10月の星空みどころ

はじめに
9月に入ってから、秋雨前線の活動が活発になり、全国的に晴れの日が大変少なかったですね。私の住む横浜でも、星空を見られたのは僅かで、ほとんどが雨か曇りにはばまれ、天体観測がまともにできた日は全くありませんでした。そんな雨の日は、天文や星空を好きな人なら何をしているのでしょうか。周りに聞いてみると、星や天文の本を読んでいたという方もいれば、以前に撮った天体写真の整理や画像加工をしていたという方もいらっしゃいました。中には暇に任せてもう年末に出す年賀状の図版を作ってしまったという気の早い方もいらっしゃいました(笑)
この長雨ですが趣味でやっている畑にも甚大な被害が出ています。実りはじめていた小豆(あずき)の半分は、サヤが乾かずカビてしまい、収量は半減。キュウリは病気で全滅。ナスなども実りが悪い状態です。スーパーで野菜が高騰していますが、自分の畑からもまともに野菜が取れない状態です。10月は、天候が安定し、素晴らしい秋晴れが続く事を期待したいものです。
さて、今回の星空情報メールから、少し情報の順番の入れ替えをしています。天文現象カレンダーと星空情報を前にもってくることにしました。


10月の天文現象カレンダー

10月9日(日)上弦の月 夕方に見える半月です。月のクレーターがとても良く見えます。
10月10日(月)体育の日
10月16日(日)満月 天王星(明るさ5.7等)が衝(太陽と180度反対方向に位置し、地球に近づく)

10月22日(土)オリオン座流星群が極大

10月23日(日)下弦の月 明け方の半月です。クレーターがとても良く見えます!上弦の半月とは光の当たり方が逆なので、望遠鏡で覗いて見ましょう。深夜に東の空から昇ってきます。

10月25日(月) 準惑星ケレスが衝(明るさ7.4等)(太陽と180度反対方向に位置し、地球に近づく)くじら座にいます。肉眼では無理ですが、双眼鏡でも見える明るさです。周囲にある同じような明るさの星と準惑星ケレスを見分けるのは難しいですが、16日に同じく衝を迎えた天王星とともに挑戦してみてはいかがでしょうか。どちらの星も、アストロアーツの星空シミュレーションソフト ステラナビゲータ10などで、きっちり場所を押さえてから低倍率にして視界を広くした天体望遠鏡や少し大きめの6から10倍の倍率で探してみてください。なんども言いますがかなり大変ですが、見つけた時の感激は大きいです。(上級者向け)


10月30日(日)夕方の西空低空で金星と土星が約3度の角度まで近づいて見えます。

10月31日(月)新月 前後数日は、一晩中月明かりに邪魔されることなく星空観察や星空撮影が行える天体観測ウィークです。

10月の星空情報
10月は新月が月初の1日と月末の31日なので、その前後数日が、月明かりに邪魔されないで星空を観察するのに向いている期間です。16日が満月なので、その前後前後数日は、月明かりの影響を受けやすい星雲や星団の観察には不向きです。月明かりの影響を受けにくい天体は、惑星や重星の観察に向いています。

毎年10月中旬過ぎから月末に掛けて活動するオリオン座流星群ですが、今年は残念ながら一番流星が流れる21日(土)が夜空を照らす月明かりの影響であまり良く見えないかもしれません。しかし、活動期間の長いオリオン座流星群を少しでも良い条件で観察したいのであれば、月の明かりの影響が少なくなる25日(火)以降が良いでしょう。
10月に見える惑星は、土星が観測シーズン最終盤となり、夕方の西空の低空に、まだ夕焼けが残る早めの時間であれば観察が可能です。また金星は夕方の西空で徐々に高度を上げつつあります。先月のメールマガジンでも金星の案内をしましたが、見やすくなるのは11月半ば過ぎですが、10月のうちに一度望遠鏡で見ておいてください。ちいさな丸い形に見えますが、年末から年始、三月にかけて大きく見えるようになり、また深く欠けていくようすを観察するまでに、今のちいささと形を実際に見ておけば、地球との距離が近づいている事をはっきり理解できると思うのです。



⚫︎秋の星座図版



⚫︎フォーマルハウト 図版



双眼鏡や望遠鏡で見やすい大型の散開星団を紹介したいと思います。

散開星団は、同じ星雲(分子雲)から生まれた星の集団で、観測しやすく見栄えもするため天体望遠鏡や双眼鏡での観測対象として大変人気があります。大きく明るいものは、都会の空でも観察できますが、やはり美しい星空の下で月明かりがない時に観察すると都会で見るのとは違い、ずっと美しく見えます。数十から数百もの星がひとかたまりになっている。その粗密は星団によってちがいます。
また星団によって美しく観察出来る倍率や観測に適した機材が異なります。

ペルセウス座の二重星団、ペルセウス座のMel.20と、おうし座のプレアデス星団を見ていきましょう。どれも比較的大型の散開星団なのですが、もっとも美しく観察できる機材が異なります。ペルセウス座の二重星団は数十倍の倍率で天体望遠鏡がオススメです。二重星団は双眼鏡でも観察が出来ますが、双眼鏡で観察すると天の川の数え切れない程の数の星の中に埋もれている様子が観察でき、それはそれで素晴らしい眺めですが、望遠鏡で観察すると星団本体の姿がきわだちとても綺麗です。15センチを超える大きな望遠鏡でじっくり観察すると星団を構成する星のなかに赤みを帯びた星が点在し、まるで宝石箱の中を覗いているようです。
Mel.20は、望遠鏡でははみ出してしまい綺麗には見えません。5倍から10倍程度の双眼鏡が一番美しく見えます。この星団も構成している星の色にバリエーションがあり、ひとつひとつの星が明るい事もあって、双眼鏡でも色がはっきりわかり、とても素晴らしい眺めですね。
最後に有名なプレアデス星団(日本名すばる星団)ですが、これは望遠鏡では20から30倍の超低倍率でないと、望遠鏡の視野からはみ出してしまいます。5倍から10倍の倍率の双眼鏡か、超低倍率の望遠鏡が美しくみえます。この星団は、構成する星の色がそろって青色なのも特徴ですね。


⚫︎散開星団のマップ 10月初旬 21時ごろ  10月下旬 19時ごろの東の空


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