2015/06/16
来年!2016年5月22日 火星が衝 6月2日には土星がそのすぐそばで衝
火星が来年2016年5月30日に中接近となります。その2年2ヶ月後の2018年7月31日には火星大接近となる。その次はオリンピック後の2020年10月6日も大接近となるので個人的にはとても楽しみにしています。すなわち大接近が二回も続くのです!(詳しい理由はまた機会を改めて...)
2003年の火星大接近の時の大騒ぎが懐かしい。あの時はこの業界の外から火星大接近の盛り上がりを眺めていた。なにしろみんな大接近のその日には、火星が夜空に月より大きく見えると勘違いしている人までいた程だ。
望遠鏡は売り切れ続出で、ホームセンターや量販店、どこを探しても在庫はない。沢山望遠鏡が売れたから良いではないかと思うが、業界にとっては大変だった。そのあと一年位は需要を先取りしたせいで望遠鏡は全く売れなくなっていた。
当時、火星が夜空に月より大きく見えると勘違いする人大勢。次回の大接近も三年後に迫る中、またあれが繰り返されると思うと「うんざり」でもある。実は、火星大接近時に見える大きさは、リングを取り除いた土星本体の玉っころより少し大きい程度でしかありません。
月の直径の2倍位しかない小さな惑星「火星」それがもっとも地球に近づく火星の大接近の時でも、月の150倍も遠くに来るだけなのだ。月よりでかく見える訳もない。
ここまでがっかりさせて置いてなんではあるが、「火星の観測はとにかく面白い!!」
火星の表面模様の観測は、一朝一夕には出来ない。ブームに踊らされて準備も無しにいい加減な望遠鏡を買った人間が楽しめる対象ではないのだ。また忍耐も要します。火星の模様は淡いので、惑星観測に慣れているのと慣れていないのでは同じ望遠鏡を使っても、慣れている人には見えて慣れていない人には見えないというような事が良くあるのです。
ですから望遠鏡の大きい小さいよりも重要な事、それは.....
○次の火星接近までに「あなたの観測眼」を鍛える事。
○シャープでコントラストの高いちゃんとした望遠鏡を手に入れる事。
○これから大接近までの三年間、出来るだけ頻繁にじっくり各惑星を観察し続ける事。>これが観測眼を鍛えるという事です。
前回の大接近時には、ビクセンの日本製カスタム60鏡筒(D60mmFL910mm)150倍で太陽湖の真ん中の黒い点が見えましたからね。シャープな光学系と鋭い観測眼があれば、6センチの小口径でも大接近時には、毎日少しずつずれていく主だった模様、極冠の大きさの変化、大まかな気象現象は観察することができます。
もちろん、口径が大きいに越したことはないのですが、一番重要なのは、観測眼を鍛える事だと肝に命じてください。、小さくてもシャープな鏡筒を手にいれる事ですね。
火星は望遠鏡で見ると下の画像のように見えます。黒い部分は岩の多い山がちな部分。オレンジ色の部分は砂が多い砂漠や平原。下側に見えている白いのは極冠というドライアイスや氷で覆われている部分(地球でいうところの南極や北極にあたる部分)ですね。
これは来年2016年5月30日0時ごろ、火星が中接近する日の様子です。さそり座にマイナス2等のとても明るい火星が見えます。その数日後に火星のすぐ側で土星が衝になります。この時の土星のリングを除いた本体の見かけの大きさがほぼ土星と同じになります。望遠鏡で同じ倍率で見るとほぼ同じ大きさに見えるという事です。
画像はアストロアーツの星空シミュレーションソフト・ステラナビゲーターにより生成しました。
2003年の火星大接近の時の大騒ぎが懐かしい。あの時はこの業界の外から火星大接近の盛り上がりを眺めていた。なにしろみんな大接近のその日には、火星が夜空に月より大きく見えると勘違いしている人までいた程だ。
望遠鏡は売り切れ続出で、ホームセンターや量販店、どこを探しても在庫はない。沢山望遠鏡が売れたから良いではないかと思うが、業界にとっては大変だった。そのあと一年位は需要を先取りしたせいで望遠鏡は全く売れなくなっていた。
当時、火星が夜空に月より大きく見えると勘違いする人大勢。次回の大接近も三年後に迫る中、またあれが繰り返されると思うと「うんざり」でもある。実は、火星大接近時に見える大きさは、リングを取り除いた土星本体の玉っころより少し大きい程度でしかありません。
月の直径の2倍位しかない小さな惑星「火星」それがもっとも地球に近づく火星の大接近の時でも、月の150倍も遠くに来るだけなのだ。月よりでかく見える訳もない。
ここまでがっかりさせて置いてなんではあるが、「火星の観測はとにかく面白い!!」
火星の表面模様の観測は、一朝一夕には出来ない。ブームに踊らされて準備も無しにいい加減な望遠鏡を買った人間が楽しめる対象ではないのだ。また忍耐も要します。火星の模様は淡いので、惑星観測に慣れているのと慣れていないのでは同じ望遠鏡を使っても、慣れている人には見えて慣れていない人には見えないというような事が良くあるのです。
ですから望遠鏡の大きい小さいよりも重要な事、それは.....
○次の火星接近までに「あなたの観測眼」を鍛える事。
○シャープでコントラストの高いちゃんとした望遠鏡を手に入れる事。
○これから大接近までの三年間、出来るだけ頻繁にじっくり各惑星を観察し続ける事。>これが観測眼を鍛えるという事です。
前回の大接近時には、ビクセンの日本製カスタム60鏡筒(D60mmFL910mm)150倍で太陽湖の真ん中の黒い点が見えましたからね。シャープな光学系と鋭い観測眼があれば、6センチの小口径でも大接近時には、毎日少しずつずれていく主だった模様、極冠の大きさの変化、大まかな気象現象は観察することができます。
もちろん、口径が大きいに越したことはないのですが、一番重要なのは、観測眼を鍛える事だと肝に命じてください。、小さくてもシャープな鏡筒を手にいれる事ですね。
火星は望遠鏡で見ると下の画像のように見えます。黒い部分は岩の多い山がちな部分。オレンジ色の部分は砂が多い砂漠や平原。下側に見えている白いのは極冠というドライアイスや氷で覆われている部分(地球でいうところの南極や北極にあたる部分)ですね。
これは来年2016年5月30日0時ごろ、火星が中接近する日の様子です。さそり座にマイナス2等のとても明るい火星が見えます。その数日後に火星のすぐ側で土星が衝になります。この時の土星のリングを除いた本体の見かけの大きさがほぼ土星と同じになります。望遠鏡で同じ倍率で見るとほぼ同じ大きさに見えるという事です。
画像はアストロアーツの星空シミュレーションソフト・ステラナビゲーターにより生成しました。