誰からも愛されキャラの望遠鏡 ラプトル50とラプトル60

誰からも愛されキャラの望遠鏡 ラプトル50とラプトル60

弊社のベストセラー商品である
ラプトル50が発売されたのが2007年9月5日
ラプトル60が発売されたのが2010年7月3日

ラプトル50は発売開始からもう12年
ラプトル60も発売開始から9年


両方合わせると数万台を販売した文字通りのベストセラー天体望遠鏡です。低価格品は、外国製品が幅を利かせる中で、全てのパーツを日本で生産し組み立てする製品が、アマゾンでの販売で独走し、ここまで長きに渡って売れているのは、珍しい事ではないでしょうか。

ラプトル50
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ラプトル60
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低価格帯の望遠鏡の中で、圧倒的な性能と使いやすさ、手抜きの無い光学機器として基本を全て押さえた作り。はじめて天体望遠鏡を使う子どもたちが、何を必要として、なにを必要としないか。どうやったら使いやすくなるかを徹底的に追求した結果がベストセラー製品となったポイントであると私は考えています。ラプトル50とラプトル60は、初めて望遠鏡を使うこどもたちが、こどもたちだけで、出来るだけ簡単に、自分たちだけの力で月や土星や木星(操作になれてくれば重星や星雲、星団も)視野に導入し、ピントを自分で合わせて、星空観察ができることを最優先に考えて作ったのがラプトル50やラプトル60という天体望遠鏡です。


こども用望遠鏡の条件をリストアップしてみます。

1.使用前にセットアップや調整の必要がない。

2.重量はできるだけ軽く

3.装備はシンプルに

4.振動は抑える(100倍程度で)

5.ガタやブレのない滑らかな動き

6.直感的な操作だけで使える単純な構造でこどもが理解できる単純な構造

7.良好な見え味

8.できるだけ安価に。理想的には1万円程度、高くても2万円まで


8つのポイントがあります。

しかしベテランの天文家から見ると、光学式ファインダーがないのはだめかもしれません。微動装置がないのも失格。そもそもそんな小口径で低倍率でははなんにも見えない。色々言われたこともあります。そうでしょうか?
それらの指摘は、大人にとっては、半分当たっているとも言えない事もないですが、半分が完全な的外れと言えます。はじめて望遠鏡を使うこどもにとっては100%的外れとも言えます。

光学式のファインダー(ちいなさ照準用の低倍率の望遠鏡)には大きな欠陥があります。観測まえに光軸合わせという調整作業が必要になります。光軸調整に慣れたベテランであれば、1分もあれば調整は終わりますが、光軸合わせは大人でも習熟に時間がかかります。最初は10分も20分も格闘する羽目になります。そして問題なのは、光学式ファインダーの光軸調整が出来なければ、視野の狭い望遠鏡本体の視界に見たい天体を入れる事も困難で、月のクレーターすら見ることができません。望遠鏡で星空観察するに当たって最も大きな挫折のポイントなのです。

○結論 調整の必要がなく、だれでも直感的に使える覗き穴ファインダーがこどもにとって一番使いやすい。

微動装置の装備。まともな微動装置があると望遠鏡が重くなります。反面、望遠鏡の台に多少のガタや緩みがあっても、ごまかしが効くという製造側の言い訳のメリットがありますが、小学校低学年のはじめて望遠鏡を使うこどもにとっては、望遠鏡全体が重くなってしまうデメリットと、一部の片持ちフォーク式マウントを除き、微動装置を動かす前に、上下軸、水平軸のクランプの操作が必要になり、操作の煩雑性が増すというデメリットがあります。大人目線で見ると、微動装置の装備は、メリットもありますが、デメリットも多いのです。

○結論 微動装置を装備しない代わりに、ブレやガタのない滑らかに動くフリストップマウントが軽量化、低価格化、直感的な操作を低価格で実現する現時点での一番の方法である。


『閑話休題』
滑らかな動きでガタがないフリーストップで微動装置を装備した片持ちフォーク式経緯台は、そういう意味ではどんな初心者にとっても理想的な架台であるのは、100パーセント同意できます。良質な望遠鏡や付属品を含めたフルセットで、2万円を切る販売価格を実現できればという前提条件が付きますが。NEXTジェネレーションラプトル望遠鏡で実現したいものです!

3.装備はシンプルに

バローレンズや延長筒など、使い方が難しくなる付属品を必要としない設計とする。天頂プリズムを付けると、延長筒を外さないとピントが出ない望遠鏡はダメ。天頂プリズムや天頂ミラーを使用する時でも、使用しない時でも、ドローチューブのストロークを長くして延長筒の取り付けや取り外しはなしに、ピントが合うようにしないとダメです。
大人でも当たり前のことでも、こどもでは理解が難しいこともあるのです。
また良くある天頂プリズムや天頂ミラーを付けないとピントが合わない望遠鏡ももちろんダメです。

4.振動は抑える(100倍程度で)5.ガタやブレのない滑らかな動き

振動を抑えるのは重要です。架台の強度を増せば増しただけ振動を抑えられる。しかし架台の強度を増そうとすると、重量もコストもどんどんと上がって行きます。販売価格や重量を抑えなければならないこども用の望遠鏡では、どこかで諦めなければなりません。
そこで、ラプトル50やラプトル60を開発するにあたり、『100倍程度』で観察した時に、快適に使える、観察に支障のない強度を備える事を目標としました。『ガタやブレのない滑らかな動き』に関しても100倍程度で快適に使える、支障なく使える事を目標にしました。

6.直感的な操作だけで使える単純な構造でこどもが理解できる単純な構造

手を添えて望遠鏡を見たい天体の方向へ向けて、覗き穴ファインダーで狙いを付けると、望遠鏡の視界に見たい天体が導入できている。これだけの単純明快な操作だけで天体望遠鏡が使える。そういう望遠鏡がなかなかラプトル50やラプトル60以外にないのが現状です。単純な構造のおもちゃ並みに操作が楽でないと、こどもは飽きてしまうのです。

7.良好な見え味

良好な見え味を実現するには、どうすれば良いのでしょうか。
いくつかのポイントがあります。

・高精度な光学系
高精度な日本製のレンズが必須です。
・正確な組み立て
組み立て時にレンズの配置や、部材ひとつひとつが正確に作られていなければ、組み立てた時に光軸がずれてしまいます。どんなに高精度なレンズでも、組み立てても出来るのは、よく見えない望遠鏡になってしまうのです。
・徹底的な内面のつや消し、遮光環の正確な配置
望遠鏡の筒の内側は、外からはなかなか見えません。それだけに入門用望遠鏡では手抜きされたものも多いのです。ラプトル50やラプトル60は、良好な見え味を実現するために、『高精度な光学系』と『正確な組み立て』にとても多くのコストを割いています。価格の安いラプトル50に関しては、望遠鏡の外装の塗装を全て諦めなければならないほどでした。その証拠に、三脚は塗装より安い金属メッキ。望遠鏡の筒は無塗装だったりします。塗装を塗った方が高級感がでますが、それで価格が上がったり、内面のつや消し塗装を省いたのでは、本末転倒であると考えたのです。実際ちまたで売られているこども用望遠鏡の多くが、外装はメタリック塗装で見栄えだけは良くしているのですが、外観からはわからない内面のつや消し塗装や遮光環を省いてしまったものがとても多いのも事実です。内面のつや消し塗装や遮光環を省くとどうなるか。月を見ても、明るい惑星を見ても、視界のコントラストが上がらず、白浮きしてしまい、クリアなすっきりした見え味にならず、せっかくの感動が薄れてしまうのです。

ラプトル50やラプトル60を売り始めて、以外だった事があります。それは、大人の入門者にも人気になった事。女性に人気の望遠になった事、そして何より、天体観測を何十年も楽しんでいるベテランの皆さんが自ら普段使いの望遠鏡として購入頂いていることです。
こどもにとって使いやすい望遠鏡というのは、大人やベテランにとっても使いやすいということだったのです。

ベテランの皆さんは、大きな天体望遠鏡を持ちそれを使いこなされている方も多いのですが、普段仕事をされている平日に、寝る前にちょっとだけ星が見たいなと考えたとしても、大きな望遠鏡は、見る前にセットアップするのにも時間がかかります。数十キロも重量がある望遠鏡を、外に出す労力は大変なものです。もう少し小型で軽量な望遠鏡でも、重さが五キロも十キロもある大人用の入門機でも、平日の夜のわずかな時間、夜空に見えている月や惑星を見るのに、それをベランダや庭に出すのは結構大変です。
ラプトル50は、重さが1.5kg、ラプトル60でも2.5kgしかありません。玄関の隅や部屋の隅に普段は置いておき、使いたい時にパッと持ち出し、軒先に持ち出して、5分か10分だけちょっとだけ見てすぐに撤収するデイリーユースの望遠鏡として、こどもたちだけでなく、この道何十年のベテラン勢にも愛されている望遠鏡。それがラプトル50とラプトル60という天体望遠鏡なのです。

国立天文台の副台長の渡部潤一先生は、世界最大級の望遠鏡であるすばる望遠鏡(口径8.2m)で太陽系内の小天体の研究をしているような先生ですが、ラプトル50の熱烈なファンで、枕元にラプトル50を置いているそうです。そして見たい時に軒先にラプトル50を持ち出して様々な天体を楽しんでいるとお聞きしました。

また星に関わる民俗や伝承の研究者の北尾浩一先生は、ラプトル60を普段使いの望遠鏡として使って頂いていて2019年12月5日放送のNHKの宇宙番組『コズミックフロントNEXT』で、愛機のラプトル60が登場します。みなさんもぜひ番組をご覧になってくださいね。

コズミック フロント☆NEXT選「占星術に魅せられて~星座をめぐる物語~」
https://www4.nhk.or.jp/cosmic/x/2019-12-05/10/17768/2120245/

NHKのBSプレミアム コズミック フロント☆NEXT
12月5日22時から23時です。北尾先生とラプトル60が登場するのは、22時40分すぎくらいからとのことです。 


朝日新聞のインタビューでも、北尾先生の背景にラプトル60が写っています。
https://book.asahi.com/article/11714982

ラプトル50とラプトル60がどのような経緯で作られ、どんなコンセプトで作られたのかを今回改めてブログ記事にさせていただきました。楽しんで頂けたら幸いです。さらにベテランの天文ファンの多くに指示され、初心者用の望遠鏡として、弊社製品を長年に渡り推薦頂けていることに心より感謝しております。

今後ともスコープテックをよろしくお願い申し上げます!


2019年11月29日
株式会社 スコープテック 
大沼 崇
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