2019年9月の星空情報

2019年9月の星空情報です。


下記リンク先でも、このメールマガジンの内容が読めますので併せてご活用ください。

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●今月のハイライト
9月の注目すべき天文現象をリストアップします。

1.木星の観察は、日没後暗くなり始めたらすぐにはじめよう。土星がこどもたちが起きている時間帯に見やすい位置に!
2.海王星がみずがめ座φ星(明るさ4.1等)に近づいて見えています。それを目印に普段見つけにくい海王星を見つけるチャンスです。

〈目次〉
★9月の惑星たち
★9月の天文現象カレンダー
★9月の星空情報
★イベント情報
★オススメのテレビ番組



★9月の惑星たち
水星 x 9月3日外合になり、以後夕方の西空へ
金星△ 8月13日に外合、9月ごろから夕方の西空低空
火星× 9月4日に合。距離は約4億キロ、太陽に近く観測は難しい。
木星○日没後の南西の空でとても明るく見えています。観測シーズン!!
土星◎宵の南の空で明るく見えています。観測シーズン!!
天王星○未明に南の空に見えています。
海王星○9月11日に衝、夜半に南の空。観測シーズンです
 



★9月の天文現象カレンダー

9月3日(火)水星が外合
9月4日(水)火星が合。地球から見て太陽の向こう側に回り込んだ位置関係で、地球から見ると太陽に近すぎて観測はできない。地球から遠く離れていて、距離は約4億キロ。

9月6日(金)上弦の月 夕方から夜半前に見える半月です。月の観察の好機です。クレーターがとてもよく見えます!木星が東矩。太陽の東側に90度の位置に。日没時に南中する位置にある。
普段見つけにくい海王星が、みずがめ座φ星(明るさ4.2等)に近づき見つけやすい。前後10日ほどはφ星をたよりに見つけやすい状態が続く。 

9月7日(土)田奈星空観望会です。月や土星や木星や秋の星座を楽しみましょう。

9月11日(水)海王星が衝 地球から見て太陽と180度反対の位置にくる。観測の好機

9月13日(金)中秋の名月。満月1日前。月見団子をお供えして、伝統的なお月見を楽しんでください。

9月14日(土)満月です。満月の時は、クレーターはあまり見えませんが、海の部分の色や、クレーターから四方八方に広がる光条が良く見えます。

9月22日(土)下弦の月 深夜過ぎから明け方に見える半月です。月のクレーター観察の好機です。
9月27日(金)から9月29日(日)第96回乙女高原星空観望会

9月29日(日)新月 前後数日は一晩中月明かりの影響がなく、星空の観測に絶好。

★9月の星空情報
全ての図版は、クリックやタップをするとさらに大きく表示できます。

☆惑星の合、外合、内合、衝、東矩、西矩、東方最大離角、西方最大離角ってなに?
地球が太陽の周りを公転する軌道より内側の軌道を公転する水星と金星を『内惑星』、地球より外側の軌道を公転する、火星、木星、土星、天王星、海王星を『外惑星』といいます。
下の図からもわかるように内惑星は地球との位置関係により、地球から観察すると月のように満ち欠けします。

惑星は、「合」の位置に来た時は太陽に近すぎて観察できません。内惑星は、ふたつの「合」があります。内惑星は「内合」の付近にいる時に、地球との距離が一番近くなり、「外合」の付近にいる時に地球との距離が一番遠くなります。外惑星は、「合」の付近にいる時に地球との距離が一番遠くなりますが太陽に近すぎて観察できません。「衝」の位置付近にいる時に地球との距離が一番近づき、深夜に南中し、地球から見える視直径が一番大きく明るく見えるようになります。「東矩」は地球から見て太陽から東側に90度離れた場所に来た時を言い、「西矩」は地球から見て太陽から西側に90度離れた場所に来た時を言います。東矩の位置に外惑星がある時、太陽の日没時に外惑星は南中し、西矩の位置に外惑星がある時、太陽の日の出時に外惑星は南中します。
惑星の位置説明
 

☆海王星にチャレンジしてみよう。
海王星が9月11日に衝になります。海王星は太陽系の惑星の中で一番外側を回る惑星で、地球の直径の約4倍もある比較的大きな惑星なのですが、地球からの距離が一番近づいた時でも地球から太陽までの距離の約30倍も遠く、明るさは7.8等しかなく、暗く小さくしか見えないので、見つけるのはやや困難なのですが、今は、みずがめ座のφ星(明るさ4.2等)の近くにいるので、普段と比べるととても見つけやすく、観測のチャンスなのです!7.8等級の明るさはなので、弊社の小型望遠鏡ラプトル50でも目を凝らせば見つけられる明るさです。今回のように目印の明るい星がないと、8等前後の星は、それこそ夜空に数万個はありますか、どれが海王星なのか見分けるのは困難ですが、今回は目印となる星があり見つけやすいという訳です。こんなチャンスはそうそうないのです。
ガイドマップを頼りに見つけてみましょう。まずはみずがめ座を見つけましょう。
みずがめ座海王星見つけよう!



みずがめ座を見つけたら、星図を頼りにφ星を50倍から100倍の接眼レンズをセットした天体望遠鏡の中心にφ星を入れて、下の星図を頼りに海王星を見つけてみましょう。
海王星正立像チャート

海王星倒立像チャート

海王星正立鏡像チャート





○どんなふうにみえるか。
天王星や海王星は、ラプトル50やラプトル60のような、小さな望遠鏡で観察しても、土星や木星のように面積をもった像としては見えません。それは余りに遠く小さくしか見えないからです。アトラス80のような、口径8センチの望遠鏡で160倍近い倍率を掛けてよーく観察すると、恒星とは違い面積を持った小さな小さな丸い像であることがわかります。特徴的なのは色で、天王星は僅かに緑がかった青色。海王星は薄い青色の小さな円盤像であることが分かるでしょう。


○分類
海王星は、天王星とともに、巨大氷惑星に分類されている星です。土星と木星と同じように海王星は、分厚い水素やヘリウムの大気が取り巻いていますが、その大気の下は、水やメタンやアンモニアの氷が分厚い層をなし、中心には岩石で構成された核があります、木星と土星のような巨大ガス惑星とは区別して、巨大氷惑星に分類されています。

○発見
発見は、その前に発見されていた天王星を詳細に観測したところ、予期しないふらつきが観測され、天王星の軌道が、未知の惑星の重力に乱されている事がわかりました。それを逆算して、未知の惑星が、この辺りにあるはずとフランス人の天文学者ユルバン・ルヴェリエの計算により予想された位置を集中して観測した結果、発見されたのが海王星だっとのです。発見者はドイツの彗星を専門的に研究していた天文学者ヨハン・ゴットフリート・ガレで,1846年9月23日のことでした。現在は、計算者であるルヴェリエとガレによる共同発見ということになっています。

○表面のようす
地球からとても遠いので、地球からの天体望遠鏡では長年表面のようすの詳細を観測することはできず、初めて表面のようすの詳細が分かったのは、1989年の探査機ボイジャー2号のフライバイ観測の時です。近年は、地上の高性能巨大望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡での観測で地球からでも大まかな表面模様の変化が捉えられるようになりました。

○太陽系一の風が吹く暴風惑星
海王星の上層大気では、太陽系の惑星で最も激しい、地球の暴風の約10倍の秒速600メートルとても強い風が吹いていて、表面の模様はダイナミックに変化します。これは表面の模様の変化が比較的穏やかな、同じ巨大氷惑星の天王星との大きな違いになります。

探査機ボイジャー2号が撮影した海王星の画像
Neptune_Full.jpg




●引き続き木星と土星も観測の好機です。
南中時間が早まり、木星は日没の頃南中。土星も20時ごろに南中しますので、両惑星とも西に傾いて地平高度が下がる前、早めの時間帯に観察しましょう。
土星のリングの



★イベント情報

●2019年 乙女高原星空観望会暫定日程
第96回 9月27日(金)から9月29日(日)
第97回 10月25日(金)から10月27日(日)
第98回 11月22日(金)から11月24日(日)

最新の日程は下記リンク先をご覧ください。
http://otome.sblo.jp/

●2019年田奈観望会スケジュール

9月7日(土) 月齢8.1 土星と木星と天王星
10月5日(土) 月齢6.7 金星と土星と木星
11月2日(土) 月齢5.3 金星と土星
最新の日程は下記リンク先をご覧ください。
http://scopetown.jp/kanbokai.html



おわりに
メールマガジンご意見などございましたら、下記のメールアドレス宛に感想など頂けると幸いです。

webmaster@scopetown.jp

よろしくお願い申し上げます!

2019年8月30日   
スコープテック 大沼 崇


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・乙女高原星空観望会
http://otome.sblo.jp/
山梨市牧丘町柳平で毎年10回開催している星空観望会のご案内です。天の川の見える最高の環境と豊かな自然に恵まれた場所でくつろぎながらみんなで星を見ませんか?望遠鏡を持たない初心者の方もたくさん参加しています!2019年の日程は上記サイト上でご案内しています。
・田奈星空観望会
また弊社の近くの田奈でも毎月一回観望会が行われています。どなたでも参加できます。こちらも初心者大歓迎です。望遠鏡を持っていない方もお気軽にどうぞ。
毎回30人以上の方が参加されています。2019年の日程は下記リンク先でご確認ください。
http://scopetown.jp/kanbokai.html
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