2018年10月の星空情報です。

●はじめに
9月はこちら関東では秋の天候不順で晴れの日がとても少なかった印象です。涼しくなる時もありましたが、依然として9月の平均気温は高めに推移しているようです。往生したのが『蚊』です。今年の夏は暑すぎて、雨も少なく「蚊」の発生と活動が抑えられていたのですが、9月に入り蚊が大量に発生した挙句、気温が少し下がった事により、蚊が活発に活動をはじめ、観測中に蚊に刺されることがとても多くなりました。また9月初めの台風は、勢力を弱めることなく四国付近に上陸し、西日本方面で記録的高潮と記録的な暴風で大きな被害を出しました。その数日後、今度は北海道で局地的ではありますが大きな地震が起こり大変大きな被害と北海道全域に渡る大停電が発生しました。この大停電により北海道の泊原子力発電所(停止中)では、外部電源の供給が完全に遮断し、燃料プール内の核燃料の冷却が非常用発電機で賄われる状態になりました。あまり気持ちの良いものではありませんね。東海、東南海、南海地震が起きたら本州に立地する原子力発電所は、直接の地震や津波による被災をしなかったとしても、同じような電源喪失の際はどう対応するつもりなのか注視が必要だと感じました。海溝型地震のような、地震の被災範囲が大きな地震の場合、非常用ディーゼル発電機を動かすための燃料供給はままならない可能性がありますからね。電力会社各社は、果たして東北大震災の教訓を十分生かして対策を講じているのでしょうか。

各地で頻発する様々な災害をみるにつけ、もっと足元に目を向けて、自分の災害に対する備えも見直さないといけないと感じました。

そしてこの記事を書いている今、またもや勢力の強い台風が上陸し、関東地方に迫っています。どんどんと風が強くなってきています。なんとか被害が少ないようにお祈りする次第です。


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さていつも通りはじめさせて頂きます。今月の星空情報メールです。

※ここからリンクを張っている星図の大部分は、アストロアーツの星空シミュレーションソフト ステラナビゲータ10やプラネタリウムソフトのスーパースターfor SCOPETECHを使用して画像を生成しています。画像はマス目になっていますが、マス目一つの角度は10度になります。

星を見つける事が慣れていない方は下記もごらんくださいね。

・見たい星の位置を調べ、実際の夜空で見つける
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331861.html


ステラナビゲーター10に関して詳しくは、下記リンク先をご覧ください。とても面白い天文シミュレーションソフトで、過去や未来の星空の様子を見たり、地球上のどこにも観測地を設定できるので、将来の天文現象を調べたい時や、海外旅行に出かけた際もとても重宝します。

http://www.astroarts.co.jp/products/stlnav10/index-j.shtml


〈目次〉
★概要
★イベント情報
★10月の惑星たち
★10月の天文現象カレンダー月の星空情報
★望遠鏡基本的な使い方の確認
★おわりに


★概要
10月は、2日が下弦の月 9日が新月となり、17日が上弦、25日が満月です。火星は大接近の頃に比べると明るさも大きさも半減していますが、まだまだ夜空では目立つ存在です。表面の模様を観察するには、口径8センチ以上の望遠鏡が良いでしょう。土星は宵の口に南西の低空に見えます。今年は9月24日(月)が中秋の名月でしたが、10月21日(日)が十三夜のお月見になります。十三夜のお月見は日本独自のもので、栗などをお供えしてお月見をします。中秋の名月は、ほぼ満月のタイミングですが、今年は満月の4日前ですから少し欠けて見えます。望遠鏡で覗いてもクレーターが沢山見えて面白いでしょう。


★イベント情報

●2018年 乙女高原星空観望会
第87回 10月5日(金)~10月7日(日)夏の星座 夏の天の川 秋の星座や銀河。火星など。申し込みの締め切りが10月1日(月)となっています。
観望会の詳細と予約へのリンクは下記サイトをごらんください。
http://otome.sblo.jp/


●田奈星空観望会

次回の田奈星空観望会は、10月13日(土) 月齢4 月、火星と夏の星座、秋の星座など
日程は天候やその他の要因により、変更中止となる場合があります。
くわしくは下のリンク先をごらんください。
http://scopetown.jp/kanbokai.html

●「北八ヶ岳小海・星と自然のフェスタ2018」に出店します!!
日時 平成30年10月12日(金)~14日(日)
HP  https://koumi-starfes.com
会場 小海リエックス特設会場 http://www.reex.co.jp/KOUMI/

10月13日(土)「小海町紅葉ウォーク」も同時開催します。



★10月の惑星たちと彗星、小惑星
水星 下旬から△ 日没後西空低い位置で観測可能
金星 初旬○、中旬から△→× 日没後の西空低空で大きく欠けて見える。双眼鏡でも三日月状に欠けた姿が観察できる。10月25日に内合
火星 ○ 大接近後2ヶ月が経過し、大接近の時に比べるとふたまわりほど小さく見えています。、今月一杯は8センチ以上の口径の望遠鏡で観測対象です。
木星 △ 宵の口に西の空 こどもたちの見やすい時間帯に見えます。日没後、地平線からの高度があまり低くならないうちに観測しましょう。
土星 ◯ 宵に南西の空やや低いので大気の揺らぎの影響を受けやすくなかなかシャープに見えないかもしれません。太陽を追いかけるように沈んで行くので空に夕焼けが残るうちから観測してください。リングが大きく開いて見えています。。今年以降リングの開きが小さくなっていきます
天王星 ◎ 夜半過ぎ南の空に見える
海王星 ◎ 夜半前に南の空に見える

★10月の天文現象カレンダー
いよいよ秋めいてきました。昼間は暖かくても、朝晩は急に冷え込むようになりますから風邪をひかないように防寒対策は怠らないようにしましょう。金星と木星はともに日没後太陽を追いかけるように西空に沈んでしまいます。土星も今シーズンは今月で見納めでしょう。火星は今夏に比べると暗くなりましたが、まだ宵の空で存在感のある輝きを放っています。


10月1日(月)オリオン座χ(4.4等星)の接食

10月2日(火)下弦の月 深夜過ぎから明け方に見える半月です。月の観察の好機です。クレーターがとても良く見えます!
10月5日(金)から7日(日) 第87回乙女高原星空観望会 参加申し込み締め切り10月1日(月)
10月9日(火)先月太陽に近づいて双眼鏡で見える明るさになったC/21P ジャコビニ・ツィナー彗星を母天体とするりゅう座流星群が極大。
10月15日(月)水星が金星の北7度弱まで近づいてみえる。明るい金星を目印に水星が見つけやすい。
10月17日 (水) 上弦の月 夕方から夜半前に見える半月です。月の観察の好機です。クレーターがとても良く見えます!
10月18日(木)月と火星が宵の空で火星と2度弱まで近づいて見える。
10月21日(日)栗名月(十三夜のお月見)
10月22日(月)オリオン座流星群が極大(もっともたくさんオリオン座流星群の流れ星がみられる)満月前の月明かりに邪魔されて観測条件は悪い。
10月24日(水)天王星が衝
10月25日(木)満月 金星が内合
10月30日(火)夕方の西空低い位置で水星と木星が近づいて見える。



※※※※※『ご注意!!』※※※※※※※
リンク先の星図や図版や写真はクリックすると別窓で開き、もう一度クリックすると見やすく拡大できます。

★10月の星空情報

☆大きく見える金星を夕焼け空で追う
10月25日に太陽と地球の間に入り込み内合の位置関係となる金星は、夕方の日没後に西空に見えている地平線からの高さがどんどんと低くなっています。ですから西空が地平線近くまでできるだけ開けた場所で観察しましょう。内合に向かって地球との距離がどんどんと近くなってきていて7倍から10倍の双眼鏡でも大きく欠けている様子が観察できます。
この金星ですが、夕方の西空の位置がどんどんと低くなっています。観察しやすいのは、10月5日前後まで、それ以降はチャレンジブルな観測対象となります。
図版中注目していただきたいのは、図版右側の金星の形と大きさです。2月はほぼ満月状で小さく見えていた金星が、10月には大きく欠けて大きく見えています。この様子を400年以上前にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイは自作の天体望遠鏡で観測し、地球は宇宙の中心ではなく、金星も地球も太陽の周りをまわっているという地動説に確信を得たと言われています。素晴らしい洞察力ですね。




☆ジャコビニ・チンナー彗星
先月から双眼鏡で見えているジャコビニ・チンナー彗星ですが、今月はオリオン座のとなりのいっかくじゅう座を通過していきます。明るさは7等代ですから、暗い夜空と双眼鏡があれば比較的簡単に見つかるでしょう。ボヤっとした雲のような姿が見えるはずです。12月には、肉眼でも見えるほど明るくなりそうなウィルタネン彗星が地球に最接近するのでその予行練習には丁度良いかもしれません。

☆彗星とはどんな天体なのか?
彗星とはどんな天体なのでしょうか?彗星は太陽系小天体のひとつで岩石を主成分とするものは、小惑星に分類されます。おもに氷や塵からできているものを彗星といいます。例えると砂つぶ混じりの雪ダルマのような天体で、太陽から遠い場所にあるときはカチカチに凍りついていますが、太陽に近づいてくると太陽からの熱で溶けてきます。さらに炙られると水蒸気やガスや塵を表面から放出し始めて、大きな彗星は、太陽風にそれらのガスやチリを流されて尾を引きます。地球に近づいたり、大きな彗星ですと肉眼でもはっきり見えるほど見事な姿になります。その軌道上にチリをばら撒きますから、そこを地球が横切ると沢山の流れ星が見られます。それが流星群です。
彗星自体は小天体であり直径は数十メートルから大きなものでも数十キロほどの小天体(核といいます)ですが、とりまいているガスやチリの塊(コマ)はとても大きく、直径は地球サイズから大きなものでは、直径100万キロを超え、太陽の大きさを超えるものもあるほどです。(太陽の直径は地球の400倍もあります)そして吹き流しのように引く尾は、長いものでは、一億キロを超え、記録では1996年に地球に接近し、空を真っ二つに割るような90度にも及ぶ尾を引くものもあります。百武彗星の尾は観測史上最長の5億7000万キロ(地球から月までが38万キロ、地球から太陽までが1億5000万キロ)にも達しました。ただこの巨大な姿は太陽に近づいて暖められている間だけの短い期間だけの姿で、再び太陽から遠ざかると、百武彗星の本体である核の直径は約2キロほどしかありません。








☆木星と土星と火星を見る
木星は、そろそろ西空に低くなり望遠鏡で見ても縞模様がぎりぎり二本と四つの衛星くらいしか見えないかもしれません。土星も観測シーズン最終盤。火星も今8センチでぎりぎり模様が観察できる条件ですが、10月12日から18日にかけてそれぞれの惑星の近くを月が通りかかりますので、月を目印に各惑星を見つけてみましょう。良いの空に明るい惑星が勢ぞろいするチャンスはそうそうありません。夕焼けが残る空で金星、木星、土星、火星の姿を超広角レンズ(35mm判換算で18mm程度)で狙ってみるのもオススメです。


細い方の月から10月12日、10月15日、10月18日になります。12日は木星に、15日は土星に、18日は火星に近づいて見えます。月を目標に各惑星を見つけてみてください。



☆10月9日午前9時極大 10月りゅう座流星群(ジャコビ二流星群)
9月10日に近日点(太陽に一番近づいた)を通過したジャコビ二・チンナー彗星(周期6.5年)が撒き散らした塵を源とする流星群です。過去には沢山の流れ星が流れた記録もありますが、今回の極大は10月9日の午前9時となっています。天文学者による計算では、活発な出現は予想されていませんが、当日は新月で条件も良いので、極大である午前9時に時間的近い、10月9日夜明け前の北の空に注目してみてください。
かつてはジャコビ二流星群という名前でしたが、2009年の世界天文連合の総会で、流星群には彗星の名前をつけないことが決定し、10月りゅう座流星群と呼ばれるようになりました。三大流星群の一つで毎年新年に活動する「りゅう座流星群」と区別しやすいように『10月りゅう座流星群』と名付けられました。




☆10月22日午前2時極大のオリオン座流星群
今年は残念ながらオリオン座流星群の極大日である22日は、満月が3日後に控え、ほぼ一晩中明るい月が夜空を照らし出してしまい、条件は悪いです。しかしながら、月が西の地平線に沈む10月22日午前3時ごろから空が明るくなり始める午前4時半ごろまでは、月明かりの影響をほとんど受けずに観察できます。



リンク先の星図や図版や写真はクリックすると別窓で開き、もう一度クリックすると拡大できます。


☆小惑星探査機『はやぶさ2』の活躍

さて9月は8月に引き続き、日本の小惑星探査機『はやぶさ2』の活躍も大きく報じられました。
6月27日に小惑星リュウグウに到着した『はやぶさ2』は、形状も未知だった小惑星の形状を綿密に調べながら、小惑星表面の状態を把握するための運用を行なってきました。8月上旬には、ググッと小惑星に近づき、リュウグウの重力計測を行いながら、チームは、各ローバーの着地点や、来たる三度の表面物質の採取に向けて、どこからサンプルを取るかを検討してきました。9月に入るとタッチダウンに向けたリハーサルを行いました。

そして4機が搭載されている小惑星リュウグウ表面に着陸させる小型探査機のうち、ローバー1Aとローバー1Bを9月19日に、小惑星リュウグウの上空60メートルで分離、2機の着陸と表面からの写真の電送に成功しました。

https://www.youtube.com/watch?v=4FrRC6e8ZMo&feature=youtu.be
今後は、
10月3日にはフランス、ドイツが開発したもう1機の着陸探査機MASCOT(マスコット)が投下され、バッテリーが尽きるまで16時間の探査を行う予定です。

10月末には、はじめて『はやぶさ2』本体がリュウグウの表面に着陸し、第一回目のサンプル採集を行う予定です。



はやぶさ2に搭載されている4台の小型表面探査機は、下記の通りです。 

MINERVAII-1  りゅうぐうに着陸済み

JAXAと会津大学が開発
ローバー1A 広角カメラ2個とステレオカメラ 約900g
ローバー1B 広角カメラ1個とステレオカメラ 約900g

MASCOT 2018年10月3日着陸予定
ドイツとフランスが共同開発した小型着陸観測機(ランダー)295 mm x 275 mm x 195 mmの直方体をした着陸機。重量は9.6kgあり、はやぶさ2に搭載されている表面探査機で最も大型です。表面の岩石を調べる顕微鏡、広視野カメラ、熱放射計、磁力計を搭載しています。最大200mの跳躍力を活かしたホッピングで複数箇所で探査を行うとのことです。

MINERVAII-2 着陸予定は来年7月
東京理科大学が開発したカメラを一台と東北大学、東京電機大学、山形大学、大阪大学それぞれが考案した4種類の異なる小惑星表面での駆動機構を搭載。将来の小天体上の微小重力での表面探査機の移動に関してどのような駆動方式が適切かを試す工学実験を主目的としています。

今後の探査の進展に期待したいですね!

はやぶさ2が撮影した画像や様々な情報はこちらをご覧ください!とても面白いですよ!

はやぶさ2の着陸地点の検討

またヨーロッパ宇宙機関と日本のJAXAが共同で打ち上げる水星探査機が下記の日程に決まったようです。

打上げ予定日時
平成30(2018)年10月19日(金)22時45分28秒(フランス領ギアナ現地時間)
(日本時間は平成30(2018)年10月20日(土)10時45分28秒

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