先日の皆既月食の際に撮影した赤い雲


2014年10月8日の皆既月食(部屋の電気を消してごらんください!赤い雲や星空や木のシルエットが浮かび上がります!)

先日の皆既月食は、希望者を募り山梨市牧丘町柳平の金峰山荘を拠点にして観測会をしました。先日ご説明した通り、皆既月食はできれば天の川の見えるような環境下で観察して欲しいと書きました。月食の進行に伴い、月明かりが支配していた夜空は暗くなり、月の光が減ずるに従い星空が浮き出てくるのは大変神秘的な光景だからです。市街地で皆既月食を見ても、市街地の光で星空がかき消されてしまっているので、こうしたドラマチックな変化は観察することができないのです。

今回、私たちが乙女高原の金峰山荘(標高1500m)に到着すると、空は雲がべったりと覆い、早めの夕食時には雨まで降りだす始末でした。誘った自分としてはとても申し訳ない気持ちでした。

月食が始まっても暫くは同じ状態でしたが、雲の切れ目から少しだけ月食を見ることができましたが、皆既月食が始まるちょっと前に、月は再び雲の背後に身を隠してしまいました。

甲府盆地に降りるか、さらに標高の高い地点まで車で登るかの決断を迫られましたが、話し合いの結果、市街地に下って月食を見ても。。。という話になり、思い切って標高の高いところまで移動する決断をすることになりました。

車に分乗し、山道を20分ほど登ると、雲が切れ始めました。広いところで車を停め、結果的には月食の後半ほぼ全てを全く雲の影響を受けずに観望することができました。

車を止めた直後に、雲から出てくる皆既月食中の月をラプトルや双眼鏡で覗くと、皆既中の赤い月から放たれた赤い光が上空の雲をほんのり赤く染めているのが分かりました。見事な光景でした。

急いでカメラを向け、何枚か露出を変えて撮ったのがこの写真です。

部屋を暗くして見てください。木のシルエット、赤く染め上げられた雲、皆既中の赤い月、星空がみえますでしょうか。

星空の暗い場所で得られた大収穫でした。都会の雲は市街地からの光で照らし出され夜でも白くみえています。このような環境下では市街地の光に負けてしまい赤い雲を見ることはできません。皆既中の赤い月光は、通常の数百分の一以下の明るさしかないのですから。

この赤い雲、今回、初めて気づいた現象ですが、都会では観察できない皆既中の星空とともに、都会では観察できないことなので、次回2015年4月4日の皆既月食の日には是非観察していただきたいと思っています。

また月食が近づいてきたらご案内しますね!


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