2019年3月の星空情報です

2019年3月の星空情報メールです。

暖冬傾向が続いています。南関東では梅も満開で見頃となっています。3月も気温は高めに推移する予報で、桜のたよりも早そうです。とは言っても夜は冷え込みますから風邪を引かないようしっかり防寒して星を楽しみましょう。
注)画像が直接入った同内容の記事をこちらで見る事もできます。ご利用ください。
https://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/56503814.html

●今月のハイライト
3月となりました。今月の注目すべき天文現象をリストアップします。

1. 3月初旬にかけて夕方の西空で、水星が好条件で観察できる。

2 明け方の空に、木星と土星と金星がずらりと並んでいます。土星は、観測シーズン入りというには少し早いですが、早起きをして一足先に楽しんで見るのも良いかもしれません。観測シーズン入りした木星ですが、南側の太い縞模様(南赤道縞)が昨年に比べて薄くなっているという情報が入っています。ラプトル50でぱっと見て、縞模様が一本しかないように見えています。今後の変化にも注目です。

3.. 3月下旬から4月頭にかけて火星がおうし座の散開星団すばる(プレアデス星団)に近づきます。双眼鏡や写真で撮ると赤い火星と青く輝くすばる(プレアデス星団)の対比が楽しめます。

〈目次〉
★3月の惑星たち
★3月の天文現象カレンダー
★3月の星空情報
★要注目!今月のオススメ!
★イベント情報


★3月の惑星たち
水星  ◎3月初旬に夕方の西空で好条件
金星 ○ 夜明け前の東のテ低空、地球から遠ざかり望遠鏡で見ると丸く小さな姿。
火星 △ かなり遠ざかりました。夕方の西空で1.5等の明るさ。小さな望遠鏡では模様を見るのは難しい。
木星 ◯ 3月13日に西矩。夜明け前の東空で観測シーズン入り
土星 △から○ 観測は可能
天王星 △宵に西の低空で観測条件は良く無い
海王星  ×合 太陽方向で観測できない。

★3月の天文現象カレンダー


3月1日(金)から3日(日) 朝焼けの空で月と木星と土星と金星が並んで見える。
3月7日(木)新月 前後数日は一晩中月明かりの影響がなく、星空の観測に絶好
3月13日(水)木星が西矩 太陽の西側90度の位置にくる。観測シーズン入り
3月14日(木)上弦の月  夕方から夜半前に見える半月です。月の観察の好機です。クレーターがとても良く見えます!
 
3月16日(土)田奈星空観望会 月齢9.5 冬の星座を見送ろう。
3月21日(木)春分の日 満月 
3月28日(木)下弦の月 深夜過ぎから明け方に見える半月です。月の観察の好機です。クレーターがとても良く見えます!

3月29日(金)小惑星パラスが衝で見頃。明るさは7.9等

★3月の星空情報
全ての図版は、クリックやタップをするとさらに大きく表示できます。

☆3月初旬、夕方の西空で水星が好条件で観察できる。
3月27日に東方最大離角になった水星が夕方の西空で引き続き見頃となっています。これからは見える位置が低くなりながら、内合に向かうため、大きく三日月のように欠けていきます。







☆3月1日から3日、朝焼けの空で細い月と木星、土星、金星と並び賑やかです。
外合を控えた金星は、望遠鏡で見ると見える大きさは小さいですが、丸く可愛らしい姿を観察できます。木星は観測シーズンに入りました。6月11日に地球に接近する衝となりますが、見える大きさもだんだんと大きくなります。今年の木星は、昨年に比べると、二本の目立つ縞模様 北熱帯縞と南熱帯縞のうち南熱帯縞が薄くなっている様で、今後濃くなるのか、さらに薄くなるのか、目が離せません。弊社の1番小さな天体望遠鏡、ラプトル50でも分かる変化なので是非継続的、定期的に観察してみてください。




☆3.. 3月下旬から4月頭にかけて火星がおうし座の散開星団『すばる(プレアデス星団)』に近づきます。双眼鏡や写真で撮ると赤い火星と青いすばる星団の対比が楽しめます。



すばる星団は、星空が綺麗な場所でみると、ぼんやりと光る小さな星が集まった姿を肉眼でも見る事ができます。双眼鏡や低倍率の望遠鏡で見ると、数十ほどの小さな青い星が沢山見えてきてとても賑やかな姿を楽しめます。散開星団とは、同じ星雲から同時多発的に生まれた星で、生まればかりの頃は、すばる星団のようにまとまった星の集団として見えますが、やがて散り散りばらばらになってしまう運命にあります。

おうし座の散開星団すばるは、太陽系から距離443光年先(光のスピードで433年)にある大型の散開星団です。キロメートルで表すと1光年が約10兆kmですから約4330兆キロというとてつもなく遠いところにあります。一方火星の距離は3月下旬で約3億キロ(秒速30万キロの光のスピードで17分)です。

※楽しみ方 すばる(プレアデス星団)と1.5等の明るさの火星は肉眼で見ることができます。
火星の動きはとても速く、3月から4月にかけて、おひつじ座からおうし座を早いスピードで駆け抜けていきます。
日々の火星の位置の変化をデジタルカメラでで撮影するのも面白いと思います。




※赤道儀をお持ちの方は、火星とすばるが接近する3月終わりから4月頭にかけて、少し長めの焦点距離の望遠レンズ(200mmから300mm)で狙うのも良いかもしれません。すばると火星両方が入る構図で撮影すると、すばるの青色と火星の赤が際立つ美しい写真が撮れると思います。




4 .  3月29日に小惑星パラスが地球に接近します。明るさは7.9等。星空が綺麗な場所であれば、星図を参考に双眼鏡で見つけられる明るさになります。デジタルカメラを向ければ、赤道儀がなくても撮し取れる明るさですから、だいたいの方向に向けて撮影して、後で星図と見比べて探し出す方法があります。数日置いて撮影すれば移動も確認できます。星座の星は、動きませんが移動している星があればそれが小惑星パラスということになります。

パラスの概略位置を示す広域星図〜うしかい座の頭部を移動していきます。


部分拡大です。毎日位置が変わっているのが分かります。


小惑星パラスとはどんな天体か。

最近、日本の小惑星探査機はやぶさ2の活躍により、にわかに注目に上っている小惑星ですが、はやぶさ2が探査している小惑星リュウグウと小惑星パラスとはなりたちも大きさも大きく異なります。

小惑星パラスは、1802年に発見された小惑星で、ギリシャ神話のトリトンの娘、の名前です。大きさは500キロメートルを超え、小惑星りゅうぐう(同1キロメートル)と比べるとずいぶん大きな小惑星です。それもそのはず小惑星で最大の大きさなのです。

パラスは、メインベルト小惑星に分類され、火星と木星の間にある小惑星の一つです。一方リュウグウは、地球近傍小惑星で地球の軌道に近いところを公転しています。



★今月のオススメ!(前回もおすすめしています!)
自動車雑誌 ナビカーズ 『星に会いにいこう』税込880円 1月26日発売開始

自動車雑誌なのですが、今回の特集は『星に会いにいこう。』全体の8割が星に関する事なので、車の雑誌というよりは、ほとんど星の本です。昨年の年末に、ナビカーズの編集部から電話を頂き、全国の星空観測地や公共天文台や宿のリストアップと紹介文、双眼鏡望遠鏡のページのコンテンツ作成と、取材先の紹介。今まで見た中1番美しい星空の話を書いてくださいとのこと。二つ返事でOKし、間接的あるいは、直接的に関わったページは、かなりの部分になりました。編集部の頑張りで星の本としてもとても良いものが出来上がりました。ツイッターやフェイスブックでも話題になっているようで、天体観測が元々趣味な人が読んでも、初心者が読んでも楽しめる内容になっているので、皆さんも是非お手元にどうぞ。
車メーカーの誌面広告に混ざって弊社、スコープテックの広告もでていますよ!

全国書店で発売中ですが、売れ行き好調のようで、既に在庫が僅少、あるいは売り切れてしまった書店もあるようです。お早めにどうぞ。

https://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/GALLERY/show_image.html?id=56503814&no=11


アマゾン
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07MK45L6V?pf_rd_p=7b903293-68b0-4a33-9b7c-65c76866a371&pf_rd_r=G9N2F5MHX4JSYF8MC4HD


★イベント情報

●2019年 乙女高原星空観望会暫定日程

第90回 4月5日(金)から4月7日(日)
第91回 5月3日(金)から5月5日(日)
第92回 5月31日(金)から6月2日(日)
第93回 7月5日(金)から7月7日(日)
第94回 8月9日(金)から8月11日(日)
第95回 8月30日(金)から9月1日(日)
第96回 9月27日(金)から9月29日(日)
第97回 10月25日(金)から10月27日(日)
第98回 11月22日(金)から11月24日(日)

最新の日程は下記リンク先をご覧ください。
http://otome.sblo.jp/

●2019年 田奈星空観望会暫定日程

3月16日(土) 月齢9.8  春の星座 

4月13日(土) 月齢8.1  春の星座
5月11日(土) 月齢6.6  初夏の星座
6月15日(土) 月齢12.1 水星と木星
7月13日(土) 月齢10.7 土星と木星
8月17日(土) 月齢16.4 土星と木星
9月7日(土) 月齢8.1 土星と木星
10月5日(土) 月齢6.7 金星と土星と木星
11月2日(土) 月齢5.3 金星と土星



おわりに
メールマガジンご意見などございましたら、下記のメールアドレス宛に感想など頂けると幸いです。

webmaster@scopetown.jp

よろしくお願い申し上げます!

2019年2月28日   (株)スコープテック 代表取締役社長 大沼 崇


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株式会社スコープテック 代表取締役社長 大沼崇のフェイスブックアカウント
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http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo
さまざまな天文現象のお知らせや解説。自身で撮影した天体写真などや、おすすめの本など紹介しています。星空情報メールでは案内しないマニアックな天文現象も紹介しています!

・乙女高原星空観望会
http://otome.sblo.jp/
山梨市牧丘町柳平で毎年9から10回開催している星空観望会のご案内です。天の川の見える最高の環境と豊かな自然に恵まれた場所でくつろぎながらみんなで星を見ませんか?望遠鏡を持たない初心者の方もたくさん参加しています!2018年の日程は上記サイト上でご案内しています。
・田奈星空観望会
また弊社の近くの田奈でも毎月一回観望会が行われています。どなたでも参加できます。こちらも初心者大歓迎です。望遠鏡を持っていない方もお気軽にどうぞ。
毎回30人以上の方が参加されています。2018の日程は下記リンク先でご確認ください。
http://scopetown.jp/kanbokai.html
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宇宙探査時代を楽しむ

  様々な探査機が、太陽系内の惑星や衛星、小惑星へと飛び、地上の望遠鏡からは見えない表明の様子を間近に撮影して、私たちに送り届ける時代になりました。約50年前に、アメリカや旧ソビエト連邦が地球以外の天体、『月』へ着陸し表面の物質を持ち帰って地球の実験室に持ち帰ってきました。
日本は、初代「はやぶさ」探査機で、月以外の天体の表面から直接採取した物質を初めて地球に表面の物質を持ち帰った国になりました。そのはやぶさ探査機をさらに発展進化させた「はやぶさ2」が、現在小惑星りゅうぐうの表面の物質を採取し、さらに今度は、地中内部の物質を地球に持ち帰るべく奮闘中です。


Copyright: JAXA 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研
はやぶさ2が小惑星りゅうぐうへの着陸後、上昇中に高度30メートルで撮影した小惑星の表面写真。今後さらに難易度の高い地中内部からのサンプル採集を目指す。

 太陽系内の天体の直接探査が行われる時代になり、地上から天体を望遠鏡で観察するという行為が、ますます面白くなっていると感じます。
 それは私たちの持っている小さな天体望遠鏡で見える月などの天体の姿と探査機が天体の間近で迫り撮影した驚くべき天体の姿をを見比べることができるようになったこと。私たちが直接歩き、見て触れることもできる地球上の地形や景色と、他の天体に着陸した探査機が撮影する、今まで未知の他天体の光景との対比が、新鮮な驚きと発見が満ちているからに他なりません。


Copyright: NASA/JPL
ミニバン程の大きさがある6輪駆動の火星探査車キュリオシティーが撮影した、火星の広漠としたパノラマ写真。もちろん木や動物の姿はない。僅かな大気と水の存在が確認されたことから、地中に始原的な生物がいるのではないかと期待する学者も沢山いる。ヨーロッパやアメリカは、近い将来、火星の地中に潜むかもしれない生命体を見つける探査車を火星に送り込む準備に余念がない。2020年代初頭から半ばには実現しそう。



Copyright: NASA/JPL
火星の地平線に沈む太陽。地球上で見られる夕焼けとは違い、太陽やその近辺の空は美しい青色に染まる。個人的には、この火星の赤い大地の青い夕焼けを、死ぬまでには見てみたいとも思うが.....



Copyright: ESA/NASA/JPL/University of Arizona
ヨーロッパ宇宙機関のホイヘンス着陸機が着陸へ向けてパラシュートで降下中に撮影した、土星の衛星タイタンの上空からのパノラマ画像。湖か海に面した土地に見える。地面には川がうねり、波打ち際ともみえる地形のようだ。一度行ってみたいとも思うが、マイナス200度近い極寒の世界と聞き行くきが失せてしまった。(笑)

 いくつかの例を、さまざまな天体画像を見ながら考えていきましょう。
まずは、土星の衛星のタイタン。タイタンは太陽系の惑星のまわりを公転する衛星の中で二番目に大きな衛星で、分厚い大気をまとっています。その大気の底は、地球と同じように、山や谷や川や海があることが分かっています。分厚く霞んだ大気に覆われているため、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)が着陸機を送り込むまで、その表面の様子はよく分かっていませんでしたが、着陸機が着陸に向けて降下する最中に上空から撮影した写真には、地球上にあるのとそっくりな地形が写っていたのです。



Copyright: ESA/NASA/JPL/University of Arizona
ホイヘンス着陸機が撮影した、干上がった河原のようなタイタンの地上写真。丸い石の形は、かつて河川の上流の岩が川に流されて転がるうちに丸くなったことを意味している。地球上の河原の丸石と同じ理屈だ。ちなみに撮影時の天候は曇り。マイナス180度 気圧約1.5気圧 湿度50%(とはいっても水ではない) 北北西の風 0.3m/sec

 着陸後に送って来た画像も驚くべきものでした。川の流れに流されてきた河原の丸い石が沢山うつりこんでいたのです。近所の河原で見かけた景色そのものと言って良いでしょう。ただ地球と違うのは、気温でした。太陽から遠く離れたタイタンの気温は、マイナス190度。丸い石に見えたものは、花崗岩より硬く凍りついた氷。氷が地球上の石の代わりになっていました。そして地上には、その低い温度でも液体として存在できる液体メタンや液体エタンの雨がふり、その液体メタンやエタンが氷でできた地面で川の流れをつくり、山を削り谷を作って、そして液体メタンや液体エタンの海に注いで、そこから蒸発したエタンやメタンが雲を作り、液体メタンや液体エタンの雨を降らしていたのです。地球上で岩盤を形成するのは岩ですが、タイタンでは水が硬く凍った氷がその役目を果たし、地球上では水が担うことを液体エタンや液体メタンが担っている不思議な世界だったのです。




地上の川の石は、上流付近ではまだ尖った部分もあるが、下流に下るにつれ丸石が多くなる。


 望遠鏡でとても表面が良く見える天体といえば月です。月を観察すると、沢山のクレーターに覆われている部分や、平な部分、山脈などの地形が見えます。地球で見たような地形もありますが、地上には少ししかないクレーターが沢山あったり、また水が流れてできた川のようなものは見えませんし、地球上の地形と比べるととても険しい地形が多いことにも気づきます。なぜでしょうか?そしてなぜこんなに沢山のクレーターがあるのでしょうか?
 
 それには理由があります。地球や月ができた数十億年前は、沢山の小天体が太陽系内を飛び交っていましたから、そうした天体が月にも地球にもぶつかりました。地球上にも沢山のクレーターができました。月は地球の1/4しかない小さな天体だったので、表面に水が流れることも、海ができることもなく、また地球より小さいために、内部が冷えるのもはやく、早々に火山活動が収まってしまいました。そういうわけで、一度できたクレーターは、雨や風に晒されることもなく、侵食もされずそのまま表面に残りました。火山活動も早々に止まり、月の表面は太古よりそのままとなりました。一方地球はというと、大量の小天体が降り注いだ大昔には、一度表面は月とおなじようにクレーターで覆われましたが、雨や川の流れによる侵食や、火山活動や、プレート運動による表面の更新で、その時代のクレーターは全て消えてしまったのです。地球上に残っているクレーターは、いくつかありますが、ほとんどは、侵食や風化や地質活動により数万年から数十万年で消えてしまうのです。




Copyright: ESA/DLR
雲が掛かっている火星の表面。大気がある証拠でもある。


 さらに他の天体に目を転じてみるとしましょう。たとえばヨーロッパ宇宙機関の火星探査機が撮影した火星の写真を見てみると、月ほど沢山のクレーターは無く、有っても形が崩れています。それは火星には大気があるので風化が進んでいるのです。またある時代には液体の水が存在したこともあり、干上がった川の跡が探査機からの写真に写っていたりします。そして現在は火山活動は止まってしまったようですが、巨大な火山や火山活動の跡が見つかっています。そうした侵食や風化、地質活動があったことにより、ちょうど月と地球の間の特徴を兼ね備えた地形となっているのです。


弊社の8センチ屈折で撮影した月面。びっしりとクレーターと覆われ、火山活動が数十億年前に停止し、地面が更新されることもないことが推察できる。また大気も無く、雨も降らないのでクレーターは急峻な地形を保っている。


Copyright: ESA/DLR/FU BERLIN
氷に満たされた火星のクレーター。美味しそうな外観である。シュガークラストのかかった有名パティシエ作のスイーツに見える。やはり月に見られるクレーターと比べると、侵食や風化の影響が見て取れる。



Copyright: NASA/JPL
火星のクレーター。薄いが大気がある火星は風化による侵食などで、クレーターの縁が崩れ堕ちている。中央に堆積した砂には砂丘が見える。この砂丘は、おそらくは風の産物だと思われる。


Copyright: GOOGLE/GOOGLEMAP
ウルフクリーククレーター、数万年前に落下した小天体によりできたクレーターです。オーストラリアのノーザンテリトリーの乾燥地帯にある。あと数万年もすれば、侵食や風化で消えてしまう運命だ。



Copyright: NASA/JPL
木星の衛星のイオは、木星の潮汐力で常に歪められ、その時内部に生じる熱が噴火のエネルギーの元になっている。衛星全体に火山が点在し、太陽系の星の中でも最も噴火活動が激しい。硫黄や硫黄化合物に覆われ溶けたチーズボールのような色合いが....食欲をそそる(笑)
地面は火山活動により常に更新されるため、クレーターは見当たらない。


Copyright: NASA/JPL
黒い噴煙を吹き上げるトリトンの火山。地球のように溶岩を吹き上げているのでなく、液体窒素を噴出する極寒の火山だ。カビたメロンパンのような外観が印象的だが、イオと同じく地面の更新がはやくクレーターは僅かしかない。


 木星の衛星のイオや天王星の衛星のトリトンの表面には、ほとんどクレーターがありません。ごく薄い大気はありますが、表面を流れる水もないのに、クレーターはほとんど見当たらないのはなぜか?この二つの衛星は、火山活動や地質活動がとてもはげしく、その地表の更新がとても早いのです。クレーターができてもあっという間に、跡形も無くなってしまうほど激しい地質活動があると考えられています。


Copyright: NASA/JPL
個性的な木星の四つの衛星の姿。右からイオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト。左の二つは、地質活動により地面の更新がはやく、ほとんどクレーターが見当たらない。右の二つの衛星の表面はクレーターだらけだ。火山活動や地質活動がほとんど無いか低調なため。イオを除く右側三つの衛星は表面の氷の下に液体の水の海があるようだ。火星とともに独自の生命体を育んでいる可能性もあり、詳しい探査が待たれている。

 地上から天体望遠鏡で観察して、表明の地形が手に取るように分かる天体は月、おぼろげながら概略の表面の変化が見えるのは火星だけですが、これらの天体を望遠鏡で良く観察し、その地形のできた意味を考え、また地上の景色や地形を普段から良く観察し、色々考えて見ることは、探査機から送られてくる素晴らしい写真の数々を楽しみ、また望遠鏡での天体観測をより興味深く楽しくするためにも、とっても大事なことだったりするのです。

 みなさんも、天体望遠鏡での星空観察をより楽しくするためにも、普段から観察力を発揮して宇宙を楽しんでみてくださいね!それは直接望遠鏡を覗いているときも、各国の宇宙探査機のサイトを覗いているときも、海や山へ出かけているときも、同じようにこれまで以上に好奇心をもって接してみてください。

普段見慣れている地上の景色さえも、今までとは違った視点で新しい発見があるはずです。


下記に世界各国の宇宙探査機のサイトへのリンクを貼っておきます。
さまざまな素晴らしい画像や動画を楽しめます。特にNASAは圧巻です。

●宇宙科学研究所

はやぶさ2


火星衛星探査計画(MMX)

水星探査計画(日本とヨーロッパの共同探査計画)


金星探査機あかつき

●ヨーロッパ宇宙機関

火星探査機 マーズ・エクスプレス

●米国NASA

米国版はやぶさ 小惑星探査機 オサイリス・レックス

土星探査機カッシーニ

火星探査車 キュリオシティ

火星探査機 インサイト

木星探査機 ジュノー

太陽探査機 パーカーソーラープローブ

冥王星&TNO天体探査機 ニュー・ホライズンズ




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