クリスマス過ぎのお月さまと年末年始の天体観測



記事を追記予定です!


クリスマスは満月で、月面の模様を見るにはとても良い時期なのですが、月面に対して太陽が正面から当たるのでクレーターなどの月面の起伏は良く見えません。

なんでも日本ではクリスマスと満月が重なるのは19年ぶりの事だったようで、ニュースなどでも報じられていました。先日満月の観察に関してブログにご案内しましたが、今回はその続きです。

クレーターを観察するのであれば12月30日から、年明けが良い時期になります。ただ時期が遅くなればなるほど月が地平線から昇ってくる時間が遅くなっていくので注意してください。今年の大晦日から新年の月は下の写真のように欠けています。12月31日の大晦日の月齢は月齢19.7で、下の写真にほぼ近い欠け具合となり、欠け際にたくさんのクレーターを観察できることでしょう。




紅白歌合戦も終わり、行く年来る年が放送される午前0時も過ぎると月と木星が東の空に昇ってきます。午前1時過ぎから見やすい位置になります。この少し欠けた月のすぐ近くに明るく輝く木星が見えていますから、大晦日はとても木星が見つけやすいので、今まで木星を見た事がない方はそのどっしりとした輝きをぜひ見てください。

木星の直径は、地球の直径の10倍もある太陽系で一番大きな惑星で、月の約2000倍も遠くにあります。5倍から10倍の口径30mmの双眼鏡で覗くと四つの衛星が木星のすぐ近くに見えますし、口径数センチ、数十倍の望遠鏡でよく目を凝らして見ると二本の縞模様を見ることができます。

この木星これから地球に近づいてきて、3月8日には、月の1600倍くらいの距離まで近寄ってきますが、この前後3ヶ月が木星観測には絶好のシーズンと言えます。

今は木星が昇って来るのは深夜12時を過ぎてからになりますが、毎月二時間ずつ昇ってくる時間が早くなりますから3月初旬には、20時頃には今と同じ高さに見えるので、こどもさんが観察するにも無理のない時間帯に見られるようになります。

月は年明けの1月2日に下弦の半月となり、クレーターを見るには絶好の時期となりますが、さらに昇ってくる時間が遅くなり、0時11分に月の出となります

午前2時には東の空で観察しやすい高さまで上がってきますので、夜は遅いですが頑張って見てください。

また午前3時ごろまで頑張って起きていると、おとめ座の一等星スピカの近くに火星が見えます。来年5月末の最接近時の1/20の明るさですが、一等星半ばの明るさがあるのでこれもぜひ肉眼では観察しておいてください。来年5月末にさそり座のアンタレスの近くで最接近となるころには、今の20倍も明るくなるので、その明るさの変化に驚かれると思います。

今年も年始早々しぶんぎ座流星群が観察できる筈ですが、下弦を過ぎたばかりの明るい半月が邪魔をするのと、流れ星の数も日本は今回条件が悪いのでやや残念な状況です。

それではみなさん!良いお年を!





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クリスマスには満月を楽しみましょう。


先日のスーパームーンの際に雲間に浮かぶ満月を望遠レンズで雲と一緒に撮影してみました。この日は雲が多かったのですが、雲のプリズム効果で月の周りの雲が青から赤い色に染まりとても美しい眺めでした。

さてもうすぐ楽しいクリスマスですね。

今年のクリスマスは、満月です。満月は日の入りとともに、東の地平線からお月さまが昇ってきます。夜半前の夜11時頃に空の一番高い場所にきます。

満月の時に月を望遠鏡で見ても眩しいだけだと言う方もいらっしゃいますが、満月は満月で色々見えますのでそれはそれで見る価値があると私自身は思っています。

満月の時に望遠鏡で月を覗いても、クレーターはほとんど見えませんが、その代わり月の表面の濃淡や、月の表面に大きな天体が衝突しクレーターができる時に四方八方に飛び散った跡である光条(レイ)が大変良く見えます。

また観察力のある方は、満月の時でも月の端の方に目を向けると場所によってはクレーターの凹凸が少し見えている事に気付くかもしれません。

また普通のクレーターよりとても大きな天体が衝突すると、月の内部から溶岩が染み出してきて周りに広がるのですが、それがまわりに比較して薄黒い溶岩大地ができるのですが、それが海とか湖と名付けられているものです。

下の写真を見て頂くと分かりますが、薄黒い部分を良く見ると円形が重なってできているのが分かりますか?これは小惑星クラスの大きな天体が衝突し月面を余りに深くえぐったため中から溶岩が流れ出してきてその深くえぐった穴を埋めるように溜まりやがて冷えて固まったことを示しています。


青山さんがスコープテック製5センチ屈折望遠鏡(遊星號)で撮影した満月


 さて普段、夜空にぽっかり浮かぶ満月を見て、その大きさが実際どれほどのものであるか知っている方は少数だと思います。月の大きさは直径3,474kmあります。(地球の大きさは直径12,742km)

 地球から月までの距離は、楕円軌道であるために、約35万7000kmから40万6000km(注2)で変化します。といっても数字が大きすぎて感覚的にさっぱり分からないと思います。飛行機のスピードで月まで行くと約20日間かかる計算になります。(新幹線のスピードで80日くらいです。)地球一周が飛行機のスピードで2日間ほどですからその10倍くらいの距離に月があることになります。

中秋の名月にお供えする月見団子の大きさは約4.5センチですが、月見団子を実際の月に見立ててお話ししたいと思います。
月の大きさをこの月見団子の大きさとすると、一体全体地球はどのくらいの大きさがあるのでしょうか?普通の方は考えた事もないかもしれませんね。
地球は月の4倍弱の大きさで、答えは16.5センチ メロンや小さめのハンドボールの球程の大きさになります。

そんな事を頭に入れながらクリスマスの満月を楽しんで見ましょう。

(株)スコープテック
大沼崇





弊社の天体望遠鏡「ラプトル60」世界不思議発見の景品になったようです!

本日2015年の12月12日のTBSの人気番組「世界ふしぎ発見」
昨日半年の宇宙滞在を終え地球に帰還した、油井宇宙飛行士の活躍やビクセンさんの推す宙(そら)ガールの事などの番組内容でしたが、最後の視聴者プレゼントが、弊社のラプトル60だったようです。だったようですというのも、弊社には事前になんのお話もなかったので、僕も番組はちらちら見ている程度で、しかも皿洗いの最中で、番組最後に視聴者プレゼントとしてかなり大きく映ったようですが、家人も気づくのが遅く自分は完全に見逃してしまったのです。

番組ホームページを見ると、確かにうちの「ラプトル60くん」のようです。

これはとても嬉しいニュースです! なぜかと言うと、視聴者プレゼントというのはメーカータイアップして出すより、選ばれる方がとても名誉な事なのです。

番組の景品担当さんは、ネットに沢山ある商品の中から、予算に合う中で、商品の評判を調べ、良い製品を選ばれるからです。そして弊社から個人名で購入しているようで全く特定出来ません。

世の中に黒い鏡筒に赤い三脚の望遠鏡なんてうちしかありませんし、商品名は出なかったものの今回の景品はラプトル60だと私的には確信した次第です。

素直に嬉しくハッピーなニュースでした!







見たい星の位置を調べ、実際の夜空で見つける

「見たい星の位置を調べ、実際の夜空で見つける」にはどうすればいいのでしょうか。

「今日は土星のリングを見たいなぁ。」と思ったとしましょう。

今日は土星は見えるのか。見えるとしたら空のどの場所に見えるのか。調べなければなりません。

見えている位置は、同じ日でも見る時間によってどんどん変わっていくのである程度正確に知らないといけません。

その一番かんたんな方法のひとつを説明したいと思います。


プラネタリウムソフト「スーパースター」を使う方法です。

大変便利なソフトで、星空を見たい年月日と時間を指定するだけで、星座の位置だけでなく、月、土星や金星などのすべての惑星が空のどの場所に見えているかをパソコンの画面に表示してくれます。

このようなソフトをプラネタリウムソフトと言いますが、スコープテック用のスーパースターは初心者でも使いやすく、そして市販されるスーパースターではもっともお求めやすい価格になっています。

WINDOWS98以上であれば、最新のWINDOWS10でも使えます。


この「土星」を実際の夜空でどのように見つければ良いのでしょうか。その方法を説明します。

1startup.jpg


↑スーパースターのアイコンをダブルクリックすると、まず最初に起動画面が表示されます。そうしたら枠内をクリックしてください。



3open.jpg


↑すると上のような画面が開きます。現在の南の方向の空のようすが表示されます。
この画面の場合は2015年8月30日午前10時59分の南の空のようすが表示されています。

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↑一番上の観測地のタブをクリックすると、日本全国の地名が出てきますから、リストから近い場所を選んで選択するとより正確な表示となります。
再び、星座早見タブをクリックし戻ります。
次は観測年月日時の設定です。左側中段の年月日時分をクリックしてみてください。数字の上部をクリックすると時間がすすみ、数字の下部をクリックすると時間が戻ります。

ここでは、「2015年8月30日 19時00分」と設定しました。

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↑南の空には、夏の星座の代表格である「さそり座」と「いて座」が並んで見えているのが分かりますね。

 そして、さそり座の右側(西側)には、望遠鏡での観測対象として、もっとも人気のある「土星」が見えているのが分かります。


 この「土星」を実際の夜空でどのように見つければ良いのでしょうか。
その方法を説明しましょう。

 この時必ず必要なものがあります。コンパス(方位磁石)です。最近のスマートフォンには内蔵されているものもあります。その場合は付属のアプリで「コンパス」を使いましょう。

 表示されている星図を見ましょう。土星に一番近い方位表示は、「南」ですね。南側の見通しの良いベランダや、南側ができるだけ開けている場所が良いでしょう。まずはコンパスで南がどちらの方向かしっかりと把握しましょう。

 もう一度星図を見ますと、星図にはマス目がありますね。土星がこのマス目でいくつずれた場所にあるか、数えてみましょう。真南から右方向(西側)へマス目3つと1/3位。地平線からの高さマス目で3つのところに土星がある事が分かります。

 このマス目一つは角度にして10度ですから、角度で表すと、真南から右方向に約33度、地平線から30度位のところに土星がある事が分かります。

このマス目ひとつ(角度にして10度)を身体の一部を使い測る方法があります。手の平を握り、じゃんけんのグーにします。腕をいっぱいに伸ばして、自分の目からみたグー(げんこつ)の横幅が10度になります。



図版写真
腕を伸ばして10度水平



腕を伸ばして垂直10度


このようにコンパスが指し示す「南」からゲンコツを右方向に3つ重ね、さらに地平線(地平線が見えない時は目から水平方向に差し出した手の平の上に)ゲンコツを縦に三つ重ねた方向に目的の土星を見つける事ができるでしょう。

ここまでできれば、第一段階の「望遠鏡で見たい天体が空のどこに見えているかを把握すること。実際の星空でその天体を見つける方法」を習得した事になります。

この方法は、星座を見つけるのにも役立ちます。スーパースターに表示されている星座を構成する恒星や星の並びを見つけるのにとても便利な方法です。星座早見盤を使って星座を探すのはとても難しいものですが、この方法を使えば次々とあなたが知らない星座を星空から見つけ出す事ができるでしょう。


ピント合わせのやり方

ピント合わせのやり方と重要性

ピントの合わせの重要性

望遠鏡で見たい天体が空のどこに見えているかを調べること。望遠鏡を見たい天体に向け望遠鏡の視界に入れること。その天体にピントをぴったり合わせること。その三つを練習しスムーズにできるようになると、天体観測がより楽しくなります。

その中でピント合わせのやり方を今回は解説したいと思います。ピント合わせはとても大切で、ちゃんとピント合わせをする事が出来なければ、望遠鏡の性能を生かすことができません。ピントは少しでもずれていると天体がぼけて見えてしまい、その望遠鏡の性能は全く発揮されませんので、ピント合わせは天体望遠鏡を使うに当たってとても大事なのです。こう書くととても難しい事に思えますが、こつとやり方さえ分かればとても簡単なことです。安心してください。

ポイントは二つです

① ゆっくりピントノブを回すこと。
② 本当にそこが一番くっきり見える場所か何度か確かめること
この二つだけです。






それではじっさいにやり方を説明しましょう。

観望会などで、初心者の皆さんにピント合わせをしてもらうと、多くの方は、ピントノブをまわし、シャープに見えたと思えるところでもうピント合わせをやめてしまいます。
これでは正確にピントを合わせたとは言えません。

ピントノブを一方向に回していき、ピントが合ったなと思ったところで止めてしまう。これでは本当に今見ている天体に一番ピントが合っているのかが判定できないのです。ピントがボケている位置から、ピントノブを回していくと、ぼやけていた像がだんだんはっきり見えてくるようになります。そしてやがて像がくっきり見えてきて、ここが一番ピントが合っている場所かなと思う程くっきり見える見えてくるようになります。そこでピントノブを回すのをやめてはいけません。なぜならもう少し回すとよりくっきりと見えてくるようになるかもしれないからです。
最初、覗き穴ファインダーを使って見たい対象を視界に入れると、たいがいの場合対象物は下の写真のようにボケて見えます。(たまたまピントが合ってる場合もありますが…)

4鉄塔.jpg





それでは正確にピントがきっちりあった状態にするのには、どうすると良いのでしょうか。


ピントノブを回していきます。
どうなるか二つが考えられます。
下の写真のようにさらにボケる場合




最初よりは少しはっきりと見えてくる場合






さらにボケる場合は今まで回していた方向と反対方向へピントノブを回します。

もう少しくっきり見えてきた場合は、今まで回したのと同じ方向へピントノブを更に回します。



するとよりくっきりと見えてきます。
2鉄塔.jpg




ですがここでピント合わせをやめてはいけません。もっとくっきりと見えるかもしれません。



こんな感じによりくっきり見えてきました。
1鉄塔.jpg





さらにピントノブを同じ方向に回し続けると、再びピントがボケてきます。

こんな感じにまた少しボケて来ます。
2鉄塔.jpg







そうしたら、今まで回して来た方向とは反対方向にピントノブを回して、一番ピントの合ってる場所まで戻るのです。

倍率が高くなればなるほど、ピント合わせはデリケートになります。ピントが合ったと思っても、もっとピントが合いくっきり見える位置をなんどかいったり来たりしながら慎重にピントを合わすのが、望遠鏡の性能を引き出すこつであり、より美しくくっきりとした視界で観察するこつです。
ピント合わせは慎重に、とても奥が深いのです。

天体望遠鏡の視野に星を導く

覗き穴ファインダーの使い方

望遠鏡を見たい天体に向け望遠鏡の視野に入れる。

倍率の高い天体望遠鏡の視野に、直接見たい天体を導こうとしても、天体望遠鏡は見えている範囲が広くても2度から高倍率になると0.2度程度と、とても狭いのでなかなか視野に入れるのはむずかしいものです。

五円玉を手に持ち、腕をいっぱいに伸ばした状態で五円玉を通して見える視界の直径は0.5度になります。
概ね望遠鏡を中倍率にした時の視界と同じです。こんなに小さな視野に狙いをつけないといけないので、結構大変なことなのです。





そこで望遠鏡には、ファインダーという小さな望遠鏡や、スコープテックの望遠鏡のように、覗き穴ファインダーといった望遠鏡の向きを見たい天体に向けるためにねらいをつける仕組みがあります。

覗き穴ファインダーや光学式の小望遠鏡ファインダーでねらいをつけると、望遠鏡の視界の中に見たい天体がかんたんに入ってきます。

まずは、一番低倍率の接眼レンズをセットしましょう。

覗き穴ファインダー横



覗き穴ファインダー斜め右後ろ




覗き穴ファインダー前から





覗き穴ファインダーで望遠鏡の狙いをつけるのはかんたんです。おもちゃの銃の狙いをつけるのと同じ仕組みです。

覗き穴ファインダー図版.jpg




前後に見えるのぞき穴ファンだーの穴が同心円状に見える位置に目をもってきます。



その同心円の真ん中に見たい天体を持ってくると、望遠鏡の視界に見たい天体が入ってきます。









今夜からバンバン飛びます!ふたご座流星群!(内容更新)

ふたご座流星群の極大日が近づいて来ました。

昨夜(11日夜)は、極大日の3日も前ですが、山梨市牧丘町の乙女高原では、ふたご座流星群の流れ星がいくつも見えたとの事です。フラッシュのように明るい痕が残るような見事なものも見えたとの報告です。今日は昨日の更に倍の数が流れるので、今夜からピークの15日午前3時に向けてどんどん流れ星の数が増えていきますのでやはり今年のふたご座流星群はとても期待が持てます!


⚫︎見える時間や期間
一番たくさん見えるのは、12月14日21時過ぎから、翌朝明るくなるまで。時間100個近い流れ星が見える可能性があります。(特に12月14日23時から15日午前4時ごろが得に条件が良いでしょう。もっともたくさんの流れ星が流れる極大時刻は15日午前3時前後になります。)

 前日の13日の夜から翌朝にかけては一番沢山の流れ星の見える14日の約半分の数、前々日の12日は14日の1/3位、15日の夜から翌朝は、14日の1/3位の数の流れ星は見える筈です。


 

⚫︎今年は10年に1度の好条件
  今年は10年に1度の好条件です!見逃さないようにしましょう。なにが絶好の条件かというと…、まず月齢です。観測時間帯に月が夜空に浮かんでいると、月明かりに邪魔されてしまって、流れ星が見えなくなってしまうのですが、今年のふたご座流星群の観測時間帯に月は地平線の下で出てこないのです。さらに流星の一番たくさん流れる時間帯が日本は夜である事(極大時間といいます)これは結構重要な事で、日本が昼の時間帯が極大時間だと見える流れ星の数が減ってしまうのです。

 ふたご座流星群の活動は近年活発で、今年のような絶好の観測条件で夜空のキレイな場所で観察をすれば、一時間に100個を超える流れ星を見る事ができます(一晩粘れば500個を超える流れ星観察できる可能性があります!)

⚫︎そもそも流れ星ってなんなのでしょうか?
流れ星は、流星(りゅうせい)とも呼ばれるが、空のある場所から、光が現れ移動し、やがて消える現象です。あたかも夜空に輝いている星が流れるように移動し消えるようすから流れ星とか流星とも呼ばれています。白河天体観測所の岡田氏によると「ほしくそ」と呼んでいた地域もあるよで、確かに輝いている星がぷりっと「うん⚪︎」をひねっているように見えない事もないですが……

 さてこの流れ星の正体とはなんなのでしょうか?本当に夜空に輝いている星が動いている訳ではありません。実は流星物質と呼ばれている、太陽系内を漂っている砂や小石くらいのちいさなちいさな天体が、地球の大気に秒速数キロから数十キロの猛スビードで突っ込んで、大気の分子と衝突して、プラズマ発光して輝いて見えるのが流れ星です。(ふたご座流星群)

 プラズマ発光?なにやら難しいですが、遅くても秒速数キロ(速いと秒速70キロ以上)という鉄砲玉より速いスピートで突っ込んできた流星物質が大気の分子と衝突した時に急激に圧縮された大気が大変な高温になり光輝くのです。その温度は数千度にもなると言われています。「流星は大気との摩擦熱で加熱され発光する」という説明をする方もいますが、これは間違いです。どちらかというと雷の稲光はプラズマ発光ですから、雷の発光現象と原理的には近いものなのです。

 それではその小石や砂のような大きさの流星物質はどこから運ばれてくるのでしょうか?流星物質は、主には太陽系内を長い楕円軌道をもつすい星(コメット)が軌道上に撒き散らしたものです。すい星は、水が凍った氷やドライアイス(固体の二酸化炭素)と砂や小石がまぜこぜに固まった天体で、太陽に近づくと熱で溶け出してその軌道上にたくさんの流星物質(砂や小石などもまきちらします。)その軌道を地球が横切る日は、たくさんの流れ星が見られます。これが流星群と呼ばれるものです。




⚫︎見える時間や期間
一番たくさん見えるのは、12月14日21時過ぎから、翌朝明るくなるまで。時間100個近い流れ星が見える可能性があります。(特に12月14日23時から15日午前4時ごろが得に条件が良いでしょう。もっともたくさんの流れ星が流れる極大時刻は15日午前3時前後になります。)

 前日の13日の夜から翌朝にかけては一番沢山の流れ星の見える14日の約半分の数、前々日の12日は14日の1/3位、15日の夜から翌朝は、14日の1/3位の数の流れ星は見える筈です。



⚫︎それではどのような場所で観察するのが良いのでしょうか。

1. 視界の広い場所で観察しましょう。
2. 視界を広く取るために寝そべって見るのが良いでしょう。(危険のない場所で!)
3.出来るだけ夜空が綺麗に見える場所に行きましょう(天の川が見えるような海や山へ行くのが一番です。)
4.目を暗闇に良く慣らしましょう。

1から4の条件を揃える事ができれば、一時間に100個近い流れ星を見る事ができます。

当日は平日という事もあり、市街地で見るしかない人も諦めては行けません。
以前同じような条件でも、東京都渋谷区で一時間に10個近く、横浜市の郊外で20個近い流れ星を観察出来ました。

⚫︎都会や市街地で見る方も諦めてはいけません!

都会や市街地で見る方も、できるだけ視界が開けた場所で見ましょう。それと近くの街灯などの光が直接目に入らないようにする事で、見られる流星の数はぐん!と数が増えます。

寒くて外に出たくない方、風邪をひいて家から外に出られない方。窓越しでも見えます!できるだけ広い窓があるところで見ましょう。部屋の電気を消して十分目を慣らします。横浜のマンションで実験した事がありますが、夜12時を過ぎれば一時間に数個の流れ星を観察できました。窓が結露していては良く見えませんから、部屋を暖める時は、エアコンを使うと良いですよ。ガスや灯油ファンヒーターで部屋を暖めると、水蒸気が出ますから部屋の窓が結露して曇ってしまいます。また窓を昼間のうちに綺麗に拭いておきましょう。窓が汚れているだけで見える流れ星の数はぐんと少なくなってしまいます。

⚫︎見るためのコツ

1.寝椅子に座るなど、
リラックスした姿勢で見る。

2.暖かい服装で見る。(寒さを感じない位暖かくする)

3.目を十分暗闇に慣らす。完全に暗闇に順応するのには少なくとも10分以上の時間が必要です。
(途中で懐中電灯や近くの街灯などを見てしまうと、また暗闇に目が慣れるのに10分以上の時間がかかります。)

4.公園や河川敷や建物の屋上など、できるだけ視界が開けたところで見る。
(そこが安全な場所か、昼間のうちに必ず下見をしてください。)



ふたご座流星群まとめ
日本名 ふたご座流星群
学術名 Geminids
極大時の放射点位置 赤経 112° 赤緯 +33°
出現期間 12/5頃から12/16日頃
極大時流星出現数(輻射点が天頂にあると仮定した補正をしています。)120個/時
流星の対地スピード 秒速35km(流れ星としては中程度の速度です)
極大時刻:12月15日 午前3時頃



下記は観測星図になります。ふたご座のカストルの近くの黄色の×印が、ふたご座流星群の放射点(輻射点)になります。放射点を中心に四方八方に放射状に流れ星が飛びます。

放射点を自分の視界の隅に入れて、できるだけ空を広く見るようにしてください。できるだけ空を広く見るというのがコツです。



20時から21時ごろになると、輻射点が東の地平線から上がってきます。この時間帯に観測するのであれば、天頂(頭の真上)から東の方向が開けた場所で観察しましょう。流星の輻射点が低いので、東の空から頭の上に向かって打ち上がるような経路の流星が見られます。

(下図はクリックすると拡大します。一度で拡大しない場合は、もう一度クリックしてください。)





23時にもなると、ふたご座流星群の輻射点の高さは60度を超えてきます。このころから流星の数はぐんぐんと増えてきます。

(下図はクリックすると拡大します。一度で拡大しない場合は、もう一度クリックしてください。)




深夜1時、ふたご座がほぼ頭の真上(天頂)にきます。絶好の観測条件になります。流れ星の数ももっと増えてきます。

(下図はクリックすると拡大します。一度で拡大しない場合は、もう一度クリックしてください。)



午前3時、今回のふたご座流星群の極大時刻になりました。綺麗な星空の下では、流星の数は1時間に100個を超える可能性もあります。

(下図はクリックすると拡大します。一度で拡大しない場合は、もう一度クリックしてください。)



もう間もなく夜明けです。ふたご座は直立した状態で西空の中天に見えています。朝焼けまで流れ星の数は徐々に減りながら見えることでしょう。カメラを東に向け朝焼けの中を飛ぶ流れ星を撮影するのも良いかもしれません。
(下図はクリックすると拡大します。一度で拡大しない場合は、もう一度クリックしてください。)





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