.5の満月過ぎの月がふたご座の隣のカニ座で煌々と輝いているので、月明かりに邪魔されてしまいます。しかしながらふたご座流星群当日に満月だった2016年に比べると、月齢18.5の月明かりは光量が満月の約1/3程度なので、月明かりの影響は思ったほどでもないとも言えます。月の無い条件の良い晩には、1時間あたり数十個から100個以上の流れ星を見ることができるのですが、今年は数は半分くらいと考える方が良いかもしれませんが、それでもそこそこの数の流れ星がみられるでしょう。こぐま座流星群は、ふたご座流星群に比べると流れ星の数も少ない小規模な流星群です。下弦の月が出る前の、宵の口から夜半前の観察がオススメす。1時間に約5個ほどの出現となるでしょう。

どちらの流星群もガイド星図の赤いばつ印の放射点を中心に、四方八方に流れます。出来るだけ視界が開けていて街灯の影響がない場所で観察してください。市街地での観察は、直接街灯が目に入らない場所で観察してみましょう。ふたご座流星群は、流れる流星の数が多いだけに市街地でも1時間に数個から十数個の流れ星を見る事ができるでしょう。

ふたご座流星群ガイドマップ
ふたご座流星群2019

こぐま座流星群ガイドマップ
こぐま座流星群2019





☆太陽系からはるか遠くの宇宙から太陽系内に飛んできた『ボリゾフ彗星』

○最初に発見された恒星間天体
2017年10月19日、ハワイのマウイ島ハレアカラ山頂に設置された天体望遠鏡で、人類は遥か遠くの太陽系外の宇宙空間から太陽系内に飛来した初めての物体を発見しました。
オウムアムア
Image credit: European Southern Observatory / M. Kornmesser

パンスターズと呼ばれるこのプロジェクトは、現在2台の口径1.8メートルの望遠鏡で運用されていて最終的には、4台の大型望遠鏡で当地から見える天空を隈なく捜索し、突発的に出現する天体の発見を目指しています。このプロジェクトの最も重要な目的は、地球に衝突する危険性のある天体の検出ですが、空の広い範囲を隈なく毎日観測しているので、太陽系内の小惑星や彗星だけでなく、さまざまな新しく出現した天体を発見し続けています。そんな中発見されたのが、『オウムアムア』でした。動きを調べてみると、太陽系内を運行する天体とは比べものにならない位、高速で移動していて、その軌道を計算すると、驚くべきことに太陽系の外から高速で飛び込んできて、また高速で飛び去っていく天体であることが分かり、人類史上、はじめて太陽系内に飛び込んで来た天体という事がわかり、科学分野としては大きなニュースになり、お茶の間のニュース番組でも報道された事がとても印象的でした。明るさの変化を観測したところ、回転していてさらに、その変光範囲が異例に大きい事からとても細長い天体であることが示唆された事や、計算上の軌道から少し外れることもあり、一時太陽系外の知的生命体が太陽系を調べるために送り込んだ探査機かロケットじゃないかという説も真面目に議論されたりもしました。その後よーく調べた結果、オウムアムアの表面が太陽熱で熱せられ、表面の氷のような物質が蒸発してそのガスの放出で軌道がずれているのが分かり、結局「他の生命体の送り込んだ探査機説」は公式に否定されましたが、その議論の仮定にとてもワクワクしたのも事実です。この”表面の氷のような物質が蒸発してそのガスの放出で軌道がズレるという現象”自体は、珍しいものでもなんでもなく、太陽系の周りを回る彗星や一部の揮発物質が多く含まれている小惑星では良く観測され、「非重力効果」と呼ばれています。ですが一見ガスの噴出が見えない天体で、さらに細長い宇宙船かロケットのような形をした物体が、あたかも軌道修正用のロケット噴射をしたような軌道の変化が観測されたことから、天文学者も含めた研究者の興味を引いたのです。

○ボリゾフ彗星の発見 
 そして、それから2年も経たない今年の8月30日に、ウクライナのクリミア半島でアマチュア天文家ジェナディ・ボリソフ氏が自作の口径65センチの反射望遠鏡で、彗星のような天体を発見します。
軌道を詳しく調べたところ、オウムアムアについで二番目に発見された恒星間天体であり、まわりにガスをまとっていた事から、彗星に分類された事から、人類が発見した初めての恒星間彗星であることが分かりました。

ボリゾフ
Image Credit: NASA, ESA, and D. Jewitt (UCLA)

オウムアムアは、太陽系から去っていくタイミングで発見されたのですが、このボリゾフ彗星は、太陽系に向かってくる時に発見されたこと、またアマチュアが持つ望遠鏡でも観測できる(とは言っても高い技術が必要です)ギリギリの明るさがあり、その姿を撮影しようとみなさんがんばっているようです。

○2つ目の恒星間天体が短い期間に発見された意味
このような恒星間天体が2年も経たないうちに2つも発見された意味はとても大きいです。今までは発見されなかったにせよ、思いの他、数が多い、頻度が高いということです。またこのような数キロの大きさの恒星間天体が2つ見つかったということは、望遠鏡に捉えられないような小さなもの、例えば隕石や、流星の元になるような、小石や砂つぶの大きさの恒星間天体は、この10万倍とか100万倍くらいの数が太陽系に飛び込んで来ている可能性があるということです。恒星間を旅して渡ってくる天体は、太陽系内の運行している天体よりずっとスピードが早いのが特徴です。ここからは想像なのですが、我々が普段見ている流れ星ですが、恒星間を飛んできて地球に到達する流星物質があるとすれば、私たちの見ている流れ星の中にも恒星間を漂ってきた流れ星というものがあるかもしれません。

オウムアムアボリゾフ


 ボリゾフ彗星もオウムアムアも、どこか他の太陽系から弾き飛ばされ太陽系にたまたまやって来た天体です。下の軌道図をご覧ください。2つの天体の軌道は、双曲線軌道という軌道で、もう2度と太陽系には戻ってきません。そしていつの日か永遠に近い時が経過すれば、また今回のように、全く別の太陽系の近くを通りすぎることもあるかもしれません。そういう意味でどの太陽系にも属さない放浪者のような存在と言えるかもしれません。下の軌道図には、76年の周期で楕円軌道で太陽の周りを周回するハレー彗星の軌道や太陽の周りを回る惑星の軌道が描かれていますが、こうした閉じた軌道の天体とはまったく違うのが恒星間天体なのです。



☆冬の星座に親しむ
○冬の星座たちが見頃です。
冬の星空は夏とは逆に、天の川銀河の中心と反対方向を見ていることになります。そのため冬の天の川は、夏の天の川ほど濃くは見えません。しかし多くの1等星が散りばめられた冬の星座の中を横断しているので、星空のきれいな場所であれば淡いながら見つけるのはかんたんでしょう。
冬の星座ガイドマップ


○冬の星座のさがし方
冬の星空は一年中でもっとも1等星が多くきらびやかで、太平洋側では空気も澄んで星座観察にはとても適した季節です。冬の星座さがしは、まず「オリオン座」を見つけます。オリオン座の左上に輝く赤い1等星ベテルギウス、全天で一番明るい恒星の「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」の黄色みがかった1等星プロキオンを結ぶと、大きな逆正三角形ができます。これが「冬の大三角」です。冬の大三角を目印にさらに大きな「冬の大六角形(別名:冬のダイヤモンド)」を見つけてそれぞれの1等星を含む星座をひとつひとつたどってみましょう。シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバラン リゲル。色も輝きもさまざまな個性豊かな一等星が形作る見事な姿をぜひ観察してみてください。冬のダイアモンドを見つければ、冬の代表的な星座を見つけるのは簡単です。

○冬の1等星の色を比べて見よう。
冬の星座たちの1等星を、よく見てみると、さまざまな色で輝いている事がわかります。赤い星、オレンジ色の星、黄色い星、白い星、青白い星。肉眼で観察すると、はっきり色が分かるのは、せいぜい2等星まで、
それより暗い星は、みんな白くしか見えません。それはなぜかというと、肉眼の感度の問題です。網膜の光を感じる細胞は、暗い星の色を見分ける事ができません。そこで登場するのが、双眼鏡や望遠鏡です。口径30mmの双眼鏡を使えば、3等星であれば色が分かります。口径50mmのラプトル50であれば、肉眼の50倍の光を集めるので、4等星や5等星の星の色がわかります。

○夜空にみえる恒星の色はカラフル!
さて星座を構成する星の色はなんで決まるのでしょうか。それは星の表面の温度で星の色が決まります。
赤い星の表面の温度は2500度から3000度 オレンジ色の星は4000度 黄色い星は5500度から6000度 白い星は8000度から10000度 青白い星は1万5000度から数万度にもなります。
ちなみに私たちの太陽の温度は6000度、光が強すぎて色を感知できませんが、星座の星たちと同じように遠くにあるとすると、黄色い星として夜空に輝くでしょう。


★おすすめテレビ番組
NHKのBSプレミアムの天文、星空、宇宙系の番組、コズミックフロントNEXTで弊社の天体望遠鏡『ラプトル60』が登場します。直接製品が紹介される訳ではもちろんありませんが、番組終盤の15分に、星に関わる民俗や伝承の研究者の『北尾浩一先生』が登場されるのですが、なんと北尾先生が御愛用頂いているのが、ラプトル60なのです。放送は、12月5日22時から23時です!お見逃しなく!
rap60_1.jpg

初心者だけでなく、ベテランの方にも愛用されている弊社のラプトルやアトラスといった入門用望遠鏡。なぜなのかはいずれまたブログ記事にしたいと思います。
コズミック フロント☆NEXT選「占星術に魅せられて~星座をめぐる物語~」

https://www4.nhk.or.jp/cosmic/x/2019-12-05/10/17768/2120245/

北尾先生
https://book.asahi.com/article/11714982

以前にも紹介しましたが、今一度北尾先生の著書をご紹介させて頂きます!
私たちは、ギリシア神話を中心とした星座は、小学校でも習いますが、日本にも昔から、生活に根ざした独自の星座や星の名前があります。種を植えたり、収穫したり、漁労に関わる生活を支え豊かにした様々な日本独自の星たち、生活や民俗と関わる興味深い物語があるのです。関心のある方はぜひ今のうちに、お買い求めください。この手の本としては異例によく売れて重版していますが、再度の重版はさすがにないかもしれません。そうするともう手に入らないということになりますから!本屋さんもしくは、アマゾンでも手に入ります。
日本の星名事典


北尾浩一 日本の星名事典
単行本: 464ページ
出版社: 原書房 (2018/5/28)
言語: 日本語
ISBN-10: 4562055693
ISBN-13: 978-4562055692
発売日: 2018/5/28


https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%98%9F%E5%90%8D%E4%BA%8B%E5%85%B8-%E5%8C%97%E5%B0%BE-%E6%B5%A9%E4%B8%80/dp/4562055693/ref=sr_1_1?adgrpid=56526593754&gclid=Cj0KCQiAoIPvBRDgARIsAHsCw0_Cp55-xvIbcIx3zS8kaMlsBwFoGeEcRg7hmXLULJVTfFFWjByowagaAupBEALw_wcB&hvadid=338592901139&hvdev=c&hvlocphy=1009343&hvnetw=g&hvpos=1t1&hvqmt=e&hvrand=12273218167714306645&hvtargid=aud-759383812300%3Akwd-444132305401&hydadcr=16037_11170827&jp-ad-ap=0&keywords=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%98%9F%E5%90%8D%E4%BA%8B%E5%85%B8&qid=1575091459&sr=8-1



望遠鏡基本的な使い方の確認

最近望遠鏡を買ったのだけれど、見たい天体を見つけ視野に入れるのが苦手な方、またピント合わせの極意を学びたい方は、私のブログの下記ページをごらんくださいな。スムーズにできると星空観察がもっと楽しくなりますよ。

・見たい星の位置を調べ、実際の夜空で見つける
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331861.html

・天体望遠鏡の視野に星を導く
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331775.html

・ピント合わせの極意
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331845.html

・私のブログでは他にも、星の話題を中心に色々と書いていますので、ぜひごらんくださいね。
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/GALLERY/gallery.html?fid=0&p=1

★イベント情報

●2019年 乙女高原星空観望会
今年の乙女高原星空観望会は、既に終了しました。
2020年の日程は来年1月ごろ発表の予定です。

●2019年田奈観望会スケジュール
今年の田奈星空観望会は、既に終了しました。
2020年の日程は来年1月ごろ発表の予定です。下記リンク先をご覧ください。
http://scopetown.jp/kanbokai.html

●ブログ記事ピックアップ

ZEROの新製品発表を行った『北八ヶ岳・小海 星と自然のフェスタ(星フェス2019)参加のご報告』をブログにアップしました。

https://solunarneo.blog.fc2.com/blog-entry-789.html

前回の記事と併せてご覧ください。

『ZEROの製品開発 その1』
https://solunarneo.blog.fc2.com/blog-entry-787.html


前々回アップした記事:『新型架台『ZERO』のコンセプトと製品概要』
https://solunarneo.blog.fc2.com/blog-entry-785.html
約五年の歳月を掛け完成した新型架台『ZERO』発売までまだ時間がかかりますが、今月から量産を開始します。ぜひご覧ください。発売前から注目を浴び、欧米での発売準備も始まっています。

下記リンク先でも、このメールマガジンの内容が読めますので併せてご活用ください。

https://solunarneo.blog.fc2.com/blog-entry-790.html


※『重要なお知らせ』※
台風15号や19号などで被害に遭われた方へのご連絡。
9 月に台風15号の首都圏への上陸で、千葉県や伊豆諸島を中心に大変な被害が出ました。その被害からの回復がなかなか進まない中で、台風19号が再び列島を襲い、東日本を中心に記録的な降水量を記録し多くの命が失われてしまいました。その後の21号の接近でも予想外の降雨により大きな被害が再びでてしまいました。19号では、都心を流れる大河川も氾濫危険水位を超え、ぎりぎりの状況でしたが、堤防の決壊は免れ最も恐れていた人口過密地域での大規模な冠水は免れました。地球温暖化による極端な気象変化は今後ますます激しくなるとの学説もあり、こうした激甚災害に対する備えは急務です。普段からハザードマップを確認し、どこの道路が寸断するのか、土砂災害警戒区域や浸水区域内に住んでいなくても良く考えておく事が普段からの備えと早めの避難に結びついていくことになるのでは、と考えています。今回一連の暴風や洪水で被害を受けた皆様には、心よりお見舞いを重ねて申し上げる次第です。

台風や洪水被害で望遠鏡の被害に遭われた方は、特別に修理費を割引して対応いたしますので、弊社のフリーダイヤル0800-600-5759もしくは、メール(webmaster@scopetown.jp)でご連絡ください。災害適応の割引修理には罹災証明書のコピーが必要になりますのでお手元にご用意頂けますよう宜しくお願い申し上げます。
ご用意出来ない場合でもご相談ください。

修理は生活状況が落ち着いてからという方もいらっしゃると思いますが、修理時期、望遠鏡の修理のタイミングなども、ご都合に合わせられますのでご相談ください。

また台風被害で望遠鏡を逸失してしまい、今は望遠鏡自体が無いもしくは、処分してしまった方もできる範囲ではありますが、出来るだけの対応をいたしますのでご連絡ください。

●詳しくは下記リンク先をご覧ください。
ご愛用の弊社製品が地震、津波、台風、豪雨等の災害により不具合となった場合、修理料金を特別割引させていただきます。(適用地域に関しまして、災害救助法適用地域に準拠しますが、域外の方でも自然災害で望遠鏡が壊れた方はご相談ください。)

http://scopetown.jp/attention3.html


メールマガジンご意見などございましたら、下記のメールアドレス宛に感想など頂けると幸いです。

webmaster@scopetown.jp

よろしくお願い申し上げます!

2019年11月30日   
スコープテック 大沼 崇


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・乙女高原星空観望会
山梨市牧丘町柳平で毎年10回開催している星空観望会のご案内です。天の川の見える最高の環境と豊かな自然に恵まれた場所でくつろぎながらみんなで星を見ませんか?望遠鏡を持たない初心者の方もたくさん参加しています!2019年の日程は上記サイト上でご案内しています。
http://otome.sblo.jp/

・田奈星空観望会
また弊社の近くの田奈でも毎月一回観望会が行われています。どなたでも参加できます。こちらも初心者大歓迎です。望遠鏡を持っていない方もお気軽にどうぞ。
毎回30人以上の方が参加されています。2019年の日程は下記リンク先でご確認ください。
http://scopetown.jp/kanbokai.html
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2020年初頭より、スコープテックの天文情報やリリースなどは、ワードプレスベースの新ブログへ移行します。

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