3月の星空情報です

みなさん、こんばんは。3月の星空情報を送る時期になりました。今冬は気温が低めに推移し、私の周りでも梅や早咲きの河津桜も、平年より2週間以上開花時期が遅れているように感じます。しかしながら3月の声を聞くようになると、杉花粉はしっかり放出されているようで、敏感な人たちの間ではそろそろ鼻がむずむずする方も出てきているようですね。体調管理にはご注意くださいね。

先月末の1月31日には、皆既月食がありました。関東地方も月食当日直前までの天気予報では、観測は厳しいかなという状況でしたが、直前に好転し、太平洋側の多くの地域で晴れた地域も多かったようです。結果、時間帯も夜半前の見やすい時間帯ということもあり、一般の方の多くが月食を楽しむ事ができたようで、私としては大変嬉しく感じました。
さて私が当日撮影した、月食の連続写真です。皆既月食が終わってしばらくして、雲が急に湧いてきてしまい、最後の何枚かはおぼろ月になってしまいましたが、取り敢えずは全経過をとる事ができました。

2018年1月31日の皆既月食の連続写真





※ここからリンクを張っている星図の大部分は、アストロアーツの星空シミュレーションソフト ステラナビゲータ10やプラネタリウムソフトのスーパースターfor SCOPETECHを使用して画像を生成しています。画像はマス目になっていますが、マス目一つの角度は10度になります。

星を見つける事が慣れていない方は下記もごらんくださいね。

・見たい星の位置を調べ、実際の夜空で見つける
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331861.html

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ステラナビゲーター10に関して詳しくは、下記リンク先をご覧ください。とても面白い天文シミュレーションソフトで、過去や未来の星空の様子を見たり、地球上のどこにも観測地を設定できるので、将来の天文現象を調べたい時や、海外旅行に出かけた際もとても重宝します。

http://www.astroarts.co.jp/products/stlnav10/index-j.shtml

〈目次〉
★はじめに
★イベント情報
★3月の惑星たち
★3月の天文現象カレンダー
★3月の星空情報
★今月おすすめ製品
★望遠鏡基本的な使い方の確認
★おわりに


★はじめに
3月は、2日が満月、9日が下弦の月 17日が新月となり、新月前後数日が月明かりに邪魔されず星が良く見える時期になります。25日が上弦となり、そして二回目の満月が月末の31日になります。
今年は、年始の1月は月初と月末に満月があり、今月も月初と月末に二回の満月がありますが、次回、ひと月に二回の満月があるのは、2020年10月となり、しばらくありません。ちなみにひと月に二回の満月がある時、二回目の満月をブルームーンと呼ぶこともあるようですが、この時月が青く見える訳ではありません。先月の皆既月食は、ニュースなどで、スーパー・ブルー・ブラッド・ムーンであると報道されましたが、スーパームーン、ブルームーン、ブラッド(血赤)ムーンの言葉ひとつひとつに天文学的に意味がある訳でもなかったので、僕らにとっては、少し大きめの月二回目の満月の皆既月食という程度の捉え方でしたが、世間ではちょっとした騒ぎになりました。その結果沢山の人が夜空を見上げたのは結果として良かったかなと思っています。

★イベント情報


●2018年 乙女高原星空観望会
第80回 3月16日(金)~3月18日(日) 春の銀河 銀河団 
http://otome.sblo.jp/article/181901307.html

●田奈星空観望会
<< 2018年田奈観望会スケジュール >>

次回の田奈星空観望会は、3月24日(土) 月齢 7.0 オリオン座64番星星食5.1等 月

日程は天候やその他の要因により、変更中止となる場合があります。
くわしくは下のリンク先をごらんください。
 http://scopetown.jp/kanbokai.html

★3月の惑星たちと彗星、小惑星
水星 ○ 日没後の西空低空
金星 ○ 日没後の西空低空
火星 ○ 夜明け前南東の空、模様を見るには口径10センチ以上のシャープな見え味の望遠鏡。肉眼で容易に発見できる明るさ
木星 ◎ 夜明け前南東の空、明け方に南の空で良くみえる
土星 ○ 夜明け前の南東の空
天王星 ○宵の口西空
海王星 × 太陽に近すぎて観測できない

★3月の天文現象カレンダー
今月は、日没後の宵の口に水星と金星、夜半過ぎに木星、夜明け前に火星と土星が見えています。海王星を除き、太陽から離れてきたので、観測に良いシーズンになってきました。単独では、やや見つけにくい水星が月や金星と近づいて見えたり、夜明け前の南から南東の空に木星と土星と火星が見えたりと見どころがあります。

3月2日(金)満月
3月7日(水)と8日(木)夜半過ぎの南東の空に見えている月の近くに木星が見えています。月の周辺に輝いているとても明るい瞬かない星が木星です。
3月9日(金)下弦の月 深夜過ぎから明け方に見える半月です。月の観察の好機です。クレーターがとても良く見えます!
3月11日(日)早朝夜明け前の南東の空に月が見えています。月の左下に土星、月の右上すこし離れたところに火星が見えています。月と火星を見つけたら、それを三倍くらい右上に伸ばしたところにとても明るい星が見えます。それが木星です。こうして外惑星三つが比較的近い場所に見えるのは、案外と珍しい事です。
3月16日から18日は、第80回乙女高原星空観望会です。
3月16日(金)水星が東方最大離角です。夕方の西空で太陽の東側に最も離れ、比較的観察しやすくなります。
3月17日(土)新月、前後数日は、月明かりの影響を受けずに特に美しい星空を観察できます。
3月19日(月)夕方の西空で月齢2の三日月と水星、金星が接近して見えます。探しにくい水星を金星や月を目印に見つけるチャンスです。
3月24日(土)田奈星空観望会
3月25日(日)上弦の月 夕方から夜半前に見える半月です。月の観察の好機です。クレーターがとても良く見えます!

※※※※※『ご注意!!』※※※※※※※
リンク先の星図や図版や写真はクリックすると別窓で開き、もう一度クリックすると見やすく拡大できます。

★3月の星空情報


●南東から南の空に、木星と土星と火星が見えていますが、3月7日から3月11日にかけて早朝夜明け前、そこに月が加わり賑やかな星景色になります。3月7日から8日には木星、3月10日に火星、3月11日には土星と近づいて見えます。3月12日は、月、土星、火星、木星が一直線状に並んで見えるでしょう。




●3月16日(金)水星が東方最大離角
水星が東方最大離角です。夕方の西空で太陽の東側に最も離れ、比較的観察しやすくなります。
3月19日(月)日没後の西空低空で月と水星と金星が近づいて見えます。単独では見つけるのが難しい水星ですが、近くにとても明るい金星と、細い月が居るので見つけるチャンスです。とても低い位置にあるので、望遠鏡で見ても大気の揺らぎの影響が多いと思いますが、内合に向かう水星は、細い月のように、外合からまだ日が浅い金星は丸っこい姿が見える筈です。地球照が美しい細い月とともにぜひ観測にチャレンジしてみてください。






●3月19日(月)夕方の西空で月齢2の三日月と水星、金星が接近して見えます。探しにくい水星を金星や月を目印に見つけるチャンスです。





●春の星座をみよう。(春のメールマガジンの共通記事)


春の星座を見つけるには、まずおおぐま座の尾っぽの部分にあたる北斗七星を見つけましょう。北斗七星のひしゃくの柄(え)の部分の曲がり具合そのままに、ずーっと伸ばしていくと、うしかい座のオレンジ色の0等星アークトゥルスが見つかります。さらにその曲線を伸ばしていくと、おとめ座の白い1等星、スピカが見つかります。アークトゥルスのオレンジ色とスピカの青白い色の対比から、アークトゥルスとスピカは夫婦星としても知られ、アークトゥルスが男性、スピカが女性とされています。スピカは、その輝きから真珠星とも名付けられているのですが、私としては、真珠と呼ばれるには少し青みがかかりすぎているように感じていました。しかし昨年改めて見てみると春霞で少し透明度の落ちた空の下では、それほど青みがかかって見えず、まさに真珠星という姿で輝いていて、なるほど日本の春になると霞む夜空で見ると、実際にはB型星に分類されるスピカが真珠と名付けられても違和感はないなと納得してしまいました。スピカから先、この曲線をもう少し伸ばしていくと、ちいさめの可愛らしい星座、四つの3等星から成る『からす座』を見つける事ができます。空が明るい都会では見つけづらい星座ですが、「星座望遠鏡」の助けを借りれば容易に見つかる筈です。

アークトゥルスとスピカにしし座の尾にある2等星のデネボラ(β星)を加えると大きなほぼ正三角形ができる。この3星を結んだ三角形を春の大三角といいます。春の大三角の3つの星アークトゥルス・スピカ・デネボラでできた春の大三角のデネボラとアークトゥルスを底辺として、三角形を反対に折り返すと、春の大三角よりは背が低いもうひとつの三角形が見えてきます。そのもう一つの三角形の頂点が、りょうけん座のα星(りょうけん座で1番明るい星)3等星のコル・カロリです。このコル・カロリは肉眼で見ると一つの星にしか見えませんが、望遠鏡で覗くと連星で二つの星が連なって見えます。コル・カロリやや暗めの星で市街地でなんとか見える明るさですが、春の大三角を見つければすぐに見つかります。淡黄色のF型星と白色のA型星が並ぶ色の組み合わせが大変美しい二重星ですので、ぜひ望遠鏡で覗いて見てください。
スピカ、アークトゥルス、コル・カロリ、デネボラで形作られるひし形を「春のダイヤモンド」「おとめのダイヤモンド」といい、春の大曲線と合わせて、春の星座を見つける目印になりますので実際の空でその姿をご覧になってくださいね。

下のリンクは案内星図、開いた星図をクリック、そしてもう一度クリックすると拡大して見やすくなります。緑色の曲線が春の大曲線です。



●星座望遠鏡や、双眼鏡、そして望遠鏡を使っての春の星座の星雲星団をみよう。
春の星座の方向は、私たちの銀河系のディスク(円盤)とは垂直方向を見る事になります。そのため銀河系内のガスや星に邪魔される事がなく、遠くの宇宙が良く見えています。下の星図で赤い印が沢山ありますが、これらは全て、銀河系の外に存在するとても遠い天体である銀河(系外銀河)たちです。私たちの太陽が属する銀河系は、2000億もの恒星の大集団です。その外側には、広大な宇宙が広がっているのですが、そこには私たちの銀河系のような、数百億から一兆個もの星の大集団である「銀河」がたくさん存在しています。その数は膨大で宇宙全体で少なくとも一千億ほどあると言われています。この星図に見える赤い印はそうした銀河の一部なのです。




この銀河ですが、小型望遠鏡でも容易に見える天体がある程度ある銀河系内の星雲や星団(散開星団、散光星雲など)と比べると観測がとても厄介です。遠いだけにとても暗いものが多いのです。唯一の例外が、秋に見える系外銀河であるアンドロメダ銀河(M31)とさんかく座銀河(M33)です。
では、系外銀河を楽しむためには、どれほどの望遠鏡が必要かと申しますと、口径20センチ以上の望遠鏡と街灯や街明かりの影響を受けていない美しい星空が必要となります。
今回は、なにも紹介しない訳にもいかないので、双眼鏡や小型望遠鏡でも見易い大型の散開星団ひとつと、小型望遠鏡でも夜空が綺麗な場所へいけば存在は確認できる系外銀河をひとつ紹介します。


M44 プレセペ星団
かに座を構成する四つの星に囲まれた部分にある大型の散開星団です。星の数は暗いものまで含めると200個を超えますから見事な眺めです。広がりが大きいため視野が狭い10センチを超える大きな望遠鏡での観察は不向きです。小型の望遠鏡で低倍率で観察したり、双眼鏡での観察が向いています。星空が綺麗な場所では、肉眼でもぼんやりとした光る雲のように見えます。望遠鏡のない時代から存在は知られていましたが、この雲が、ちいさな沢山の星から成る星団だと認識したのは、望遠鏡を始めて夜空に向けたイタリアの天文学者、ガリレオ・ガリレイでした。
欧米では、ビーハイブと呼ばれていますが、蜂の巣の意味です。

見つけ方
星空が綺麗な場所であれば、肉眼でも雲のように見えますからすぐ位置が分かります。






M81,M82銀河
系外銀河の中では、明るめの銀河なので空さえ暗いところであれば比較的見つけやすい銀河です。M81は、おおぐま座に位置しています。まずは北斗七星からたどっていくと良いでしょう。M81は渦巻銀河ですが、渦巻き銀河であることが明瞭に分かるのは、美しい星空と口径20センチ以上の望遠鏡が必要です。小型の望遠鏡ですとぼんやりした楕円形の光る雲のように見えます。双眼鏡でもすぐに分かるでしょう。
すぐ近くに不規則銀河M82が居ます。不規則銀河とは、渦巻き銀河のように明瞭な渦巻きがない、いびつな形をした銀河を言います。M81からの重力の影響で形が崩れてしまったようです。口径8センチの望遠鏡であれば、二つの銀河を同じ視野に捉える事ができます。
北斗七星のひしゃくを作るおおぐま座α星とγ星を目印に、α星のほうに同じ長さだけ延ばした辺りにあります。明るい銀河なので、市街地の明かりの影響が少ない場所であれば、双眼鏡でも存在が分かります。



重星 ミザール
北斗七星の柄の端から数えて2番目の星です。この星目が良い人であれば、肉眼で見ても、よーく見ると二つの星が近づきあって見えていることに気づきます。望遠鏡で見ると、三つの星が重なりあって見える3重星である事がわかります。ぜひ覗いてみてください。



※※※※※『ご注意!!』※※※※※※※
メールのリンク先の星図や図版や写真はクリックすると別窓で開き、もう一度クリックすると拡大できます。

●今月のおすすめ製品
スコープテック・ルージュ200

スコープテックが始めて一般向けに発売する大型のニュートン式反射望遠鏡です。発売予定は、2月初旬を予定しております。口径200mmの大型の反射鏡は、ひとつひとつレーザー干渉計で精度がチェックされた高精度品。大きなミラーで星の光を集めるので、星雲星団も迫力の姿で楽しめることはもちろん。精度が高い反射鏡なので、この手の望遠鏡が比較的苦手とする場合が多い、高倍率でもシャープな像が得られ惑星や月も高倍率で楽しめます。弊社のアトラスやラプトルなどの小型望遠鏡で自由自在に星を見られるようになった方が対象のステップアップ用の天体望遠鏡です。
架台は、両軸ともベアリング支持。上下の耳軸部分は削り出し部品を使用し、剛性を確保。非常に頑丈な作りです。また接眼部も削り出し部材とベアリングを使用。微動付きフォーカサーを採用し、惑星などの高倍率観測時の使い勝手に徹底的に配慮した設計です。この手の望遠鏡としては、少し高めの価格設定ですが、かけるべきところに必要なコストを掛けて作った証です。スコープテック渾身の一作です。







★望遠鏡基本的な使い方の確認

最近望遠鏡を買ったのだけれど、見たい天体を見つけ視野に入れるのが苦手な方、またピント合わせの極意を学びたい方は、私のブログの下記ページをごらんくださいな。スムーズにできると星空観察がもっと楽しくなりますよ。

・見たい星の位置を調べ、実際の夜空で見つける
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331861.html

・天体望遠鏡の視野に星を導く
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331775.html

・ピント合わせの極意
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331845.html

・私のブログでは他にも、星の話題を中心に色々と書いていますので、ぜひごらんくださいね。
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/GALLERY/gallery.html?fid=0&p=1


おわりに
メールマガジンご意見などございましたら、下記のメールアドレス宛に感想など頂けると幸いです。

webmaster@scopetown.jp

よろしくお願い申し上げます!

2018年2月28日午後3時   (株)スコープテック 代表取締役社長 大沼 崇


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株式会社スコープテック 代表取締役社長 大沼崇のフェイスブックアカウント
https://www.facebook.com/takashi.onuma.7
天文情報、観望会情報ほか、写真、天気、食べ物、など色々情報を流しています。
ぜひお友達申請もしくはフォローしてみてください。

・星空と天体観測のブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo
さまざまな天文現象のお知らせや解説。自身で撮影した天体写真などや、おすすめの本など紹介しています。星空情報メールでは案内しないマニアックな天文現象も紹介しています!

・乙女高原星空観望会
http://otome.sblo.jp/
山梨市牧丘町柳平で毎年10回開催している星空観望会のご案内です。天の川の見える最高の環境と豊かな自然に恵まれた場所でくつろぎながらみんなで星を見ませんか?望遠鏡を持たない初心者の方もたくさん参加しています!2018年の日程は新年には上記サイト上でご案内の予定です。

また弊社の近くの田奈でも毎月一回観望会が行われています。どなたでも参加できます。こちらも初心者大歓迎です。望遠鏡を持っていない方もお気軽にどうぞ。
毎回30人以上の方が参加されています。2018の日程は間も無く下記リンク先で発表予定です。
http://scopetown.jp/kanbokai.html
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