2017年2月の星空案内

みなさんこんばんは! スコープテック代表の大沼です。毎月のメールマガジンのご愛読ありがとうございます。
1月半ば過ぎから全国的にぐっと冷え込んできましたね。スコープテックのあるここ東京の町田でも、ここ数日は朝の最低気温が氷点下となっています。星の輝きも寒さに呼応するようにきらびやかですね。

さてまずは、弊社の2月の営業日のお知らせです。
http://scopetown.jp/
右下営業日カレンダーを御覧ください。
各日営業時間: 13~18時となっております。
電話の受付時間も上記に準じております。ご注意ください。



ここからリンクを張っている星図は、アストロアーツの星空シミュレーションソフト ステラナビゲータ10を使用して画像を生成しています。画像はマス目になっていますが、マス目一つの角度は10度になります。

星を見つける事が慣れていない方は下記もごらんくださいね。

・見たい星の位置を調べ、実際の夜空で見つける
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331861.html



ステラナビゲーター10に関して詳しくは、下記リンク先をご覧ください。とても面白いシミュレーションソフトでオススメです!
http://www.astroarts.co.jp/products/stlnav10/index-j.shtml

〈目次〉
★はじめに
★2月の天文現象カレンダー
★ 2月の星空情報
★ 今月おすすめの本
★ 望遠鏡基本的な使い方の確認
おわりに


はじめに
2月も引き続き夕方の西空で金星が観測の好機です。先月12日に東方最大離角となり、日没時の金星の位置も地平線から大きく離れて見えるようになりました。形と大きさの変化は面白く、是非継続して観察してみてください。

また2月上旬は、夕方の空で月が見頃です。お子さんたちの起きている時間に観察できる時間帯に月が見えますが、この時期は一年で一番寒い時期なので、ちゃんと防寒して風邪をひかないようにしてくださいね。



 2月の天文現象カレンダー

1月28日が新月だったので、2月4日くらいまでは、一晩中ほとんど月明かりの影響が無く星空が良く見える時期です。

2月3日(金)節分 豆まきしましょう。
2月4日(土)上弦の月 夕方に見える半月です。月の観察の好機です。クレーターがとても良く見えます!

2月7日(火)木星が留

2月11日(土)半影月食 建国記念日 田奈星空観望会の開催日です。

2月17日(金)金星が最大光度(マイナス4.6等の明るさ)
2月19日(日)下弦の月 明け方の半月です。クレーターがとても良く見えます!上弦の半月とは光の当たり方が逆なので、望遠鏡で覗いて見ましょう。真夜中に東の空から昇ってきます。
2月25日(土)くじら座の偏向性ミラが極大光度
2月26日(日)新月 前後数日は、一晩中月明かりの影響が無く星空が良く見える時期です。


2月の星空情報

⚫︎金星の形の変化と見える位置の変化に注目
金星は、2月地球にぐぐっと近づいてきます。地球の一つ内側の軌道を回っている金星。カーレースで言うと、コーナーで地球のインを差し、追い抜いていきます。ですから、2月から3月の上旬にかけて、急激に地球に接近し、どんどん見える大きさが大きくなります。最大光度になる2月17日ごろには、双眼鏡でも大きく欠けている姿が分かる程大きく見えるようになるのです。そして、2月頭には、半月状から少し欠けていたのが、もっと大きく欠けて三日月のような形になってきます。それとともに地球から見ると太陽に近づいてきますから、日没後に見える位置もどんどんと低くなっていきます。

クリックすると画像が開きます。もう一度クリックすると拡大します。




⚫︎2月7日(火)木星が留 

夜半過ぎに、東の空に昇ってくる木星。今年は乙女座の近辺をうろうろしています。とても明るくて目立つので早速望遠鏡で覗いた方もいらっしゃるかもしれません。その木星が今月はちょっと不思議な動きをします。

惑星の動きは、星空の中で特異です。黄道12星座を背景に、西から東に動いている時を順行といいます。東から西に動く時を逆行といいます。順行から逆行になるときと、逆行から順行になる時、地球から見た惑星の動きが星座を背景に一旦停止して見える時があります。それを『留』と言います。
留とは、天球上の惑星の運動で順行から逆行、逆行から順行に移る時に、東西方向への運動が一時停止する事を言います。地球から見える他の星座は、1年後の同じ時間に再び観察すれば、同じ位置に見えますが、太陽の周りを回る惑星は、毎年、地球との相対位置の変化から、夜空で見える位置が変わっていきます。そしてその動きは、西から東に動いていたかと思えば(順行)、一旦歩みを止め(留)その後、東から西に動き出し(逆行)、そして再び歩みを止め(留)その後西から東に動きだすという、不思議なものです。昔の人は理由が分からず、不思議な惑うような動きをする星という事で、それらの星を惑う星ということで『惑星(惑星)』と呼んだ訳です。留と留の間の4月4日には、衝となり、その頃地球に一番近づきますので、望遠鏡での観測の好機となり、普段より大きな木星が望遠鏡で観察できます。

下のリンクは案内星図、開いた星図をクリック、そしてもう一度クリックすると拡大して見やすくなります






2月25日(土)くじら座の変光星「ミラ」が極大光度
夜空で輝く星には、明るさを変化させるものがあります。くじら座の変光星「ミラ」は、一番明るくなると2等星、暗くなった時は10等星まで暗くなり、約1700倍も明るさが変化します。周期は332日。そのミラが極大光度、すなわち一番明るく見えている状態になります。

変光星には色々な種類がありますが、くじら座のミラは、星が年老いて、中心部で生み出されるエネルギーが不安定となり、それに伴い、星の大きさが膨らんだり縮んだりして明るさが変化する不思議な星です。このような変光星を脈動変光星と呼びます。
変光星には他にも種類があって、食変光星というのもあります。簡単に言うと、暗い星と明るい星がまわりあっていて、地球から見て、暗い星に明るい星が隠されると明るさが暗くなる変光星です。

ミラは脈動変光星の代表格で、望遠鏡のない時代から知られていました。北極星と同じ2等星程度の明るさで見えていたかと思うとどんどんと暗くなり、肉眼では見えなくなってしまい、またしばらくすると明るく見え始める不思議な星という事で、ラテン語で「不思議な」を意味するミラ(Mira)という名前で呼ばれるようになったのです。

極大時の明るさはさまざまで、2等星になるときもあれば、3等星程度の時もあります。今回はどうなのか、みなさんも確かめて見てください。

下のリンクは案内星図、開いた星図をクリック、そしてもう一度クリックすると拡大して見やすくなります




⚫︎先月もご案内しましたが、冬の星座たちが見頃です。
冬の星空は夏とは逆に、天の川銀河の中心と反対方向を見ていることになります。そのため冬の天の川は、夏の天の川ほど濃くは見えません。しかし多くの1等星が散りばめられた冬の星座の中を横断しているので、星空のきれいな場所であれば淡いながら見つけるのはかんたんでしょう。

今月は1月に天体望遠鏡をお年玉で買った事も多いと思うので先月の記事を再掲します。

冬の星空は一年中でもっとも1等星が多くきらびやかで、太平洋側では空気も澄んで星座観察にはとても適した季節です。冬の星座さがしは、まず「オリオン座」を見つけます。オリオン座の左上に輝く赤い1等星ベテルギウス、全天で一番明るい恒星の「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」の黄色みがかった1等星プロキオンを結ぶと、大きな逆正三角形ができます。これが「冬の大三角」です。冬の大三角を目印にさらに大きな「冬の大六角形(別名:冬のダイヤモンド)」を見つけ、それぞれの1等星を含む星座をひとつひとつたどってみましょう視界の開けた場所で夜空に輝く大きな六角形を是非見てください。冬のダイアモンドを見つければ、冬の代表的な星座を見つけるのは簡単です。またこの周辺は、沢山の星雲や星団があり、双眼鏡や低倍率にした望遠鏡で覗くととても興味深いものです。

下のリンクは案内星図、開いた星図をクリック、そしてもう一度クリックすると拡大して見やすくなります。
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/GALLERY/show_image.html?id=55804500&no=5


今月おすすめの本
今月のオススメは、『星空の教科書』早水勉著 技術評論社
本書の著書は、九州の鹿児島県にあるせんだい宇宙館の館長さんです。本書は同じ技術評論社から出ている天体観測手帳の副読本として出版されているものなのですが、単独で「天体観測の入門書」として、とても分かりやすく、また肉眼から双眼鏡、天体望遠鏡での星空観察の入門書としてとても分かりやすい図版と解説がなされていて大変オススメです。星空の動き、星図(星空の地図)の見方。四季の星座の解説。さまざまな天文現象が本当に分かりやすく解説されています。弊社が出荷する天体望遠鏡に同梱されている私が執筆した『星空観察ガイド』を更に詳しくしたような内容になっているので、もう一歩二歩知識を深めさらに天体観測を楽しみたい人には、うってつけの本だと思います。


https://www.amazon.co.jp/星空の教科書-早水-勉/dp/4774186171/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1485840942&sr=1-1&keywords=星空の教科書



望遠鏡基本的な使い方の確認

最近望遠鏡を買ったのだけれど、見たい天体を見つけ視野に入れるのが苦手な方、またピント合わせの極意を学びたい方は、私のブログの下記ページをごらんくださいな。スムーズにできると星空観察がもっと楽しくなりますよ。

・見たい星の位置を調べ、実際の夜空で見つける
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331861.html

・天体望遠鏡の視野に星を導く
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331775.html

・ピント合わせの極意
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331845.html

・私のブログでは他にも、星の話題を中心に色々と書いていますので、ぜひごらんくださいね。
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/GALLERY/gallery.html?fid=0&p=1


★ おわりに
1月中旬から、寒い日と暖かい日が交互に訪れています。インフルエンザやノロウィルスが猛威をふるい、自分のまわりでも体調を崩される方が増えています。みなさんも体調管理に気をつけて2月の天体観測をしてくださいね。



スポンサーサイト



プロフィール

solunarneo

Author:solunarneo
FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR