2018年8月の星空情報です!

●はじめに
 7月は、地球の大気の二酸化炭素の濃度上昇に伴う気候変動によると思われる異常な気圧配置を原因とする、広範囲に及ぶ異常な豪雨や異常な高温、そして見た事も無い逆走台風により全国各地で多くの災害が発生し、多数の人命を奪ったばかりでなく、生活や経済にも大きな影響が出ています。

 特に西日本、中国、四国地方の豪雨災害は目を覆いたくなるような災害の光景は、テレビを通して見ているだけですが、とても心を痛めております。

 思い出すのは7年前の東北の震災と津波被害、それに伴う原発事故の被災地の光景です。当時、震災の3週間後に、津波で大被害を受けた岩手県、釜石・大槌に支援物資を運んだだり、その後1年間に複数回に渡り福島、宮城、岩手の各被災地に足を踏み入れて時の事を思い出しました。テレビの報道は重要なのですが、現地でのあまりの凄惨な光景に絶望感から立ち尽くし、涙しか出なかった事が幾度もありました。

 今回も被災地域の支援には直接足を運びたいと考えていますが、未だ実現しておりません。今は自分のできることを最大限しつつ、被災地のみなさんの心に出来るだけ寄り添いたいと考えております。

こんな時に星空ニュースを…とも思いますが、今回幸いにして、被害を大規模化しつつある気候変動による被害を大きく受けていない地域に住む私は自分の小さな役割の一つである、星空の情報をメールでお伝えすることも、こうした自然現象や科学を啓蒙する立場の人間として一つの役割であり、みなさんに地球という天体の上で生きているという人間として、科学的な見地に立ったものの見方を広めて行きたいという考えで続けさせて頂きたいと思っています。

前置きがとても長くなりましたが、今回の気象災害から直接的な被害を受けられている方には、心よりお見舞いを申し上げるとともに、今回被害を受けられていない地域にお住まいの方も、今後の気象情報には、十分ご注意頂き、備えを万全に、そして深い洞察力を働かせて頂き、ご自身の身、ご家族の身を守って頂くよう心よりお祈り申し上げております。

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さていつも通りはじめさせて頂きます。今月の星空情報メールです。

※ここからリンクを張っている星図の大部分は、アストロアーツの星空シミュレーションソフト ステラナビゲータ10やプラネタリウムソフトのスーパースターfor SCOPETECHを使用して画像を生成しています。画像はマス目になっていますが、マス目一つの角度は10度になります。

星を見つける事が慣れていない方は下記もごらんくださいね。

・見たい星の位置を調べ、実際の夜空で見つける
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331861.html

ステラナビゲーター10に関して詳しくは、下記リンク先をご覧ください。とても面白い天文シミュレーションソフトで、過去や未来の星空の様子を見たり、地球上のどこにも観測地を設定できるので、将来の天文現象を調べたい時や、海外旅行に出かけた際もとても重宝します。

http://www.astroarts.co.jp/products/stlnav10/index-j.shtml

〈目次〉
★概要
★イベント情報
★8月の惑星たち
★8月の天文現象カレンダー
★8月の星空情報
★望遠鏡基本的な使い方の確認
★おわりに


★概要
8月は、5日が下弦の月 11日が新月となり、18日が上弦、26日が満月です。火星が、本日7月31日に衝(地球に最接近)となり真夜中に南中し、8月から9月までにかけて観測に絶好のシーズンです。先々月下旬に衝となった土星も火星とともに見頃です。木星も日の入り後早い時間帯であれば、まだまだ観測できます。月初に見られる予定だったパンスターズ彗星は、7月に予想より急に増光した事により、明け方の東の空で尾が見える程明るくなるのではと、期待が高まったのですが、太陽に近づきつつあったつい二日ほど前に、どうやらすべ溶けて崩壊してしまったらしいという残念なニュースが届きました。またお盆休みに恒例のペルセウス座流星群は、今年は新月二日後の極大となるため、月明かりの影響を全く受けない絶好の観測条件になります。たくさんの流れ星を見ることができるでしょう。一番条件が良いのが、極大を数時間後に控えた13日未明となります。先月末に小惑星に到着した探査機『はやぶさ2』も秋に予定されている着陸機の投下や、小惑星『りゅうぐう』のサンプル採取に向けて精力的な探査活動が続くでしょう。

★イベント情報


●2018年 乙女高原星空観望会
第85回 8月10日(金)~8月13日(日)夏の星座 夏の天の川 土星や木星や火星、ペルセウス座流星群
今月は申し込みの締め切りが8月1日(水)となっています。
観望会の詳細と予約へのリンクは下記サイトをごらんください。
http://otome.sblo.jp/





●9月1-2日天体観測と天文講演会、ポニー乗馬、羽田・カンポス彗星発見の地(観測所跡)を訪ねる盛りだくさんのバスツアーです。南相馬交流ツアー(第44回)

全行程、大沼も帯同します。星の村天文台の大野裕明さんも講師として参加します。


9月1日(土)〜2日(日)
  1日目:天体専門家を招いて宇宙の勉強会に参加 星空観測会
 7:00 東京駅出発
10:30 富岡~国道6号線沿い
12:00 食彩庵で昼食
13:30 天体に関する勉強会:星の村天文台 大野 裕明氏・東亜天文学会 彗星課 佐藤氏
南相馬博物館
16:30 入浴
18:00 夕食(みっちゃん)
19:00 天体観測(馬場公会堂):スコープテック 大沼崇
      ~懇親会~宿泊
  2日目:ポニー乗馬体験
 7:00 朝食(みっちゃん)
 8:00 羽根田カンポス発見の地視察:羽根田家
10:00 乗馬体験(北側駐車場):パカラッチョ
12:00 北側駐車場で昼食(弁当)
14:00 南相馬鹿島SA「セデッテ」で土産
15:00 帰路
19:30 東京駅着~解散

・宿泊先は公民館で、布団を敷きながら男女に分かれて雑魚寝となります。
・親子や祖父母とお孫さんの参加も大歓迎です。
・会費は約13500円(大人)を予定しています。
 お子さんは約半額の6500円を見込んでいます。
(参加者数によって参加費が変動するため)

申込及び問合せ」は下記まで
ご参加の際は「氏名(フルネーム)・連絡先(携帯)・子供参加の場合は年齢」
世研話(せけんばなし) 須摩修一(すましゅういち)
携帯 090-2521-1996
メール s.suma@hotmail.co.jp


●田奈星空観望会

次回の田奈星空観望会は、8月18日(土) 月齢8.4 月 木星、土星、火星と夏の星座
日程は天候やその他の要因により、変更中止となる場合があります。
くわしくは下のリンク先をごらんください。
http://scopetown.jp/kanbokai.html


スコープテックは例年通り原村星祭りに出店します。
8月3日金曜日 午後5時開会式~5日日曜日 午前9時閉会式

サマーホリデーin原村星まつりとは
昼夜にわたりイベントを繰り広げる星に興味がある人が集まるイベントです。
弊社を含め光学機器メーカーが出店します。
標高1300mの八ヶ岳自然文化園で眺める満天の星ぼしは見る人の心をロマンチックな世界へといざなってくれることでしょう。
入場や参加は無料です。

2018年サマーホリデーin原村星まつりは8月3日金曜日 午後5時開会式~5日日曜日 午前9時閉会式となっております。

主催 サマーホリデーin原村星まつり実行委員会

場所 〒391-0115 長野県諏訪郡原村17217-1613  原村星まつり実行委員会事務局(八ヶ岳自然文化園内)

http://www.lcv.ne.jp/~kasugahi/ebennto.htm


★7月の惑星たちと彗星、小惑星
水星 初旬× 下旬○ 
金星 ◎ 日没後の西空で観測しやすい。形と大きさの変化が大きくなります。夏休み望遠鏡で形と大きさの変化を観察してみましょう。
火星 ◎ 大接近で観測に絶好条件です。夜半に南の空、模様を見るには口径5センチ70倍以上のシャープな見え味の望遠鏡が必要です。
木星 ◎ 宵の口に南西の空 観測の好機!こどもたちの見やすい時間帯に見えます。
土星 ◎ 宵に南の空。リングが大きく開いて見えています。今年以降リングの開きが小さくなっていきます。観測に絶好
天王星 ○ 夜明け前に南東の空に見える
海王星 ○ 夜半に南の空に見える

★8月の天文現象カレンダー
今月は宵の空に、金星、木星、土星、火星が並び、夜の前半に4つの惑星が一気に観測できます。肉眼で容易に捕らえられ、望遠鏡で簡単に観察ができる4惑星が夜半の空にならぶこのような機会は滅多にありません。


8月2日(木) 木星が地球から見て太陽から東側に90度離れた位置に来る。日没頃に南中し、子どもたちが起きている時間帯に観測しやすいです。

8月5日(日)下弦の月 深夜過ぎから明け方に見える半月です。月の観察の好機です。クレーターがとても良く見えます!
8月10日(金)C/2016 M1 パンスターズ彗星が近日点通過(太陽に最も近づく)7月末に太陽熱で崩壊したという報告あり。
8月10日から13日 第85会乙女高原星空観望会 参加申し込み締め切り8月1日(水)


8月13日(月)ペルセウス座流星群が午前10時に極大 日本では12日深夜から13日明け方にかけて月明かりに邪魔されず最も多くの流れ星が観測できる絶好条件になります。
8月13日(金)から7月15日(日)第84回乙女高原星空観望会です。
8月18日 (土) 金星が東方最大離角(太陽の東側に最も大きく離れる)夕方の西空で燦然と輝く。その明るさはマイナス4.3等(1等星の約130倍)の明るさになります。
上弦の月 夕方から夜半前に見える半月です。月の観察の好機です。クレーターがとても良く見えます!

8月26日(日)夏休み最後の満月です。

8月27日(月)水星が西方最大離角、太陽の西側に最も大きく離れる。日の出前に東空低空に観測できる。8月24日から9月1日は、日の出時の地平線からの高度が15度を超えるので、空気が澄んでいれば観測しやすいでしょう。



※※※※※『ご注意!!』※※※※※※※
リンク先の星図や図版や写真はクリックすると別窓で開き、もう一度クリックすると見やすく拡大できます。

★8月の星空情報

⭐︎大接近中の火星~大黄雲(砂嵐)発生で表面の模様が見えにくい状況です。
7月31日に大接近を迎えた火星。8月中は小型の望遠鏡でも楽勝で模様が見えるはずですが、先月号のメールマガジンで書いた通り、大黄雲という火星全体をほぼ覆い尽くすような『大砂嵐』が発生していてとても模様が見にくい状態が続いています。弊社のラプトル50やラプトル60でも、本来なら大接近や中接近の時期であれば結構表面の模様が見えるのですが、かなり厳しい状態です。口径20センチや30センチを超えるような望遠鏡でも、表面の黒い模様がほとんど見えない状況が続いているのです。私もラプトル60で火星を覗いていますが、火星の北極部分にかかる極雲がうっすらと見える程度です。もう少し大きな望遠鏡で覗くと、少しだけ黒い模様が見えますが、とても淡く、また南極冠(火星の南極の氷)もその大部分が砂嵐に覆われてしまい日によって少しだけ白いのがわかる程度です。結局どの望遠鏡で比較的はっきり見えるのは、火星の北極部分の上空に掛かる白い雲だけという状況です。極雲は、砂嵐より上を覆っているので見えているのですね。さてこの大砂嵐、今後収まるのか、まだまだ続くのか、世界中の天文ファンが注目し連日観測報告が上がってきています。望遠鏡持っている方は、この夏は火星から目が離せません!!大砂嵐自体が珍しい気象現象ですからね。模様が見えないのは不運だなぁと思う方もいらっしゃるとは思いますが、2年2ヶ月後(東京オリンピンクの後)には、火星の準大接近があり、今回よりは少し小さいですが、それでも結構火星が地球に接近しますから、その時に「今回との見え方の違い」を実感して頂くためにも、ぜひ今夏の火星はよーく観察してくださいね。

火星砂嵐図版.jpg


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火星を望遠鏡で見た時の大きさ

大接近とは言っても、土星のリングを除く本体部分より一回り大きく見えるだけなので、望遠鏡で見える大きさはかなり小さいです。望遠鏡を一番高い倍率にして、慎重にピントを合わせて、じっくり凝視して観察してください。土星や木星と比べると、火星は表面の輝度が高いので眩しく感じます。模様や雲を見るには、普段より高めの倍率をかけてみるのも一考です。性能の良い対物レンズの天体望遠鏡であれば、望遠鏡の対物レンズの直径mmの数値の2倍から2.5倍位倍率をかけると見やすくなります。口径60mmの望遠鏡なら120倍から150倍ですね。ただ精度の低い対物レンズの望遠鏡では倍率かけてもぼやけるだけなので、無理ですが….
火星口径別見え方.jpg


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見頃の時間は……

惑星を高倍率で観測する時は、大気の揺らぎの影響を受けない地平線からの高度(たかさ)が一番高くなる時間が良いです。天体の高度が一番高くなるのは、観測地から見て南の方角に来た時になりますが、その時刻を南中時刻と言います。この時間の前後1時間くらいが観測のベストの時間帯と言えます。下記は東京での火星の南中時刻ですが、地方にお住まいの方は、カッコないが補正値になります。例えば、8月1日の中国四国地方での南中時刻は、関東の南中時刻、23時27分の30分後、概ね23時ごろになります。

東京での南中時刻(北海道-10分 中部+10分 関西+20分 中国四国 +30分 九州+40分)

8月1日 23時27分
8月10日 22時42分
8月15日 22時19分
8月20日 21時56分
8月21日 21時35分
8月30日 21時15分

火星に関しては、先月号の記事もごらんください。>>こちらです。




☆宵の空に並ぶ、金星、木星、土星、大接近している火星を見よう!
金星は18日に東方最大離角となります。半月状の形に見えていた金星がこれから大きく欠けてくるとともに、秋に地球に近づいてくるにしたがって大きく見えるようになります。形、大きさの変化を追うのも良い自由研究課題になるでしょう。

7月31日に大接近した火星。これから少しずつ少しづつ地球との距離が離れてくるにしたがい、見える大きさが小さくなりますが、9月中旬ころまでは、前述した砂嵐さえ収まれば、小型望遠鏡で十分模様が見えるでしょう。

宵の空にずらりと並ぶ四惑星

2018年8月11日20時

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2018年8月15日19時45分

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2018年8月30日19時10分

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望遠鏡で同倍率で見た時の各惑星の大きさの違いです。火星は土星のリングを除いた本体より大きく見え、木星よりは小さく見えることが分かります。金星は夏から秋にかけて徐々に見える大きさと明るさを増しながら、大きく欠けていきます。

夏の惑星.jpg


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☆ペルセウス座流星群

夜空を長い間見ていると、流れ星が横切っていくことがあります。灯火に邪魔されない星空が美しい場所では、月明かりのないときには1時間に数個の流れ星を見ることができます。流れ星の正体は、彗星が太陽に近づいたときに宇宙空間にまき散らしていった大きさ1mmから数センチ程度のチリで、そのチリが秒速数十kmという猛スピードで地球大気に飛び込み、上空100km付近でプラズマ発光し燃え尽きて消える現象なのです。こうした夜空に気まぐれな場所で普段でも見える流星を散在流星といいます。

また毎年決まった時期に、夜空の決まった場所から放射状にたくさんの流れ星が見られる日があります。これらは流星群に属する群流星といいます。夏のペルセウス座流星群と冬のふたご座流星群が特に有名で、1時間に数十個から100個の流れ星を見ることができます。

しし座流星群も有名です。周期的に流星の数が増減するのが特徴で。約33年周期で活動が増減し、2001年には、1時間に1000個近い流星を見ることができました。次の最盛期は、2032年ごろといわれています。

 流れ星のなかで、特に明るいものを「火球(かきゅう)」といい、流れ星の本体が大きいため燃えつきず、地上に落ちてきて「隕石」として発見されるものもあります。

そして今回紹介するのは、8月のお盆の頃に沢山の流れ星を飛ばすペルセウス座流星群です。今年は8月12日深夜から13日の明け方までがベストな観測時間です。新月が10日なので、月明かりに邪魔される事なく、満天の星空をバックに沢山の流れ星が観察出来ますよ。時間帯別に流れ星を数えてみるのも夏休みの自由研究のネタには良いと思います。

 8月13日午前0時15分ごろのペルセウス座の場所を下にリンクしました。ペルセウス座の放射点を中心に空全体に飛び出すように、流れ星が飛びます。天の川の見られるような夜空の美しい場所なら、1時間に数十個の流れ星を見ることが出来るでしょう。市街地でも都会でも街灯が直接目に入らないようにすれば、1時間に数個の流れ星が見ることができます。よりたくさんの流れ星を見るこつは、出来るだけ開けた場所で見ることです。ペルセウス座を正面に見る必要はなく、空の上の方を出来るだけ広い範囲を見ることが重要です。安全な場所であれば、芝生に寝っ転がってみるのがオススメです。

いちばん沢山流れるのは、12日深夜過ぎから13日の明け方にかけてですが、8月10日ごろから、かなりの数の流れ星が見えますから、毎晩観察して数を数えてその増減を自由研究の課題としても良いでしょう。

2018年ペルセウス座流星群 8月12日 午後11時30分ごろのペルセウス座の位置と放射点

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2018年ペルセウス座流星群 8月13日 午前2時30分ごろのペルセウス座の位置と放射点

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☆夏の星座をみよう。

夏の星座を解説したいと思います。
夏の星座は、先ずは頭上に見える「夏の大三角」を見つけることから始めましょう。
夏の大三角は、はくちょう座の「デネブ」とわし座の「アルタイル」、こと座「ベガ」の三つの星で形作られる大きな三角形です。夏の星座さがしは、この夏の大三角から始めるのが便利です。どれも1等星なので、星座を構成する星が見えない都心でも、この夏の大三角は、肉眼で観察することができます。
こと座のベガは織姫星、わし座のアルタイルは彦星の別名でも知られ、七夕の主役でもあります。星が綺麗に見える場所であれば、この二星の間を流れる天の川を見ることができます。

そして、南の空に目を向けると、いて座やさそり座、へびつかい座を見ることができます。天の川が見える場所であれば、天の川の流れにそって南にたどると、さそり座といて座が、北のほうにたどると、カシオペア座やペルセウス座を見つけることができるでしょう。

夏の星座がある方向は、冬の星座が見える方向に比べると、天の川が濃く見える方向です。地球から見て、銀河系の外側方向を見る事になる冬の星座に対して、夏の星座は、銀河系の内側を覗き込む方向になるので、天の川を構成する星の数が圧倒的に多くなるので、夏の天の川は迫力があります。本当に星が綺麗な場所で見ると、ただ白い流れが見えるだけではなく、まるで立体感を持った入道雲のごとく、もくもくと見えるほどです!それは本当にすばらしい眺めです。
また天の川の中や周辺には、望遠鏡や双眼鏡で見える沢山の散開星団や散光星雲、そして球状星団を観察することができます。

北東のカシオペアから頭の真上に見える夏の大三角形を経て、南西低空のいて座へ空を横断する見事な天の川を見たければ、8月5日から8月18日の深夜0時前後がオススメです。
下の星図を参考にしてください。

天の川2018.jpg

※星図や図版や写真はクリックすると別窓で開き、もう一度クリックすると見やすく拡大できます。



★望遠鏡基本的な使い方の確認

最近望遠鏡を買ったのだけれど、見たい天体を見つけ視野に入れるのが苦手な方、またピント合わせの極意を学びたい方は、私のブログの下記ページをごらんくださいな。スムーズにできると星空観察がもっと楽しくなりますよ。

・見たい星の位置を調べ、実際の夜空で見つける
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331861.html

・天体望遠鏡の視野に星を導く
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331775.html

・ピント合わせの極意
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331845.html

・私のブログでは他にも、星の話題を中心に色々と書いていますので、ぜひごらんくださいね。
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/GALLERY/gallery.html?fid=0&p=1


おわりに
メールマガジンご意見などございましたら、下記のメールアドレス宛に感想など頂けると幸いです。

webmaster@scopetown.jp

よろしくお願い申し上げます!

2018年7月2日   (株)スコープテック 代表取締役社長 大沼 崇


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株式会社スコープテック 代表取締役社長 大沼崇のフェイスブックアカウント
https://www.facebook.com/takashi.onuma.7
天文情報、観望会情報ほか、写真、天気、食べ物、など色々情報を流しています。
ぜひお友達申請もしくはフォローしてみてください。

・星空と天体観測のブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo
さまざまな天文現象のお知らせや解説。自身で撮影した天体写真などや、おすすめの本など紹介しています。星空情報メールでは案内しないマニアックな天文現象も紹介しています!

・乙女高原星空観望会
http://otome.sblo.jp/
山梨市牧丘町柳平で毎年10回開催している星空観望会のご案内です。天の川の見える最高の環境と豊かな自然に恵まれた場所でくつろぎながらみんなで星を見ませんか?望遠鏡を持たない初心者の方もたくさん参加しています!2018年の日程は新年には上記サイト上でご案内の予定です。

また弊社の近くの田奈でも毎月一回観望会が行われています。どなたでも参加できます。こちらも初心者大歓迎です。望遠鏡を持っていない方もお気軽にどうぞ。
毎回30人以上の方が参加されています。2018の日程は下記リンク先でご確認ください。
http://scopetown.jp/kanbokai.html
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2018年7月の星空情報です!

●はじめに
みなさん、こんばんは。7月の星空情報です。なんと関東・甲信越地方は、7月を待たずに梅雨が開けてしまいました。統計を取り始めて以来、史上最も早い梅雨明けとのことで驚きました。
素晴らしい夏空が広がり、天体観測には絶好の条件なのですが、水不足や畑の作物の生育が心配になってしましますね。

※ここからリンクを張っている星図の大部分は、アストロアーツの星空シミュレーションソフト ステラナビゲータ10やプラネタリウムソフトのスーパースターfor SCOPETECHを使用して画像を生成しています。画像はマス目になっていますが、マス目一つの角度は10度になります。

星を見つける事が慣れていない方は下記もごらんくださいね。

・見たい星の位置を調べ、実際の夜空で見つける
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331861.html

ステラナビゲーター10に関して詳しくは、下記リンク先をご覧ください。とても面白い天文シミュレーションソフトで、過去や未来の星空の様子を見たり、地球上のどこにも観測地を設定できるので、将来の天文現象を調べたい時や、海外旅行に出かけた際もとても重宝します。

http://www.astroarts.co.jp/products/stlnav10/index-j.shtml

〈目次〉
★概要
★イベント情報
★7月の惑星たち
★7月の天文現象カレンダー
★7月の星空情報
★望遠鏡基本的な使い方の確認
★おわりに


★概要
7月は、6日が下弦の月 13日が新月となり、20日が上弦、28日が満月で、皆既月食が見られます。見逃さないようにしましょう。この皆既月食ですが、日付に要注意です。27日の(深夜)午前0時すぎて、日が28日に変わってすぐの現象になりますから、1日間違えないように十分ご注意ください。
火星が、7月31日に衝(地球に最接近)となり真夜中に南中し、観測に絶好のシーズンです。先月下旬に衝となった土星や、宵の口に南の空に見える木星もまだまだ観測できます。今回特に好条件で明るく見える小惑星ベスタもまだまだ5等代で明るく観測しやすい状況が続いています。。肉眼でギリギリ見える明るさとはいえ、見つけるには双眼鏡や低倍率にした望遠鏡が必要です。先月末に小惑星に到着した探査機『はやぶさ2』のニュースが多い7月になるでしょう。


★イベント情報

●2018年 乙女高原星空観望会
第84回 7月13日(金)~7月15日(日)夏の星座 夏の天の川 土星や木星や火星
http://otome.sblo.jp/
●田奈星空観望会

次回の田奈星空観望会は、7月21日(土) 月齢8.4 月 木星、土星、火星と夏の星座
日程は天候やその他の要因により、変更中止となる場合があります。
くわしくは下のリンク先をごらんください。
http://scopetown.jp/kanbokai.html

スコープテックは例年通り原村星祭りに出店します。

サマーホリデーin原村星まつりとは
昼夜にわたりイベントを繰り広げる星に興味がある人が集まるイベントです。
弊社を含め光学機器メーカーが出店します。
標高1300mの八ヶ岳自然文化園で眺める満天の星ぼしは見る人の心をロマンチックな世界へといざなってくれることでしょう。
入場や参加は無料です。

2018年サマーホリデーin原村星まつりは8月3日金曜日 午後5時開会式~5日日曜日 午前9時閉会式となっております。

主催 サマーホリデーin原村星まつり実行委員会

場所 〒391-0115 長野県諏訪郡原村17217-1613  原村星まつり実行委員会事務局(八ヶ岳自然文化園内)

http://www.lcv.ne.jp/~kasugahi/ebennto.htm


★7月の惑星たちと彗星、小惑星
水星 ○ 7月12日に東方最大離角となり、日没後の西空で観察しやすい。
金星 ◎ 日没後の西空で観測しやすい。形と大きさの変化を望遠鏡で追って見よう。
火星 ◎ 大接近で観測に絶好条件です。夜半に南の空、模様を見るには口径5センチ70倍以上のシャープな見え味の望遠鏡。
木星 ◎ 宵の口に南南西の空 観測の好機!こどもたちの見やすい時間帯に見えます。
土星 ◎ 夜半に南の空。観測に絶好
天王星 ○ 夜明け前に東南東の空に見える
海王星 ○ 夜明け前に南の空に見える

★7月の天文現象カレンダー
予想外に早く梅雨明けした地方もあり、関東甲信越地方を中心に晴天が続いています。全国的に梅雨明けが早まり、今年の夏は長くなりそうです。


7月2日(月) 半夏生

7月6日(金)下弦の月 深夜過ぎから明け方に見える半月です。月の観察の好機です。クレーターがとても良く見えます!
7月12日(木)水星が太陽の東側に最も離れて見える東方最大離角となり、日没後の西空低い位置で観測できる。
7月13日(金)新月 前後数日は、ほぼ一晩中月明かりの影響を受けずに特に美しい星空を観察できます。オーストラリア南部と南極で部分日食が見られる。
7月13日(金)から7月15日(日)第84回乙女高原星空観望会です。
7月16日 (月) 海の日

7月20日(金)上弦の月 夕方から夜半前に見える半月です。月の観察の好機です。クレーターがとても良く見えます!

7月28日(土)満月です。今回の満月は、皆既月食が見られます。土曜の早朝、明け方の空で皆既月食が見られます。
火星が衝となり観望の好機です。もっとも地球に近くのは三日後になります。

7月31日(火) 火星大接近 前後1ヶ月は特に大きく見え小型望遠鏡で表面模様を観察するチャンスです。

星図や図版や写真はクリックすると別窓で開き、もう一度クリックすると見やすく拡大できます。

★7月の星空情報
7月28日(土)明け方の皆既月食
北海道と東北地方北東部を除く日本全国で、皆既月食の前半が見られます。月食は、地球の影が月面に落ちる現象です。今年1月31日から2月1日に全国で全経過を観察できた皆既月食と比べると条件が良いとは言えませんが、明けて行く空の中で欠けていく月食がどのように見えるかちょっと楽しみだったりします。部分月食が始まるのが午前3時24分ごろからとなるので、土曜日の朝に早起きして観測することになりますが、みなさん目覚ましをかけて是非早朝の月食を観察してみましょう。
西に行くほど、皆既月食になってから月が地平線に沈むまでの時間が長くなります。西空低空で起こる月食なので、いずれの場所でも西空が地平線近くまで開けた場所で観察してください。
今回の月食で最も観測条件が良いのは、中東やロシア西部になります。








☆7月31日 火星大接近!

いよいよ火星が地球に近づいてきました。昨夜も深夜過ぎの南東の空で信じられないような明るさで赤く輝いているのを観察できました。一番接近するのは7月31日ですが、今の約1.7倍も明るく見えることになります。ここまで接近し明るくなるのは2003年8月の大接近以来、15年ぶりのことになります。
まずは図版をたよりに火星を夜空で見つけて見ましょう。赤くとても明るく輝いているので、すぐに見つかると思います。
この火星、現在でも非常に明るく見えていますが、大接近する月末には今の1.7倍も明るくなるので月末が近づくに連れて、ますます明るくなります!






大接近とはいえ、火星は地球の直径の1/2、地球の衛星である月の約2倍の直径しかない、小ぶりな惑星です。大接近とはいえ5759万キロ、地球から月までの平均距離38万キロと比較しても約150倍も遠くということで、見える大きさは、土星を望遠鏡で覗いた時のリングを取り除いた土星本体より一回りほど大きいだけなので、かなり小さめに見えると認識してください。小口径の望遠鏡では厳しいといえる対象ですが、2年2ヶ月まえ火星中接近の時は、今回よりさらに一回り小さくしか観察できなかったのですが、それでも弊社が作る一番小さな望遠鏡セット「ラプトル50」75倍でも、黒い模様と極冠と呼ばれる極付近のドライアイスの白い氷は確認できましたし、数時間置いて再び見ると火星の自転により模様が移動しているのも観察できました。ただその時にラプトル50との性能比較用にテストをしていた中国製の60mm屈折は、ラプトル50より口径が大きかったにも関わらずひとつも模様が確認できないものもありましたから、火星観測に置いては、特に小さな口径で観察しようとすると望遠鏡自体の光学系の精度と作りはかなりきちんとしたものでないとなりません。
まあ、口径も80mmになれば、中国製のものでは余程ひどいものでない限りは、火星表面の模様は見えますが、それでも高精度な日本製のものと比べると見え方の差はとても大きいということを申して置きたいと思います。

口径10センチを超えてくると、表面の模様だけでなく、朝霧や極にかかる雲なども見え始め、口径20センチを超える中型望遠鏡になれば、惑星観測のベテランになるとかなり詳細な模様や気象現象なども見えてくるのです。
ただ火星に限らず、惑星の表面の模様は、覗き慣れているか、注意深く観察しているか、何度も繰り返し観察しているか、また大気の揺らぎが安定した日であるか、という様々な要因で同じ望遠鏡で見ても、よく見える人とよく見えない人が居るも事実です。とにかく晴れたら粘り強く何日でも観察するのが、観察眼を鍛えることになりますから、一度あんまり見えないからといって諦めず何度でもチャレンジして欲しいと思います。7月から9月までは見える大きさも普段よりは大きいですからね。
見る時は、慎重にピントを時間をかけて合わせて、できるだけじっくり観察することも重要なポイントです。覗いて数秒では、ほとんど模様は見えません。一生懸命見てくださいね。


下の図版は、望遠鏡の口径による火星表面の見え方の目安です。大シルチスという名がついた、半島のような黒い模様が正面に来ている時のシミュレーション画像です。大シルチスは小型望遠鏡でも最も見やすい模様の1つです。
火星の模様で、黒く見えるところは岩石が多い場所、明るいオレンジに見える場所が砂地にになります。口径が大きい望遠鏡でみると、高い山にかかる雲なども見えてきて、その変化も楽しめます。






火星観測のベストタイムは、火星が南中(真南に来た時に地平線からの高度が最も高くなるため)するころに観察するのが良いでしょう。あまり低い位置ですと、大気のゆらぎの影響を受けてしまいシャープに見えないためです。他の惑星も同じで、地平線からの高度が最も高くなるのは、対象の天体が南中(真南に来た時になります)
オススメの時間帯は下記の通りです。

7月上旬 午前0時半から午前4時ごろ
7月中旬 午後11時半から午前3時ごろ
7月下旬 午後10時半から午前2時ごろ

7月15日20時20分から5時30分までの10分ごとの火星の位置図版




地球の自転周期は23時間56分、火星の自転周期は24時間37分になります。火星の1日は地球よります。これは、毎日同じ時間、例えば午前0時に見た場合、41分だけ回転した火星の姿を見ることを意味します。火星表面の模様をぐるりと一周見ようとすると、1ヶ月以上掛かることになります。それよりも、同じ夜に一時間ごとに観察すれば、一時間経過すれば、火星は一時間分自転してくれますから、火星の模様を観察するには効率が良いことになります。

火星の模様1日ごとの図版




火星の模様、同夜一時間毎の図版





そして最後に7月2日から一週間おきの同じ時刻に観察した場合の模様はどんな風に見えるのでしょうか。それをシミュレートしたのが下記の図版になります。




より詳しい毎夜の火星の表面模様を知りたい方は、アストロアーツ社の星空シミュレーションソフト『ステラナビゲーター』を購入するのが良いでしょう。もしくは、7月号や8月号の月刊天文雑誌『星ナビ』や『天文ガイド』を購入するのも良いと思います。
特に今月号の星ナビ8月号は、火星の南中時間(見頃の時間)や観測する時の表面の模様がわかる表面模様の早見盤のペーパークラフトが付属していてとてもオススメです。







○火星気象ニュース
6月上旬に約20年ぶりに、火星全体を覆いかくす程の大黄雲(だいこううん)が発生しました。大黄雲とは、大規模な火星の砂嵐のことです。最初は規模の小さかった砂嵐でしたが、あっという間に発達し現在火星全体を覆い隠し模様が大変見にくい状態になっています。写真に撮るとうっすらと模様が写るのですが、砂嵐に覆われた火星は望遠鏡で観察すると、肉眼では赤みが薄れ、黄色味を帯びて見えています。この砂嵐の影響で、現在火星表面で活動中のNASAの自走式の探査車のうち一台が、太陽からの日射が砂嵐で遮られてしまったことにより太陽電池パネルの発電量が大幅に低下して、動かなくなってしまったようです。もう一台の自走式探査車は、電力の供給を原子力電池でまかなっているため異常はないようです。早めに砂嵐が収まり、天候回復して火星の表面の模様が良くみえるようになるといいですね。
下の図版は、左が砂嵐の影響がない状態の火星で右が砂嵐の影響で模様が見にくくなった火星のシミュレーション図版です。
火星砂嵐図版





※星図や図版や写真はクリックすると別窓で開き、もう一度クリックすると拡大できます。

☆日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に到着!




日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が、日本時間6月27日の午前9時35分に、ついに探査対象となっている小惑星「りゅうぐう」から20キロの地点に到着しました。ここ(ホームポジション)で小惑星りゅうぐうと並走しながら、リュウグウの地形や形状を詳しく観察し、秋からの着陸機4機の投下場所や小惑星表面のサンプル採取の場所を検討していくことになります。

リュウグウ画像 ©️JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研

前回、大きな話題となった世界初の小惑星サンプルリターンミッションを行なった「はやぶさ」で探査した小惑星「イトカワ」はS型小惑星に分類されるケイ素質を主成分とする小惑星を探査しました。今回の「はやぶさ2」は、C型小惑星に分類される炭素の含有量が多い炭素質コンドライトからなる小惑星を探査します。C型小惑星は、太陽系の形成の初期段階で多数生まれ、今の惑星の元になった微惑星形成から取り残された物質から形成され、微惑星形成時の熱の影響をあまり受けていないより太陽系の形成初期の段階の太陽系の構成物質を沢山含んでいるいわば、原始太陽系の化石とか残りカスのような天体なのです。一方「イトカワ」は、一度微惑星としてある程度の大きさまで成長した天体が再び微惑星同士で衝突し粉々に粉砕された破片の寄り集まりと言われているのがS型小惑星で、微惑星になった時に一度800度位まで加熱されてしまっているので、その熱により太陽系初期の状態のものはほとんどないと言われています。

C型小惑星の「りゅうぐう」は、炭素質コンドライトからなり、太陽系形成の最初期段階から存在しました。炭素質コンドライトは、炭素の含有比が高く、カーバイドや有機化合物を含む蛇紋岩などの含水鉱物や有機物などの物質を保存している天体と考えられています。その表面物質を地球に持ち帰ることを「はやぶさ2」は目指しているのです。

太陽系が誕生したとき、原始太陽の周りを取り巻く大量のガスやチリ(星間物質)は、重力で引き合い、ところどころで惑星の元となる微惑星になりました。微惑星どうしが合体し、より大きな微惑星が形成されます。これらの星間物質は、一旦微惑星や惑星などに取り込まれると、800度を超えるような熱にさらされ、星間物質に存在した有機物や化合物は分解、蒸発してしまします。そして沢山の微惑星を集め、遂には惑星が出来ます。

はやぶさ2が今回探査をするC型小惑星は、原始惑星など大型天体の一部として取り込まれる過程を経ていないので、高熱にさらされておらず太陽系創生当時の原始の星間物質の情報を含んでいると考えられています。

たくさんの微惑星を集め巨大に成長した原始地球がありましたが、その後、そのころまだ多く残っていた有機物や含水鉱物を含んだC型小惑星のような小天体が地球に衝突し、今の地球にある海や生命の元となるアミノ酸のような、生命の元になる有機物を地球に運んだのではないかという説があり、地球の生命の起源がどこにあるのかという事の謎解きの1つとして、「小惑星リュウグウ」の表面の物質を、採取し地球に持ち帰り調べることは、地球上の生命体や地球上に存在する水の起源を探る意味でもとても重要なことなのです。




●りゅうぐうは実は……黒い!

物体の表面に入射した光は,一部は物体に吸収され,残りはいろいろな方向に反射されます。この場合の入射光と反射光のエネルギーの比をアルベドまたは反射能という。理想的な鏡面は入射光を完全に反射するのでアルベドは100%、黒体は完全に吸収してしまうのでアルベドは0%になります。
各天体のアルベドをご覧ください。
金星 67% 火星15% 地球36.7% 木星52% 月12% 小惑星イトカワ 53% 小惑星リュウグウ5% 

炭素質コンドライトからなる「りゅうぐう」のアルベド比は、身の周りの黒いもので表現すると、舗装したばかりの黒いアスファルト舗装よりももっと黒く、黒い画用紙と同じくらい真っ黒な小惑星と言えます。

では、「はやぶさ2」が撮影した「りゅうぐう」の写真は、なぜ白っぽくみえるのでしょうか。はやぶさで撮影した「イトカワ」と同じように見えます。
それは、シャッタースピードを落とすなどして、露出をたっぷりかけて撮影しているからです。リュウグウとイトカワを並べて観察したとすると、リュウグウはかなり黒っぽく、イトカワはかなり白く見えることでしょう。


●はやぶさ2の後をNASAの小惑星探査機「オシリス・レックス」が追っています。

初代小惑星探査機「はやぶさ」の活躍を目の当たりにした米国のNASAは、間髪をいれずにはやぶさ2より大きな小惑星探査機を、潤沢な予算を投入し建造し、日本の「はやぶさ2」が調べるC型小惑星りゅうぐうと同じC型に分類される小惑星「ベンヌ」からサンプルを持ち帰ろうとしているのです。


日本の探査機「はやぶさ2」の4倍以上の予算を費やしたNASAの小惑星探査機2018年10月には小惑星ベンヌの初期探査を始める予定とのことです。

はやぶさ2とオシリス・レックスのチームは、双方のミッションの成功率を高めるため、協力しあっているとはいえ、科学の世界での一番乗りや新たな発見をする熾烈なコンペティターであるとも言えるのです。

はやぶさ2とオシリス・レックスの比較

はやぶさ2
1.0m × 1.6m × 1.25m
質量 600kg
小惑星到着 2018年6月26日 地球帰還2020年年末

オシリス・レックス
2.43m x•2.43m x3.15m
質量 1529kg•
小惑星到着 2018年年末 地球帰還 2023年.


Credit: NASA's Goddard Space Flight Center



★望遠鏡基本的な使い方の確認

最近望遠鏡を買ったのだけれど、見たい天体を見つけ視野に入れるのが苦手な方、またピント合わせの極意を学びたい方は、私のブログの下記ページをごらんくださいな。スムーズにできると星空観察がもっと楽しくなりますよ。

・見たい星の位置を調べ、実際の夜空で見つける
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・天体望遠鏡の視野に星を導く
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また弊社の近くの田奈でも毎月一回観望会が行われています。どなたでも参加できます。こちらも初心者大歓迎です。望遠鏡を持っていない方もお気軽にどうぞ。
毎回30人以上の方が参加されています。2018年の日程は下記リンク先でご確認ください。
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