2019年12月の星空情報

2019年12月の星空情報

●今月のハイライト
12月15日のふたご座流星群(月明かりを避けて観察しましょう!)と12月26日に部分日食が全国的に観察できます。史上初の恒星間彗星 2I/2019 Q4ボリゾフ彗星が太陽系を高速で通り抜けますが、上級者でないと撮影は難しそうです。

〈目次〉
★12月の惑星たち
★12月の天文現象カレンダー
★12月の星空情報
★おすすめテレビ番組 コズミックフロントNEXTに弊社のラプトル60が北尾浩一先生と一緒に登場します!12月5日22時から23時です。
★イベント情報


★12月の惑星たち
水星 初旬△ 11月28日に西方最大離角になり、明け方の日の出前の東の空低空で観察できます。
金星 ○夕方の西空で高度を上げてきました。
火星 ×9月4日に合、引き続き太陽に近く観測は難しい。
木星 ×初旬金星と並んで見えますが、見える位置が地平線に近すぎて望遠鏡で覗いても良く見えません。12月28日に合(地球から見て太陽と同じ方向)になります。
土星  △宵の南西の空低くなりました。今シーズンの観測も終盤です。
天王星 ○夜半前に南の空に見えています。
海王星 △夕方南西の空低い位置。



★12月の天文現象カレンダー

12月4日(水)上弦の月、夕方に見える半月です。月のクレーター観察の好機です。

12月8日(日)史上初の恒星間彗星 2I/2019 Q4ボリゾフ彗星が近日点通過

12月11日(水)海王星が東矩

12月12日(木)満月。満月の時は、クレーターはあまり見えませんが、海の部分の色や、クレーターから四方八方に広がる光条が良く見えます。
12月15日(日)ふたご座流星群が極大(月齢18.5)
11月18日(月)しし座流星群が極大
12月19日(木)下弦の月 深夜過ぎから明け方に見える半月です。月のクレーター観察の好機です。
12月22日(日)冬至
12月23日(月)こぐま座流星群が極大
12月26日(木)新月 夕方に部分日食が全国的に見られる。太陽の一部分が月にかくされる。東京で39%、那覇で47%、札幌で27%が欠ける。前後数日は一晩中月明かりの影響がなく、星空の観測に絶好。
前後数日は一晩中月明かりの影響がなく、星空の観測に絶好。
12月28日(土)木星が合
12月31日(火)大晦日

★12月の星空情報

※全ての図版は、クリックやタップをするとさらに大きく表示できます※


☆ふたご座流星群とこぐま座流星群

三大流星群ので最大の活動規模を誇るふたご座流星群ですが、今年は、満月過ぎの月齢18.5の満月過ぎの月がふたご座の隣のカニ座で煌々と輝いているので、月明かりに邪魔されてしまいます。しかしながらふたご座流星群当日に満月だった2016年に比べると、月齢18.5の月明かりは光量が満月の約1/3程度なので、月明かりの影響は思ったほどでもないとも言えます。月の無い条件の良い晩には、1時間あたり数十個から100個以上の流れ星を見ることができるのですが、今年は数は半分くらいと考える方が良いかもしれませんが、それでもそこそこの数の流れ星がみられるでしょう。こぐま座流星群は、ふたご座流星群に比べると流れ星の数も少ない小規模な流星群です。下弦の月が出る前の、宵の口から夜半前の観察がオススメす。1時間に約5個ほどの出現となるでしょう。

どちらの流星群もガイド星図の赤いばつ印の放射点を中心に、四方八方に流れます。出来るだけ視界が開けていて街灯の影響がない場所で観察してください。市街地での観察は、直接街灯が目に入らない場所で観察してみましょう。ふたご座流星群は、流れる流星の数が多いだけに市街地でも1時間に数個から十数個の流れ星を見る事ができるでしょう。

ふたご座流星群ガイドマップ
ふたご座流星群2019

こぐま座流星群ガイドマップ
こぐま座流星群2019





☆太陽系からはるか遠くの宇宙から太陽系内に飛んできた『ボリゾフ彗星』

○最初に発見された恒星間天体
2017年10月19日、ハワイのマウイ島ハレアカラ山頂に設置された天体望遠鏡で、人類は遥か遠くの太陽系外の宇宙空間から太陽系内に飛来した初めての物体を発見しました。
オウムアムア
Image credit: European Southern Observatory / M. Kornmesser

パンスターズと呼ばれるこのプロジェクトは、現在2台の口径1.8メートルの望遠鏡で運用されていて最終的には、4台の大型望遠鏡で当地から見える天空を隈なく捜索し、突発的に出現する天体の発見を目指しています。このプロジェクトの最も重要な目的は、地球に衝突する危険性のある天体の検出ですが、空の広い範囲を隈なく毎日観測しているので、太陽系内の小惑星や彗星だけでなく、さまざまな新しく出現した天体を発見し続けています。そんな中発見されたのが、『オウムアムア』でした。動きを調べてみると、太陽系内を運行する天体とは比べものにならない位、高速で移動していて、その軌道を計算すると、驚くべきことに太陽系の外から高速で飛び込んできて、また高速で飛び去っていく天体であることが分かり、人類史上、はじめて太陽系内に飛び込んで来た天体という事がわかり、科学分野としては大きなニュースになり、お茶の間のニュース番組でも報道された事がとても印象的でした。明るさの変化を観測したところ、回転していてさらに、その変光範囲が異例に大きい事からとても細長い天体であることが示唆された事や、計算上の軌道から少し外れることもあり、一時太陽系外の知的生命体が太陽系を調べるために送り込んだ探査機かロケットじゃないかという説も真面目に議論されたりもしました。その後よーく調べた結果、オウムアムアの表面が太陽熱で熱せられ、表面の氷のような物質が蒸発してそのガスの放出で軌道がずれているのが分かり、結局「他の生命体の送り込んだ探査機説」は公式に否定されましたが、その議論の仮定にとてもワクワクしたのも事実です。この”表面の氷のような物質が蒸発してそのガスの放出で軌道がズレるという現象”自体は、珍しいものでもなんでもなく、太陽系の周りを回る彗星や一部の揮発物質が多く含まれている小惑星では良く観測され、「非重力効果」と呼ばれています。ですが一見ガスの噴出が見えない天体で、さらに細長い宇宙船かロケットのような形をした物体が、あたかも軌道修正用のロケット噴射をしたような軌道の変化が観測されたことから、天文学者も含めた研究者の興味を引いたのです。

○ボリゾフ彗星の発見 
 そして、それから2年も経たない今年の8月30日に、ウクライナのクリミア半島でアマチュア天文家ジェナディ・ボリソフ氏が自作の口径65センチの反射望遠鏡で、彗星のような天体を発見します。
軌道を詳しく調べたところ、オウムアムアについで二番目に発見された恒星間天体であり、まわりにガスをまとっていた事から、彗星に分類された事から、人類が発見した初めての恒星間彗星であることが分かりました。

ボリゾフ
Image Credit: NASA, ESA, and D. Jewitt (UCLA)

オウムアムアは、太陽系から去っていくタイミングで発見されたのですが、このボリゾフ彗星は、太陽系に向かってくる時に発見されたこと、またアマチュアが持つ望遠鏡でも観測できる(とは言っても高い技術が必要です)ギリギリの明るさがあり、その姿を撮影しようとみなさんがんばっているようです。

○2つ目の恒星間天体が短い期間に発見された意味
このような恒星間天体が2年も経たないうちに2つも発見された意味はとても大きいです。今までは発見されなかったにせよ、思いの他、数が多い、頻度が高いということです。またこのような数キロの大きさの恒星間天体が2つ見つかったということは、望遠鏡に捉えられないような小さなもの、例えば隕石や、流星の元になるような、小石や砂つぶの大きさの恒星間天体は、この10万倍とか100万倍くらいの数が太陽系に飛び込んで来ている可能性があるということです。恒星間を旅して渡ってくる天体は、太陽系内の運行している天体よりずっとスピードが早いのが特徴です。ここからは想像なのですが、我々が普段見ている流れ星ですが、恒星間を飛んできて地球に到達する流星物質があるとすれば、私たちの見ている流れ星の中にも恒星間を漂ってきた流れ星というものがあるかもしれません。

オウムアムアボリゾフ


 ボリゾフ彗星もオウムアムアも、どこか他の太陽系から弾き飛ばされ太陽系にたまたまやって来た天体です。下の軌道図をご覧ください。2つの天体の軌道は、双曲線軌道という軌道で、もう2度と太陽系には戻ってきません。そしていつの日か永遠に近い時が経過すれば、また今回のように、全く別の太陽系の近くを通りすぎることもあるかもしれません。そういう意味でどの太陽系にも属さない放浪者のような存在と言えるかもしれません。下の軌道図には、76年の周期で楕円軌道で太陽の周りを周回するハレー彗星の軌道や太陽の周りを回る惑星の軌道が描かれていますが、こうした閉じた軌道の天体とはまったく違うのが恒星間天体なのです。



☆冬の星座に親しむ
○冬の星座たちが見頃です。
冬の星空は夏とは逆に、天の川銀河の中心と反対方向を見ていることになります。そのため冬の天の川は、夏の天の川ほど濃くは見えません。しかし多くの1等星が散りばめられた冬の星座の中を横断しているので、星空のきれいな場所であれば淡いながら見つけるのはかんたんでしょう。
冬の星座ガイドマップ


○冬の星座のさがし方
冬の星空は一年中でもっとも1等星が多くきらびやかで、太平洋側では空気も澄んで星座観察にはとても適した季節です。冬の星座さがしは、まず「オリオン座」を見つけます。オリオン座の左上に輝く赤い1等星ベテルギウス、全天で一番明るい恒星の「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」の黄色みがかった1等星プロキオンを結ぶと、大きな逆正三角形ができます。これが「冬の大三角」です。冬の大三角を目印にさらに大きな「冬の大六角形(別名:冬のダイヤモンド)」を見つけてそれぞれの1等星を含む星座をひとつひとつたどってみましょう。シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバラン リゲル。色も輝きもさまざまな個性豊かな一等星が形作る見事な姿をぜひ観察してみてください。冬のダイアモンドを見つければ、冬の代表的な星座を見つけるのは簡単です。

○冬の1等星の色を比べて見よう。
冬の星座たちの1等星を、よく見てみると、さまざまな色で輝いている事がわかります。赤い星、オレンジ色の星、黄色い星、白い星、青白い星。肉眼で観察すると、はっきり色が分かるのは、せいぜい2等星まで、
それより暗い星は、みんな白くしか見えません。それはなぜかというと、肉眼の感度の問題です。網膜の光を感じる細胞は、暗い星の色を見分ける事ができません。そこで登場するのが、双眼鏡や望遠鏡です。口径30mmの双眼鏡を使えば、3等星であれば色が分かります。口径50mmのラプトル50であれば、肉眼の50倍の光を集めるので、4等星や5等星の星の色がわかります。

○夜空にみえる恒星の色はカラフル!
さて星座を構成する星の色はなんで決まるのでしょうか。それは星の表面の温度で星の色が決まります。
赤い星の表面の温度は2500度から3000度 オレンジ色の星は4000度 黄色い星は5500度から6000度 白い星は8000度から10000度 青白い星は1万5000度から数万度にもなります。
ちなみに私たちの太陽の温度は6000度、光が強すぎて色を感知できませんが、星座の星たちと同じように遠くにあるとすると、黄色い星として夜空に輝くでしょう。


★おすすめテレビ番組
NHKのBSプレミアムの天文、星空、宇宙系の番組、コズミックフロントNEXTで弊社の天体望遠鏡『ラプトル60』が登場します。直接製品が紹介される訳ではもちろんありませんが、番組終盤の15分に、星に関わる民俗や伝承の研究者の『北尾浩一先生』が登場されるのですが、なんと北尾先生が御愛用頂いているのが、ラプトル60なのです。放送は、12月5日22時から23時です!お見逃しなく!
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初心者だけでなく、ベテランの方にも愛用されている弊社のラプトルやアトラスといった入門用望遠鏡。なぜなのかはいずれまたブログ記事にしたいと思います。
コズミック フロント☆NEXT選「占星術に魅せられて~星座をめぐる物語~」

https://www4.nhk.or.jp/cosmic/x/2019-12-05/10/17768/2120245/

北尾先生
https://book.asahi.com/article/11714982

以前にも紹介しましたが、今一度北尾先生の著書をご紹介させて頂きます!
私たちは、ギリシア神話を中心とした星座は、小学校でも習いますが、日本にも昔から、生活に根ざした独自の星座や星の名前があります。種を植えたり、収穫したり、漁労に関わる生活を支え豊かにした様々な日本独自の星たち、生活や民俗と関わる興味深い物語があるのです。関心のある方はぜひ今のうちに、お買い求めください。この手の本としては異例によく売れて重版していますが、再度の重版はさすがにないかもしれません。そうするともう手に入らないということになりますから!本屋さんもしくは、アマゾンでも手に入ります。
日本の星名事典


北尾浩一 日本の星名事典
単行本: 464ページ
出版社: 原書房 (2018/5/28)
言語: 日本語
ISBN-10: 4562055693
ISBN-13: 978-4562055692
発売日: 2018/5/28


https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%98%9F%E5%90%8D%E4%BA%8B%E5%85%B8-%E5%8C%97%E5%B0%BE-%E6%B5%A9%E4%B8%80/dp/4562055693/ref=sr_1_1?adgrpid=56526593754&gclid=Cj0KCQiAoIPvBRDgARIsAHsCw0_Cp55-xvIbcIx3zS8kaMlsBwFoGeEcRg7hmXLULJVTfFFWjByowagaAupBEALw_wcB&hvadid=338592901139&hvdev=c&hvlocphy=1009343&hvnetw=g&hvpos=1t1&hvqmt=e&hvrand=12273218167714306645&hvtargid=aud-759383812300%3Akwd-444132305401&hydadcr=16037_11170827&jp-ad-ap=0&keywords=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%98%9F%E5%90%8D%E4%BA%8B%E5%85%B8&qid=1575091459&sr=8-1



望遠鏡基本的な使い方の確認

最近望遠鏡を買ったのだけれど、見たい天体を見つけ視野に入れるのが苦手な方、またピント合わせの極意を学びたい方は、私のブログの下記ページをごらんくださいな。スムーズにできると星空観察がもっと楽しくなりますよ。

・見たい星の位置を調べ、実際の夜空で見つける
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331861.html

・天体望遠鏡の視野に星を導く
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331775.html

・ピント合わせの極意
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/55331845.html

・私のブログでは他にも、星の話題を中心に色々と書いていますので、ぜひごらんくださいね。
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/GALLERY/gallery.html?fid=0&p=1

★イベント情報

●2019年 乙女高原星空観望会
今年の乙女高原星空観望会は、既に終了しました。
2020年の日程は来年1月ごろ発表の予定です。

●2019年田奈観望会スケジュール
今年の田奈星空観望会は、既に終了しました。
2020年の日程は来年1月ごろ発表の予定です。下記リンク先をご覧ください。
http://scopetown.jp/kanbokai.html

●ブログ記事ピックアップ

ZEROの新製品発表を行った『北八ヶ岳・小海 星と自然のフェスタ(星フェス2019)参加のご報告』をブログにアップしました。

https://solunarneo.blog.fc2.com/blog-entry-789.html

前回の記事と併せてご覧ください。

『ZEROの製品開発 その1』
https://solunarneo.blog.fc2.com/blog-entry-787.html


前々回アップした記事:『新型架台『ZERO』のコンセプトと製品概要』
https://solunarneo.blog.fc2.com/blog-entry-785.html
約五年の歳月を掛け完成した新型架台『ZERO』発売までまだ時間がかかりますが、今月から量産を開始します。ぜひご覧ください。発売前から注目を浴び、欧米での発売準備も始まっています。

下記リンク先でも、このメールマガジンの内容が読めますので併せてご活用ください。

https://solunarneo.blog.fc2.com/blog-entry-790.html


※『重要なお知らせ』※
台風15号や19号などで被害に遭われた方へのご連絡。
9 月に台風15号の首都圏への上陸で、千葉県や伊豆諸島を中心に大変な被害が出ました。その被害からの回復がなかなか進まない中で、台風19号が再び列島を襲い、東日本を中心に記録的な降水量を記録し多くの命が失われてしまいました。その後の21号の接近でも予想外の降雨により大きな被害が再びでてしまいました。19号では、都心を流れる大河川も氾濫危険水位を超え、ぎりぎりの状況でしたが、堤防の決壊は免れ最も恐れていた人口過密地域での大規模な冠水は免れました。地球温暖化による極端な気象変化は今後ますます激しくなるとの学説もあり、こうした激甚災害に対する備えは急務です。普段からハザードマップを確認し、どこの道路が寸断するのか、土砂災害警戒区域や浸水区域内に住んでいなくても良く考えておく事が普段からの備えと早めの避難に結びついていくことになるのでは、と考えています。今回一連の暴風や洪水で被害を受けた皆様には、心よりお見舞いを重ねて申し上げる次第です。

台風や洪水被害で望遠鏡の被害に遭われた方は、特別に修理費を割引して対応いたしますので、弊社のフリーダイヤル0800-600-5759もしくは、メール(webmaster@scopetown.jp)でご連絡ください。災害適応の割引修理には罹災証明書のコピーが必要になりますのでお手元にご用意頂けますよう宜しくお願い申し上げます。
ご用意出来ない場合でもご相談ください。

修理は生活状況が落ち着いてからという方もいらっしゃると思いますが、修理時期、望遠鏡の修理のタイミングなども、ご都合に合わせられますのでご相談ください。

また台風被害で望遠鏡を逸失してしまい、今は望遠鏡自体が無いもしくは、処分してしまった方もできる範囲ではありますが、出来るだけの対応をいたしますのでご連絡ください。

●詳しくは下記リンク先をご覧ください。
ご愛用の弊社製品が地震、津波、台風、豪雨等の災害により不具合となった場合、修理料金を特別割引させていただきます。(適用地域に関しまして、災害救助法適用地域に準拠しますが、域外の方でも自然災害で望遠鏡が壊れた方はご相談ください。)

http://scopetown.jp/attention3.html


メールマガジンご意見などございましたら、下記のメールアドレス宛に感想など頂けると幸いです。

webmaster@scopetown.jp

よろしくお願い申し上げます!

2019年11月30日   
スコープテック 大沼 崇


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天文情報、観望会情報ほか、写真、天気、食べ物、など色々情報を流しています。
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・星空と天体観測のブログ
ブログをヤフーブログからFC2ブログに引っ越しました。ヤフーブログが廃止になるためです。過去記事を含め全コンテンツを移動しております。
https://solunarneo.blog.fc2.com/
さまざまな天文現象のお知らせや解説。自身で撮影した天体写真などや、おすすめの本など紹介しています。星空情報メールでは案内しないマニアックな天文現象も紹介しています!

・乙女高原星空観望会
山梨市牧丘町柳平で毎年10回開催している星空観望会のご案内です。天の川の見える最高の環境と豊かな自然に恵まれた場所でくつろぎながらみんなで星を見ませんか?望遠鏡を持たない初心者の方もたくさん参加しています!2019年の日程は上記サイト上でご案内しています。
http://otome.sblo.jp/

・田奈星空観望会
また弊社の近くの田奈でも毎月一回観望会が行われています。どなたでも参加できます。こちらも初心者大歓迎です。望遠鏡を持っていない方もお気軽にどうぞ。
毎回30人以上の方が参加されています。2019年の日程は下記リンク先でご確認ください。
http://scopetown.jp/kanbokai.html
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私たちの太陽系が属する銀河系の中心部にある巨大ブラックホールのはなし



先日、5500万光年先のM87楕円銀河の中心にある巨大ブラックホール(超大質量ブラックホール)が初めて撮影(正確にはブラックホールシャドウ)されたということで、とても大きなニュースになったのは記憶に新しいと思います。実は、私たちの太陽系が属する「天の川銀河」の中心にも、巨大ブラックホールがあります。距離は2万6千光年と、先に撮影されたブラックホールに比べると、距離は約2000分の1と、とても近い場所にあります。そのブラックホールの名前は、いて座A*(いてざエースター)です。現在、M87銀河の中心のブラックホールを撮影した同じチームが観測と映像化に鋭意取り組んでいるようですから、遅かれ早かれ画像が大々的に発表されていると思います。距離が1/2000と近いですからさぞかし鮮明な画像が得られるだろうと期待してしまいますが、巨大ブラックホールいて座A*の質量は、M87のブラックホールに比べると1/2000しかないそうです。比較すると随分小さな巨大ブラックホールなのです。
(2000倍近いけど、1/2000の大きさという事は、近いけど同じような解像度でしか撮影出来ない…)

ちなみに、いて座A*の質量は太陽の数百万倍、M87の巨大ブラックホールは、太陽の数十億倍の質量があると言われています。

それでは、下の図版をごらんください。まずはfig.1をごらんください。いて座A*と太陽系の位置関係です。いて座A*は、銀河系の中心部、私たちの太陽系は、螺旋状に渦巻く銀河系の腕の中にあります。私たち太陽系から見ると、銀河系の中心方向にいて座A*はあるということになります。fig.2は、銀河系を真横から見た姿です。中央が膨らんでいて、両翼に広がった、お皿を二枚伏せたような形をしているのがわかります。さて肉眼で見える星座を辿り、巨大ブラックホール、いて座A*がどのあたりにあるか見てみましょう。一番上の写真は、乙女高原星空観望会で、広角レンズで撮影したものです。太陽系からみると、銀河系の中心方向は、いて座の方向です。夏の大三角から流れ下る天の川が、いて座付近で一段と太く濃くなっているのが分かります。赤いばつ印で示した所に、巨大ブラックホールいて座A*があります。もちろん肉眼では見えませんが.....。

fig.Aをご覧ください。これは、地球から見える天の川を、一枚の写真に合成したものです。先ほどのfig.2で見た姿とそっくりですね!天の川というのは、まさに銀河系の内部から銀河系を真横から見たものに他ならないのです!

fig.B>fig.Cとどんどん拡大して見ていきます。両方とも私が撮影したものですが、巨大ブラックホールいて座A*は見えません。天の川に漂う黒い雲みたいなものが分かりますね?これは暗黒星雲と呼ばれる、星の元になるガスです。こうしたガスが徐々に集まり、ついには星が生まれてきます。fig.Cの左端にピンク色に輝いている部分がありますが、ガスの中で星が生まれている場所です。中で星が生まれると、暗黒星雲ではなくなり、周りのガスが輝きだします。散光星雲といいます。fig.CのアルファベットのAの文字の下に、星が沢山集まって見えています。散光星雲の中で生まれた星が沢山育ってくると、周りのガスを吹き飛ばします。それが散開星団と呼ばれる若い星の集団です。しばらくすると、一つ一つの星は、散り散りばらばらに、巣立って行くわけです。

fig.Dは、いて座A*をNASAのX線宇宙望遠鏡で撮影したものです。ブラックホールの姿はまだ見えません。
さて超大質量ブラックホールいて座A*は、どんな姿を私たちに見せてくれるでしょうか?先に撮影されたM87のブラックホールとの違いも楽しみですね!

2019年5月の星空情報

2019年5月の星空情報です。

とても長いゴールデンウィークが始まっています。平成の時代も間も無く終わり、令和の時代はすぐそこです。昭和生まれの大沼としては、これで時代を三つもまたいでしまい、なんだか複雑な心境です。このメルマガも今回が平成最後の発行となりますが、時代が変わってもよろしくお願い申し上げます。

今年のゴールデンウィークは、5日が新月ということもあり、月の明かりに邪魔されないので、天の川や美しい星空の観察には最高の条件です。日本国内だけでなく海外にも行かれる方も多いと思いますが、その土地の星空をその土地の風景とともに是非楽しんできてください。


●今月のハイライト
5月の注目すべき天文現象をリストアップします。

1. 5/6 みずがめ座エータ流星群  月明かりの影響も無く絶好の条件
2. 木星と土星が観測シーズン入り
3. 5月29日 準惑星ケレスが衝

〈目次〉
★5月の惑星たち
★5月の天文現象カレンダー
★5月の星空情報
★おすすめアポログッズを見つけました
★イベント情報


★5月の惑星たち
水星 × 5月21日に外合。
金星 △ 夜明け前の東の超低空、地球から遠ざかり望遠鏡で見るとやや欠けた小さな姿。
火星 × かなり遠ざかりました。夕方の西空超低空。
木星 ◎ 夜半過ぎに南東の空で明るく見えています。観測シーズン!!
土星 ◯ 明け方の東空で高度も上がってきました。観測シーズン!!
天王星 × 4月23日に合となり、太陽方向で観測できない。
海王星 △ 日の出前低空で観測しにくい。 

★5月の天文現象カレンダー
5月3日(金)から5月5日(日) 第91回乙女高原星空観望会です。
5月5日(日)新月 前後数日は一晩中月明かりの影響がなく、星空の観測に絶好。

5月6日(月)みずがめ座エータ流星群。
5月11日(土)田奈星空観望会開催日です。
5月12日(日)上弦の月 夕方から夜半前に見える半月です。月の観察の好機です。クレーターがとてもよく見えます!

5月19日(日)満月 クレーターはあまり見えませんが、海の部分の色や、クレーターから四方八方に広がる光条が良く見えます。

5月21日(火) 水星が外合(地球から見て太陽の方向に見える)。

5月27日(月)下弦の月 深夜過ぎから明け方に見える半月です。月のクレーター観察の好機です。

5月29日(水) 準惑星ケレスが衝(明るさ7等級)

★5月の星空情報
全ての図版は、クリックやタップをするとさらに大きく表示できます。

☆5月6日(月)深夜から翌7日明け方にかけて、みずがめ座エータ流星群が新月の絶好条件で極大。
三大流星群に比べ、流星数はそんなに多くないみずがめ座流星群ですが、今年のみずがめ座流星群は、月明かりに邪魔されない新月期に極大日を迎えます。5月6日の23時ごろから、日をまたぎ、5月7日夜更け、明け方にかけて東から南東の空に注目してください。
地平線から上空に向けて打ち上げ花火のように流れます。日の出2時間半前から1時間半前がピークで、東京ですと午前2時頃から3時頃までが良いでしょう。
天の川が見えるような美しい星空が見える場所なら、1時間あたり十数個の流れ星を見ることができるでしょう。

みずがめ座流星群は、放射点を中心に四方八方に飛び出すように流れ星が飛びますが、この時期は、未明にならないと地平線から上がってこない。放射点が低いため、打ち上げ花火のように下から上に流れる流れ星が多くなる。

☆ゴールデンウィークは、少し夜更かしをして縞模様が綺麗な木星とリングが素敵な土星を観察してみましょう。
木星は、深夜0時を、土星は深夜1時半を過ぎると、地平線からの高さが20度を超えて望遠鏡で観察できるようになります。

今シーズンは木星も土星も、地平線からの高さが30度を超えるのは、南中する前後の約1時間ほどしかありません。5月5日の木星の南中時刻は午前2時20分ごろ、土星は午前3時15分ごろですから、南中時刻の前後1時間に観察するのがベストです。地平線からの高さが低いと大気の揺らぎの影響が大きく、木星の縞模様や土星のリングの見え方がぼやけてしまいますので、出来るだけ地平線からの高さがある時に観察するのが良いでしょう。反面、南半球では、さそり座やいて座に惑星がいる時は、地平線から高く上がるので観測条件が良いことになります。


木星と土星は、夜半過ぎが観測に良い時刻となります。小型望遠鏡でどんな感じに見えるかを図版左下に表示しました。

☆5月は準惑星ケレスを見るチャンスです。

準惑星とは、太陽系の周囲を公転する惑星以外の天体の中で、自身の重力だけで球体になれる質量を有する天体を言います。
現在、はやぶさ2が探査をしている小惑星『りゅうぐう』直径1キロや初代はやぶさが探査を行った小惑星『いとかわ』のような小さな小惑星は、重力が弱く球体にはならず、小惑星に分類されていますが、以前は小惑星に分類されていた『ケレス』(セレスとも呼ばれる)はNASAの探査機ドーンによる直接観測で「球体」であることが分かり、準惑星に分類しなおされました。ケレスは直径945kmもあるかなり大きな天体です。

現在のところ、太陽系内では5個の天体が準惑星に分類されています。冥王星、エリス、ケレス、マケマケ、ハウメアです。その他、今後の観測により、火星と木星の間を公転する小惑星に分類されている、ベスタ、パラス、ヒギエアの三つの小惑星が今後、準惑星に分類される可能性があります。
また、今後の観測で新たに準惑星が見つかる可能性がありますが、おそらくそれらは冥王星より外側の軌道の天体になります。

準惑星の中で現在唯一私たちが比較的簡単に観察できるのが、『ケレス』です。他の四つ、冥王星、エリス、マケマケ、ハウメアは、あまりに遠く小型望遠鏡で観察することは出来ません。『ケレス』であれば、双眼鏡や望遠鏡で観察ができます。
地球から見て、太陽と反対方向に見える『衝』の位置にくるのが5月29日ですが、前後1ヶ月ほどは、比較的明るく見やすいのです。もちろん肉眼では見えないので、双眼鏡や望遠鏡を使って探してみましょう。


さそり座の北側を動いていく準惑星セレス。今年2月から9月末までの経路をプロットすると大きなS字を描いていることが分かる。


双眼鏡か低倍率にした望遠鏡でさそり座のアンタレスから、星の配列を辿りながら探してみよう。



Image Credit: NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA
準惑星ケレスの姿。直径は945km。NASAの小惑星探査機『ドーン』が撮影した。ドーンは、準惑星候補の小惑星ベスタと準惑星ケレスの二つの天体の探査を行いミッション予定を2年も超えて活躍したが、2018年に燃料が枯渇し役割を終えた。


★おすすめアポログッズを見つけました。
今年は、アポロ宇宙船が月に着陸してから50周年に当る年になります。そして日本を含めた国際協力で、再び月をゲートウェイとし、小惑星や火星といった深宇宙への人類の進出が再び始まる年になりそうです。日本は平成から令和と時代が変わりますが、500年前に地球上を帆船という当時最新の船でヨーロッパ人が世界に進出をはじめたように、今度は人類が本格的に月以遠の資源や、宇宙空間に本格的に乗り出す宇宙大航海時代の元年になりそうです。

おしゃれで安価なインテリア雑貨店を全国でチェーン展開するサリュ(Salut!)で、4月23日からNASAやアポログッズが店頭展開されています。旧ロゴNASAのプラスチックマグや、コースター、トートバッグ、タペストリーなど、傘など色々あってとても楽しいです。私的なおすすめは、アポロミッションエンブレムのタペストリーです。

近くにお店がない方は、通販サイトでも購入できるようです。









★イベント情報

●2019年 乙女高原星空観望会暫定日程

第91回 5月3日(金)から5月5日(日)
第92回 5月31日(金)から6月2日(日)
第93回 7月5日(金)から7月7日(日)
第94回 8月9日(金)から8月11日(日)
第95回 8月30日(金)から9月1日(日)
第96回 9月27日(金)から9月29日(日)
第97回 10月25日(金)から10月27日(日)
第98回 11月22日(金)から11月24日(日)

最新の日程は下記リンク先をご覧ください。
http://otome.sblo.jp/

●2019年 田奈星空観望会暫定日程

5月11日(土) 月齢6.6  初夏の星座
6月15日(土) 月齢12.1 水星と木星
7月13日(土) 月齢10.7 土星と木星
8月17日(土) 月齢16.4 土星と木星
9月7日(土)  月齢8.1 土星と木星
10月5日(土) 月齢6.7 金星と土星と木星
11月2日(土) 月齢5.3 金星と土星


おわりに
メールマガジンに対するご意見・ご感想などございましたら、下記のメールアドレス宛に頂けると幸いです。

webmaster@scopetown.jp

よろしくお願い申し上げます!

2019年4月30日   
スコープテック 大沼 崇


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株式会社スコープテック 代表取締役社長 大沼崇のフェイスブックアカウント
https://www.facebook.com/takashi.onuma.7
天文情報、観望会情報ほか、写真、天気、食べ物、など色々情報を流しています。
ぜひお友達申請もしくはフォローしてみてください。

・星空と天体観測のブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo
さまざまな天文現象のお知らせや解説。自身で撮影した天体写真などや、おすすめの本など紹介しています。星空情報メールでは案内しないマニアックな天文現象も紹介しています!

・乙女高原星空観望会
http://otome.sblo.jp/
山梨市牧丘町柳平で毎年10回開催している星空観望会のご案内です。天の川の見える最高の環境と豊かな自然に恵まれた場所でくつろぎながらみんなで星を見ませんか?望遠鏡を持たない初心者の方もたくさん参加しています!2019年の日程は上記サイトでご案内しています。
・田奈星空観望会
また弊社の近くの田奈でも毎月一回観望会が行われています。どなたでも参加できます。こちらも初心者大歓迎です。望遠鏡を持っていない方もお気軽にどうぞ。
毎回30人以上の方が参加されています。2019年の日程は下記リンク先でご確認ください。
http://scopetown.jp/kanbokai.html
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乙女高原星空観望会と田奈星空観望会の紹介

●乙女高原星空観望会



乙女高原星空観望会のあらまし
『乙女高原星空観望会』は冬季を除く、年9回から10回、月明かりがなく、星が良くみえる新月に近い週末に山梨県で行われています。初心者からベテランまでが参加できるオープンな観望会です。今月も4月5日から4月8日にかけて行われた『乙女高原星空観望会』ですが開催回数は、実に90回を数えます。

次回観望会は、
第91回 5月3日(金)から5月5日(日)
となります。只今参加者受け付け中です。

第1回の『乙女高原星空観望会』が開かれたのが2007年11月10日ですから、足掛け12年に渡り行われている事になります。実はこの『乙女高原星空観望会』が行われる2年ほど前から、富士山のふもとの西臼塚などで散発的に、スコープテックのお客様やネット上での繋がりが中心に星空観察会が行われていたのです。しかし、初心者や女性が参加するには敷居が高い観望会でした。トイレも不便な場所でしたし、夕方から出かけて夜に車で現地で集合し、朝方に解散するというスタイルですから数人が集うのがせいぜいでした。そんな時にスタークラウドの宮野さんが、山梨市の牧丘町の標高1500メートルの場所に、金峰山荘という民宿ロッジがあり、民宿が隣地でキャンプサイトも所有していてとても快適に滞在しながら星空の観察や撮影が出来る場所を見つけてきてくれました。東京から交通渋滞がなければ、2時間ほどでアクセスできる抜群の利便性も、この観測地の魅力のひとつと言えます。

 乙女高原のグリーンロッジ脇の駐車場で、既に何度か観望会を開催していた宮野さんの天体望遠鏡通販会社『スタークラウド』と『スコープテック』の共催で、観望会をやろうということになり、その観望会は『乙女高原星空観望会』と名付けられました。それが乙女高原星空観望会のスタートでした。最初は数名、多くても10名集まるかどうかの小さな観望会でした。(現在は多いと40人以上が参加する大きな観望会になりました。)





 現在『乙女高原星空観望会』が行われている『金峰山荘』は、金峰山の登山口のひとつである大弛峠へ続く道の途中の山の中腹にある山梨市牧丘町柳平の小さな集落にあります。天気予報はあまり当てにはならなず、天気予報が曇りや雨でも現地は晴れていたり、その逆もあります。ここから見える星空は素晴らしく、南方向がやや明るいですが、天頂から北側は特に暗く、天の川がくっきりと見える環境です。そんな素晴らしい星空に、都心からわずか2時間でアクセスできる事はとても驚きです。金峰山荘から僅か30分ほどのドライブで、車が超えられる峠としては、日本最高所である大弛峠に行く事ができ、標高2500メートルから見る星空はさらに輝きを増し圧巻という他ありません。


美しい星空が頭上に広がる、観測地(キャンプ場)の様子。口径5センチのラプトル50から口径40センチの反射式望遠鏡が林立する。正面が南の方向。南の方向は、地平高度20度くらいまで、甲府盆地の街明かりの影響が残る。


正面が北東方向。北側は街明かりの影響がほとんどない漆黒の星空が楽しめる。写真は口径40センチの反射式望遠鏡。大型の望遠鏡で見る深宇宙は圧巻です。

★乙女高原星空観望会はどんな人が参加しているのか。


『乙女高原星空観望会』の参加者は、どんな望遠鏡や機材で星を撮ったり、星を見たりしているのでしょうか?参加者は皆、さぞかし立派な望遠鏡や機材を持ち込んでいるのだろうと想像しがちですが、これも人それぞれです。望遠鏡を持っていない手ぶらでの参加者もいます。ちいさな望遠鏡を持ってくる人、簡単なコンパクトデジタルカメラで星空の撮影をする人もいます。もちろんとても大きくて立派な望遠鏡を持ち込む人もいます。小型双眼鏡で星を眺める人もいます。参加者の年齢も様々で、20代の大学生から、70代の大ベテランまで、またお子さんと一緒に家族で参加する人もいらっしゃいます。一晩中天体写真を撮る人もいますし、サマーベットに寝てただ流れ星の数を数えている参加者もいます。
参加者の天文や星空に対するスタンスは様々です。普段から真剣に惑星観測に打ち込み、観測結果を然るべき機関に報告している方。次々と素晴らしい星雲星団の写真を撮られる方。森林浴のように、乙女高原の星空を眺めリラックスされて帰る方、色々な方がいらっしゃいます。星空や宇宙に対する楽しみ方や関わり方に優劣はないですし、とても自由な雰囲気が大切にされているのが、『乙女高原星空観望会』の特徴であり長所でもあると考えています。


乙女高原の金峰山荘キャンプ場。宿併設のキャンプ場で、キャンプをしながら星空を楽しむこともできます

 天文関係の観望会というと、割と同じ趣向の人達(たとえば天体写真を撮る人たちばかりが集まる)が集まる場合が多いのですが、『乙女高原星空観望会』の特徴は、参加者の多様性ですね。ですから他の参加者がやっている事を見て、こういう楽しみ方もあるのかと、趣味に広がりが出てきます。これはどちらに進むのか、まだ右も左も分からない初心者にとっても、とても今後の趣味の方向性に参考になることだと思います。初心者の参加者の方には、夕食後に星空入門教室と称して、星や望遠鏡の様々なお話しをする機会も設けております。私や参加者の有志が行なっているものです。

夕食後のひと時、曇っても様々な話で盛り上がります。


★星だけでなく色々な楽しみ方がある


ある日の夕食。山で採れた山菜や山梨の名産品がとても美味しいです。


土曜日の夜は焼肉です。鹿肉や猪肉などジビエが加わることもあります。


春には山菜採りが出来ることもあります。年により不作の時もありいつも出来るわけではありませんが、さまざまな体験が出来るのも乙女高原星空観望会の魅力です。




これは敷地内の柳の木に生える『やなぎたけ』美味しいキノコで、収穫後は宿のご主人に託し夕食の一品にしてもらうこともあります。



反射望遠鏡のレンズ(主鏡)を研磨する、研磨教室が開かれることもあります。タイミングがよければ、子供達に体験してもらうこともあります。



宿の水を取水している清流です。宿の周辺はこんな素敵な場所をハイキングしたり、写真を撮って歩いたり、昼間も退屈とは無縁です。


元々は、牧草地であった山の斜面をジムニーで、地面を傷めないようにそっと走ってみたり、皆さんそれぞれの時間を楽しみます。

 『乙女高原星空観望会』最初の2から3年は、夜空を眺めたり、星空や天体の写真を撮ったりという事が中心でしたが、宿の金峰山荘や山梨市や参加メンバーの協力もあり、今では反射望遠鏡の鏡面研磨教室や、山菜の体験収穫、キノコ狩り、沢歩き、山歩き、高山植物や、川遊びや釣り、木工、ハイキング、日本百名山の金峰山への登山、山を降りてイチゴ狩り、レーシング・カートなどの様々なアクティビティが行われています。参加者の天文以外の趣味の世界を、その他のメンバーにシェアーする場ともなりつつあります。雨の日のアクティビティーは、参加者皆さんが自主的に提供していますので、これから参加する皆さんもぜひ私たちになにかシェアーして頂ければと思います。
乙女高原星空観望会の詳細情報は、下記をご覧ください!



<< 2019年 乙女高原観望会スケジュール >>
第90回 4月5日(金)から4月7日(日)
第91回 5月3日(金)から5月5日(日)
第92回 5月31日(金)から6月2日(日)
第93回 7月5日(金)から7月7日(日)
第94回 8月9日(金)から8月11日(日)
第95回 8月30日(金)から9月1日(日)
第96回 9月27日(金)から9月29日(日)
第97回 10月25日(金)から10月27日(日)
第98回 11月22日(金)から11月24日(日)


●田奈星空観望会

田奈星空観望会は、乙女高原星空観望会の翌週に行われている観望会です。横浜市北部の青葉区の水田の農道でやっています。こちらも10年以上、12月を除く毎月行われている観望会です。参加者は多い時では50名を超え、横浜市内で毎月定期的に行われている観望会としてはもっとも参加者が多く、また長期にわたり行われている星空観望会になります。テレビの取材で紹介されたこともあります!地元のみならず、遠くは千葉や埼玉、茨城県からの参加者もいらっしゃいます。観望会が行われている場所は、横浜市緑区から青葉区の恩田川沿いに広がる、水田や農地、梨畑が広がる場所で横浜市内ではもっとも視界が開けています。夜空は周りが住宅地のために、やや明るいですが、星座の観察や月や惑星の観察には支障がない程度の暗さは保たれていて、観望会が行われていない普段の週末や、流星群がニュースやラジオなどで話題に上ると、近所の住民が星を見に来る場所としても知られています。





最初にこの観望会に参加した人が、それがきっかけで前述した『乙女高原星空』を知り、『乙女高原星空観望会』に参加するようになる人もいらっしゃいます。長津田や田奈、恩田町内など地元の参加者いますし、犬の散歩の途中に立ち寄る参加者もいらっしゃいます。

新月の週末の翌週に行なっているのは、初心者の方でも簡単に見え楽しめる月が夜空にある時を狙って行なっているからです。望遠鏡の使い方にまだ慣れていない人や、望遠鏡を覗いたことのない人にも、もっと参加いただけたらと思っていますので、興味がある方は是非お気軽にお立ち寄りください。

田奈星空観望会の場所や日程は、こちらをご覧ください。

2019年4月の星空情報

2019年4月の星空情報です。

相変わらず平年より高めの気温が続いていますが、寒暖の差が激しく、桜の便りが届いたと思ったら、今は外でみぞれが降ってます。3月はまずまずの天気で、夕方の西空で小さくなった火星を見たり、重星を楽しんだりしていますよ。

メルマガの内容はブログでも見られます。ご覧くださいね。

●今月のハイライト
4月の注目すべき天文現をリストアップします。

1.4月1日から2日、明け方の空で細い月が金星と接近して見えます。
2.新月を超えて、4月9日夕方の西空にかかる細い月が火星と接近します。
3.4月9日ヒアデス星団食 ヒアデス星団の星が月に隠されます。
〈目次〉
★4月の惑星たち
★4月の天文現象カレンダー
★4月の星空情報
★イベント情報


★4月の惑星たち
水星 △4月12日に西方最大離角ですが、今回は条件が悪く観察が難しい
金星 ○ 夜明け前の東の低空、地球から遠ざかり望遠鏡で見るとやや欠けた小さな姿。
火星 △ かなり遠ざかりました。夕方の西空で1.5等の明るさ。小さな望遠鏡では模様を見るのは難しい。
木星 ◎ 4月11日に留。未明の東空で明るく見えています。観測シーズン!!
土星 ○ 4月14日 西矩 4月30日に留。明け方の東空で高度も上がってきました。観測シーズン入りです。
天王星 × 4月23日に合となり、太陽方向で観測できない。
海王星  ×から△ 日の出前低空で観測しにくい。 

★4月の天文現象カレンダー


4月1日(土)から2日(日) 朝焼けの空で月と金星が近づいて見えます。
4月5日(金)新月 前後数日は一晩中月明かりの影響がなく、星空の観測に絶好
4月5日(金)から4月7日(日)第90回乙女高原星空観望会です。
4月11日(木)木星が留 
4月13日(土)田奈星空観望会開催日です。上弦の月  夕方から夜半前に見える半月です。月の観察の好機です。クレーターがとても良く見えます!
4月14日(日) 土星が西矩。太陽から西側に90度離れる、明け方に観測しやすい 

4月19日(金)満月 クレーターはあまり見えませんが、海の部分の色や、クレーターから四方八方に広がる光条が良く見えます。
4月23日(火) こと座流星群が極大ですが、月が明るく条件は最悪です。

4月24日(水) 満月過ぎの少し欠けた月に寄り添うように木星が上ってきます。この日月を見て月の近くにいるとても明るい白い星が木星です。望遠鏡で覗いてみましょう。
4月26日(金)下弦に近い半月と土星がとても接近して見える。月のすぐ近くにいる黄色味を帯びた余り瞬かない星が土星です。望遠鏡で覗くと輪っかが見えます。
 
4月27日(土)下弦の月 深夜過ぎから明け方に見える半月です。月の観察の好機です。クレーターがとても良く見えます!

4月30日(火)土星が留


★4月の星空情報
全ての図版は、クリックやタップをするとさらに大きく表示できます。

☆4月1日(土)と2日(日) 朝焼けの空で月と金星が近づいて見えます。
マイナス4等級(1等星の約100倍の明るさ)で輝く金星が明け方の南東低空で並んで見えます。朝焼けの中、肉眼で見る事ができますので、みなさん頑張って早起きして東の空が開けた視界の良い場所で是非ご覧ください。今年の金星は、地球との位置関係が遠く、望遠鏡で覗いて観察する昨年のように三日月のように欠けた姿はみられません。そして8月14日の内合を控えこれから太陽にだんだん近づき観測しづらくなります。




☆4月9日夕方から宵の口に欠けて西空にかかる細い月と火星が近づいて見えます。昨年夏に大接近した火星、今は地球から遠ざかり約3億キロの距離に遠ざかってしまいました。3億キロというと、月の約800倍も遠く、太陽と比べても2倍も遠くに離れてしまった事になります。大接近した時と比べると5倍以上も遠ざかったわけです。それでも1.5等級(1等星の6割ほど)の明るさで赤く輝いて見えています。この火星が4月9日の日没後に細い月と近づいて見えます。




☆4月9日(火)ヒアデス星団食
9日の日没後から火星と並んで見えるこの細い月ですが、夜8時ごろから見ているとおうし座のδ1星(3.8等級の明るさ)手前を月が通りかかり、20時23分ごろ月に完全に隠されます(潜入)。そして21時19分反対側から再び現れますが(出現)、この時には月は余りに低い位置なので、観測は難しいでしょう。観測には低倍率にした天体望遠鏡か双眼鏡が良いでしょう。
※注意 表示時間は、東京での潜入と出現時間になります。各地方で潜入時間、出現時間はずれますので前後余裕をもって観察しましょう。恒星はとても遠くにあり、面積の無い点像なので、月のふちに差し掛かった途端、瞬間的にぱっと消えます。瞬きしている間に消えてしまってる事もあるので、一生懸命見てくださいね。

(参考)月が星の手前を横切り隠してしまう現象を星食(せいしょく)といいます。月が惑星の前を横切り惑星を隠してしまう現象を惑星食といいます。ちなみに月が太陽の手前を横切り隠してしまう現象は、皆さんご存知の日食です。







★イベント情報

●2019年 乙女高原星空観望会暫定日程

第90回 4月5日(金)から4月7日(日)
第91回 5月3日(金)から5月5日(日)
第92回 5月31日(金)から6月2日(日)
第93回 7月5日(金)から7月7日(日)
第94回 8月9日(金)から8月11日(日)
第95回 8月30日(金)から9月1日(日)
第96回 9月27日(金)から9月29日(日)
第97回 10月25日(金)から10月27日(日)
第98回 11月22日(金)から11月24日(日)

最新の日程は下記リンク先をご覧ください。
http://otome.sblo.jp/

●2019年 田奈星空観望会暫定日程

4月13日(土) 月齢8.1  春の星座
5月11日(土) 月齢6.6  初夏の星座
6月15日(土) 月齢12.1 水星と木星
7月13日(土) 月齢10.7 土星と木星
8月17日(土) 月齢16.4 土星と木星
9月7日(土)  月齢8.1 土星と木星
10月5日(土) 月齢6.7 金星と土星と木星
11月2日(土) 月齢5.3 金星と土星


おわりに
メールマガジンやブログにご意見などございましたら、下記のメールアドレス宛に感想など頂けると幸いです。

webmaster@scopetown.jp

よろしくお願い申し上げます!

2019年3月25日   
スコープテック 大沼 崇


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株式会社スコープテック 代表取締役社長 大沼崇のフェイスブックアカウント
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山梨市牧丘町柳平で毎年10回開催している星空観望会のご案内です。天の川の見える最高の環境と豊かな自然に恵まれた場所でくつろぎながらみんなで星を見ませんか?望遠鏡を持たない初心者の方もたくさん参加しています!2018年の日程は上記サイト上でご案内しています。
・田奈星空観望会
また弊社の近くの田奈でも毎月一回観望会が行われています。どなたでも参加できます。こちらも初心者大歓迎です。望遠鏡を持っていない方もお気軽にどうぞ。
毎回30人以上の方が参加されています。2018の日程は下記リンク先でご確認ください。
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